2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

人民元6.5元突破 東北新幹線全線再開

(日経/春秋)1950年の東京都の人口は約620万人。それが1970年には1100万人を超えた。20年間で8割増である。集団就職の若者をはじめとする働き手が、地方から押し寄せた。東京へは多くの東北出身者がやって来た。労働力だけでなく、米も野菜も魚も、そして…

中国少子化高齢化

(日経/春秋)6年前、ドナルド・キーンさんに「息抜きにはどんな本を読むのか」と尋ねた。これに対して「私は息抜きの読書はいりません。本は難しければいい」。キーンさんは日本に帰化し、日本に永住する。震災で決心したという。「愛する日本で余生を過…

パナソニック人員削減 発電用原油値上がり

(日経/春秋)「割れ窓理論」は、小さな出来事が犯罪を呼び込み、地域社会の荒廃にまでつながっていくと考える。不安の芽を摘み取って、将来に向けた生活に専念できるように環境を整えたい。常に人の目を気にする生活、病害虫の発生、不十分な医療・介護体…

ボランティア休暇 ソニー個人情報流出

(日経/春秋)「さくらさくらさくらさくらさくら万の死者」。日経俳壇。選者の黒田杏子さんは「国民的鎮魂歌」と評している。深い悲しみを詠みながら、しんとした静けさを漂わせているのは言葉の力ゆえだろう。「まがまがしい金の満月のぼりきて地球の裏の…

東電540億円捻出

(日経/春秋)ピアニストのマルタ・アルゲリッチさんが昨年日本で収録した曲をCDにして発売し、それの印税を復興支援に寄付することを決定した。CDを作るのは仙台市にあるオプロム社。3月11日、工場は完全に止まった。今はフル生産できる体制に戻っ…

パソコン節電プログラム

(日経/春秋)「天災は忘れたころにやってくる」。物理学者の寺田寅彦は、1933年の昭和三陸大津波の直後に「津波と人間」と題した随筆を残している。「2年、3年、あるいは5年に1回は高波が襲ってくるなら津波はもう天変でも地異でもない」と。三陸は明治に…

イオン「夏時間」

(日経/春秋)文化と文明の違いを、画家の安野光雄さんが「文化は方言のように範囲が限られているが、文明は標準語のように普遍性がある」と語っている。彫刻家の佐藤忠良さんは「文化って憧れみたいなもの」、「憧れって、恋とほとんど同じ」。震災からの…

シリア、デモ隊に発砲死者 セブンイレブン被災農家支援

(日経/春秋)東京工業大学には、照明やパソコンを消して回るアルバイト制度がある。無駄な電気を切る瞬間のちょっとした快感は、だれにでも経験があるだろう。節電の努力には、ちぇめっ気と笑顔が似合う。荒川区には「節電マイレッジ」がある。前年比20%以…

自家発電150万キロワット拡大 田中好子さん死亡

(日経/春秋)茗荷谷駅前に「大塚女子アパート」が惜しまれつつ消えて8年になる。関東大震災後に住宅供給を担った同潤会が「職業婦人」向けに造った鉄筋コンクリートの住まい。復興に新時代の到来を重ねた先人の思いを伝えていた。廃墟のあとに新しい世界を…

福島第1原発20キロ圏内

(日経/春秋)フィデル・カストロ84歳が共産党のトップを退いた。元首は3年前、弟に譲っている。フランスの著名なジャーナリストの言うところの「国際政治の舞台に残る最後の」。その記者による長いインタビューが先ごろ日本でも出版された。カストロは「日…

自家発電売電 パズル売り上げ増

(日経/春秋)70デシベル、掃除機のうるささくらい。いびきもひどい場合、このレベルに達するそうである。体育館などに身を寄せる震災の被災者に問題は深刻である。震災から40日。なお13万人あまりが、あの日逃げ出したままプライバシーなき日々を送ってい…

タイでも日本車減産

(日経/春秋)フィンランドの首都ヘルシンキから西へ約250キロ、オルキルオトという島に、世界で初めて高レベル放射性廃棄物の最終処分場造りが進んでいる。「オンカロ」、フィンランド語で隠れ場所。廃棄物が無害になるまで10万年後までが安全目標。菅直人…

福島第一原発収束工程 トヨタ工場再開

(日経/春秋)幼い子供が日本列島らしき絵を描いている。海岸線を赤いクレイヨンで縁取り、次にある点を中心に丸を描く。テレビをつければ異様な日本地図が飛び込んでくる。不気味な地震速報の音にビクリ。村上春樹の「神の子どもたちはみな踊る」で、阪神…

東電KDDI株売却へ 石巻の教習所再開

(日経/春秋)「国民の健康は国家の宝」。チェルノブイリに隣接するウクライナのプリピャチ市を10年前に訪ねた時、廃墟となった病院の屋上に。1986年4月26日のかの地での原発事故、公表は2日後、避難の遅れが被害を広げた。事故から25年、キエフでは19日か…

世界経済リスク

(日経/春秋)リアス式海岸という学術用語、スペインのガリシア地方の海岸線に連なる入り組んだ湾を「リア」と呼ぶのが由来。その語源は「リオ」、スペイン語で川。川が谷を削って現れた。三陸海岸も切れ込んだ湾と注ぎ込む小さな川。豊かな入り江を作った…

