2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『削り氷にあまづら入れて新しき鋺に入れたる』

『削り氷にあまづら入れて新しき鋺に入れたる』 いよいよ暑い8月がやってくる。暑さ凌ぎにはかき氷である。そのかき氷について、「春秋」(日経/16/7/31)は、清少納言の「枕草子」からかき氷好きの日本人、そのDNAが現在にもと。「世のあれこれを映す一杯。と…

『私たちが誰一人、もはやはぐれ者ではなくなるように、・・・』

『私たちが誰一人、もはやはぐれ者ではなくなるように、一緒に政治と統治をつくりかえることができる』 「四十七年前、米国の女子大の卒業式のスピーチで、『私たちが挑むべきは、不可能にみえることを可能にする技としての政治の実践です』と言ったヒラリー…

『大都市とそれ以外の地域で、本をめぐる環境の格差が深刻に・・・』

『大都市とそれ以外の地域で、本をめぐる環境の格差が深刻になってきた』 「道内では書店ゼロの街が増える一方、大都市では図書館、書店、学校図書室とも充実している」と「天声人語」(朝日/16/7/29)。これについて、北海道江別市に開店した。「実験書店ブッ…

『原爆という「赤ん坊は申し分なく生まれた」』

『原爆という「赤ん坊は申し分なく生まれた」』 「1945年7月中旬、ポツダム会談初日、チャーチルは『赤ん坊は申し分なく生まれた』」と述べた。「春秋」(日経/16/7/28)は「あれから71年――いぜん、大国のエゴがまかり通る。核実験を重ね周囲を脅す国がある。…

『なぜ容疑者は「灰色のバス」のハンドルを握ってしまったのか』

『なぜ容疑者は「灰色のバス」のハンドルを握ってしまったのか』 「灰色のバスが使われたのはナチス政権下、『T4作戦』、障害者を価値のない生命、社会、民族への負担と見なし命を奪った」。「筆洗」(東京新聞/16/7/27)は、相模原市緑区の障害者施設が襲撃…

『大国の意向にひるまない姿勢をIOCは古代オリンピックに・・・』

『大国の意向にひるまない姿勢をIOCは古代オリンピックに見習っては』 ロシアのドーピング問題、IOCの腰砕けに対して、「春秋」(日経/16/7/26)は、古代オリンピックの姿勢を見習えと言う。「古代オリンピックも不正。大会主催者は罰金を科したが、アテ…

『夏を迎え、戦争のおぞましさを改めて思う』

『夏を迎え、戦争のおぞましさを改めて思う』 夏に向かって「あの年を振り返るとき、3月10日、6月23日、8月6日及び8月9日、これらの日付が鋭い痛みとともに浮かんでくる」と「春秋」(日経/16/7/25)。更に、「7月25日の豊後水道に浮かぶ保戸島を米軍が空襲を…

『風土を変える第一歩は、バーニー・サンダース氏による・・・・』

『風土を変える第一歩は、バーニー・サンダース氏による44年前の挑戦だった』 「余録」(毎日/2016/7/24)は、民主党のバーニー・サンダースの行ってきたことを評価し、期待する。「米東部のバーモント州が今月から遺伝子組み換え食品の表示を義務付けた。そ…

『前項の規定にかかわらず、・・・・・をすることは』

『前項の規定にかかわらず、・・・・・・・・をすることは、認められない』 「春秋」(日経/16/7/23)は、自民党の憲法改正草案を子どもをすし屋に連れてきたお父さんのようだと言う。「さあ、どんどん注文していいぞ」、でも「高いものはダメだぞ。パパを困ら…

『「ポケモンGO」、歩きスマホが爆発的に増えるのは避けがたい』

『「ポケモンGO」、歩きスマホが爆発的に増えるのは避けがたい』 「米国などで人気が沸騰しているスマホ向けゲーム『ポケモンGO』が日本でも配信される」ことに心配する「春秋」(日経/16/7/22)。「没頭しやすい子どもたちがゲームに夢中になり、事故やト…