築地市場回復

(日経/春秋)「国民的な合意に達することはないであろう」。ノンフィクション作家の本田靖春がこう書いたのは20年前。日本で初めて、15歳未満の少年ドナーとなった脳死移植が行われた。3時間半にわたり脳死移植とは、の説明を聞いたうえでの家族の決断であ…

就職志望ランキング 論文引用回数 パソコン世界出荷減

(日経/春秋)タイの1960年代のベストセラー小説「メナムの残照」、第2次大戦を背景に、コボリという名の日本の青年将校とタイの女性アンスマリンの悲恋を描く。タイでは何度も映画化され、テレビドラマにもなった。90年のテレビドラマは人気を博し…

旅行キャンセル多発 仙台空港再開

(日経/春秋)「のじぎく」と「ゆきつばき」。阪神大震災と中越地震で女性警官中心の部隊の名。のじぎくは全国の応援を得て150人体制を組み、5千か所延べ76万人の話を聞き続けた。ただぼうぜんと話を聞く。東日本大震災でも、被災地の県警に加えて、…

コンビニ5社増収

(日経/春秋)「球春」、広辞苑に載っていないのが不思議。予定より18日遅れてきょうプロ野球が開幕する。新井選手会長の決断、その真摯な姿勢には敬意を表する。ことしは「飛ばないボール」の採用がみどころ。飛ぶボールではへっぴり腰でもオーバーフェ…

大震災から1ヵ月

(日経/春秋)戦艦大和が九州沖で沈んだのは66年前、士官として乗艦し九死に一生を得た吉田満は、戦後、慟哭の経験を小説に刻印した。その中で戦死した上官の言葉を紹介している。「不足なるは訓練にあらずして、科学的研究の熱意と能力なり」。また山田…

石原4選 桜

(日経/春秋)こさば(小鯖)、しびたち(鮪立)、ごだんたら(五駄鱈)。どれも気仙沼市内の地名。いかにも漁業の町らしい。「しび」とはマグロの別名。「五駄鱈」は伝説に由来する。美しい娘に夜毎通って来る端正な顔立ちの男は、実はタラの化身。気仙沼は、…

トヨタ北米で減産

(日経/春秋)1924年1月15日、丹沢山地を震源に強い地震があった。横浜などでは建物の全壊が相次ぎ、多くの死傷者が出た。M7.3。前年9月1日の関東大震災の余震である。3月11日から1ヵ月、M7.1の余震があった。関東大震災のあとは4か月もたっ…

第1原発廃炉プラン 余震震度6強

(日経/春秋)災害社会学の第一人者だった広井脩さんは日本人の伝統的な災害観を3つあげている。(1)「天譴論」、(2)「精神論」および(3)「運命論」。大震災の避難所生活者約15万人、この状況に「天罰」と発言しすぐに撤回した某知事を除けば天譴論や精神論…

ペットボトルのキャップ共通化へ

(日経/春秋)昔はよくヒューズが飛んだ。直すのはちょっと厄介だった。途切れた電気を元に戻す苦労を忘れて久しい。首都圏の電力不足は一段落したらしい。けれどもエアコンがフル活動する夏は遠くない。1987年夏、冷房がもとで首都圏を中心に大停電が起き…

トヨタ、マイクロソフト提携

(日経/春秋)10年前のアメリカ、9月24日に半旗であった星条旗が再び高く揚げられた。東日本大震災以降、公共機関がずっと日の丸の半旗を掲げている。日本にはどれだけの期間半旗にするというルールがない。異論はあるかもしれないが、もう半旗はやめてはど…

トヨタ北米全工場休止も

(日経/春秋)単1乾電池、忘れがちだった。国内で単3が65%それを単4が追いかけている。単1と単2は、今や合わせても5%。ところが震災で最も頼りにされ、品薄となった。電源コードを壁に差し込めば電気製品が動く、そんな暮らしに慣れ過ぎた。明るいことが良…

第1原発汚染続く

(日経/春秋)作家の山本有三に関東大震災のことをつづった随筆がある。大人たちは不安と恐怖のどん底にあるのに、息子は平然としたもの。今回の震災でも笑顔を振りまく子どもたちのたくましい姿を見るとふと心が和む。子どもたちが安心して学べる環境をな…

印刷可能な太陽電池

(日経/春秋)いきなり砂嵐に見舞われた。JR新浦安駅に降り立ち、街へ歩き始めた時。液状化で噴き出した泥土が乾いて強風に巻き上げられた。地震による埋立地が受けた痛手はあまりにも大きい。次の大地震に備えて手を打たないと大ごとになる。ここ震災の地…

中東産原油高値

(日経/春秋)「手を取り合ってこのまま行こう/愛する人よ/静かな宵に光をともし」。35年前のクイーンの「手をとりあって」がラジオでよく流れてくる。この曲を含めて有力アーチスト38組のチャリティーアルバムが被災からわずか2週間で売り出され、…

中東産原油高値

(日経/春秋)「手を取り合ってこのまま行こう/愛する人よ/静かな宵に光をともし」。35年前のクイーンの「手をとりあって」がラジオでよく流れてくる。この曲を含めて有力アーチスト38組のチャリティーアルバムが被災からわずか2週間で売り出され、…