『ロシアの自浄への本気度が試されている』

『ロシアの自浄への本気度が試されている』 ロシアのスポーツ界によるドーピング隠蔽について、「春秋」(日経/16/7/21)は、「ドーピングは、体制が変わった今も秘密警察のやり口ではびこるのは何故だろう。強権的統治を続ける大統領の権威を守るためか。薬物…

『力まかせの処断が新たな混乱を生むのは歴史が教えるところである』

『力まかせの処断が新たな混乱を生むのは歴史が教えるところである』 クーデターが未遂に終わったトルコでのその処分の在り方に、「春秋」(日経/016/7/20)は「力まかせの処断が新たな混乱を生むのは歴史が教えるところである」と警告を鳴らす。「クーデター…

『民主主義の礎である「みんなの生命が大切」という平等の・・・』

『民主主義の礎である「みんなの生命が大切」という平等の理念に走る断層』 「みんなを守るための警官が私たちを殺している」。「筆洗」(東京新聞/16/7/18)は、「黒人が警察官に射殺される事件が、次から次へと起きている」米国の矛盾を思う。「米国は『国民…

『外食やドライブなど主なレジャーは軒並み参加人口が減っている』

『外食やドライブなど主なレジャーは軒並み参加人口が減っている』 村上春樹さんはマラソン好きだが、学校体育は嫌いであったと、「春秋」(日経/16/7/18)は伝える。そのマラソン、「日本生産性本部がまとめた今年版の『レジャー白書』をみると参加人口は前年…

『最近、時代を江戸期以前に巻き戻すような「お触れ」が回った』

『最近、時代を江戸期以前に巻き戻すような「お触れ」が回った』 「『議員(親族含む)が非推薦の候補を応援した場合は除名等処分の対象となる』という文言が『お触れ』が回った」。「余録」(毎日/16/7/17)は、これを「まさに大宝律における『縁座』制だ」…

『いまの日本にはエンゲル係数を引き上げる要因がそろっている』

『いまの日本にはエンゲル係数を引き上げる要因がそろっている』 「この数年で日本のエンゲル係数はかなり高くなって25%を超えた」ことに、「天声人語」(朝日/16/7/16)は「約160年前、欧州大衆の困窮を測るために編み出された指標が、飽食のはずの現代…

『原発の災禍さえなかったら、きょうもあの校舎で高校生たち・・・』

『原発の災禍さえなかったら、きょうもあの校舎で高校生たちが勉強や部活、恋愛を謳歌するはずだった』 「夏の甲子園に3回も出場した東北の古豪が今月、90年余の野球部史に幕を下ろした」。「天声人語」(朝日/16/7/15)は、福島県立双葉高校の来春の休校と…

『新知事には政治とカネで辞めた前任2人の轍(・・・・』

『新知事には政治とカネで辞めた前任2人の轍(てつ)を踏まないよう願いたい』 「告示2日前の参戦に「後出しジャンケンだ」と批判が起きたり、突然の出馬撤回があったりと、慌ただしい前哨戦の高揚のなか、今度は東京都知事選が始まった」と「春秋」(日経/…

『米独英とそろえば、もはや女性リーダーなる言い方も・・・』

『米独英とそろえば、もはや女性リーダーなる言い方も時代遅れになるだろう』<女三人寄ったらかしましいとは愉快だね>、 ドイツ首相のメルケルさん、英国の首相に就任するテリーザ・メイさん及び米大統領選挙に勝てば、クリントンさんが加わる。「筆洗」(…

『「上を向いて歩こう」は、安保条約改定に反対する運動・・・』

『「上を向いて歩こう」は、安保条約改定に反対する運動の敗北感から生まれた』 今日は永六輔さんの追悼である。各紙、永さんを振り返っている。「放送作家や作詞の仕事でも、庶民と同じ目線を持ち続けた。『上を向いて歩こう』や『こんにちは赤ちゃん』は、…

『6年後、東京五輪の高揚は去っている』

『6年後、東京五輪の高揚は去っている』 参議院の任期は6年。この6年について、「春秋」(日経/16/7/11)はまず信長を想う。「織田信長が安土城の建築に着手したのが1576年のこと。それから本能寺の変で自害、城も焼失した。この間、わずか6年余である」と。…

『投票所で悩んだとしても、その時間が自分を成長させるはずだ』

『投票所で悩んだとしても、その時間が自分を成長させるはずだ』 参院選投票日、「春秋」(日経/16/7/10)は18歳及び19歳の若者へ悩めと。「子供でもなく大人でもない18歳、19歳は昔も今も落ち着かない時期かもしれない。若者は未来からの使者だといわれる。人…

『習うより慣れよ。一緒に投票に行くということが、・・・』

『習うより慣れよ。一緒に投票に行くということが、とても大切な主権者教育なのです』 「公職選挙法が改められ、十八歳未満の子どもは共に投票所に入ることができるようになった」。その意味を「筆洗」(東京新聞/16/7/9)は伝える。「さいたま市の高校生を対…

『戦争は今も、過去形で語りうる物語ではない』

『戦争は今も、過去形で語りうる物語ではない』 「イラク戦争を検証した報告書が、英国で公表された」。これについて「筆洗」(東京新聞/16/7/8)は、「現代世界の『戦争と平和』だ。そこには、やりきれぬ事実が並んでいる」と。そして、「イラクは硝煙が漂い…

『それは、きわめて歯切れのいい東京一極集中批判であった』

『それは、きわめて歯切れのいい東京一極集中批判であった』 「天声人語」(朝日/16/7/7)は、増田寛也さんたちによる論文と対談について、「『人口のブラックホール現象』と名付けて耳目を集めた」と、また「秋田県の佐竹敬久知事は4日の記者会見で首をひね…

『原発のあり方は、誰が決めるのか』

『原発のあり方は、誰が決めるのか』 「知事選、川内原発がある鹿児島県で、再稼働に同意した現職の伊藤祐一郎さんに対し、新顔の三反園訓さんが、原発の「一時停止」を求めると公約し、挑んでいる」と「天声人語」(朝日/16/7/6)。しかし、「参院選でも原発…

『国歌を歌えないような選手は日本の代表ではない???』

『国歌を歌えないような選手は日本の代表ではない???』 森喜朗・2020年東京五輪組織委員会会長のまたも失言。これについて「天声人語」(朝日/16/7/5)は、勘違いは落語の定番だが、こちらの勘違いはどうにも笑えないと。そして、「求める選手像を上か…

『国は人間が創造したものです。国は土からできている・・・』

『国は人間が創造したものです。国は土からできているのではなく、人間の心でできています』 「金曜夜の食事をしていた無防備の人々がむごたらしく殺害されたダッカのテロ」について、「余録」(毎日/16/7/4)は、タゴールの言葉を借り、この惨事を思う。「建…

『人類の遺産である城の修復プロセスを公開し観光資源に』

『人類の遺産である城の修復プロセスを公開し観光資源に』 「春秋」(日経/16/7/3)の執筆者は熊本を歩き思う。「城の現状や復旧の過程こそ、多くの人々に見てもらう価値があるのでは。社会と災害、文化財の管理とその財源、歴史的シンボルの役割など、多様な…

『女性で74.21歳、男性71.19歳という「健康寿命」を、まず・・・』

『女性で74.21歳、男性71.19歳という「健康寿命」を、まず伸ばすことである』 「70歳を迎えたシンガー・ソングライター、吉田拓郎さんがこの秋、2年ぶりのコンサートを開くそうだ。大ベテランが、あちこちで活躍中だ」。「春秋」(日経/16/7/2)は、「総務省…