2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『限りある命ゆえ命の限り踊れ』

『限りある命ゆえ命の限り踊れ』<2019年11月30日(土)> 中曽根康弘元首相が昨日、百一歳で亡くなる。各紙、その政治活動に想う。『筆洗』「権力にこだわる一方で権力の魔性をおそれていた。『政治家は時に孤独であれ。孤独は傲慢への反省を生む』」。『主張』…

『どこに立つかで正義は入れ替わってみえる』<2019年11月29日(金)> 「退治された鬼の子どもからみれば、桃太郎は悪人」。『筆洗(191129)』はファーウェイ問題を考える。「製品に情報を取り出す機能があって、スパイ活動を許すのではないかと疑う米国である。…

『ローラン・シモンズ君(9)が来月、世界最年少で大学を卒業する見込み』

『ローラン・シモンズ君(9)が来月、世界最年少で大学を卒業する見込み』<2019年11月28日(木)> エリート教育に『春秋(191128)』は思いを述べる。21年前に飛び入試「ドラえもんに登場するタケコプターは実現可能か」。これに合格した17歳学生の授業「生き生…

『レノン・ウオール』

『レノン・ウオール』<2019年11月27日(水)> 香港政府庁舎の近くのにレノン・ウオール、『春秋(191127)』は思う。「プラハの中心部に『レノン・ウオール』・・・ジョン・レノンが暗殺されたのをいたみ、その肖像を何者かが壁に描いた。・・・共産党による独裁的な統…

『孔子曰く「食を足し、兵を足し、民これを信ず」』

『孔子曰く「食を足し、兵を足し、民これを信ず」』<2019年11月26日(火)> 香港の区議選の投票率が70%を超えた、これを『余録(191126)』は思う。孔子は『食を足し、兵を足し、民これを信ず』と述べ、そして『信なくば立たず』と述べた。「今回の香港の選挙…

『群馬県・岩宿遺跡の発掘から今年は70年の節目』

『群馬県・岩宿遺跡の発掘から今年は70年の節目』<2019年11月25日(月)> 岩宿遺跡の講演会に参加した『春秋(191125)』の著者は、石器人の行動に現在を思う。「旧石器人は、未知の土地での獲物の探索と、勝手知ったエリア内で獲物の居場所を予測し仕留める行…

『女性下院議員の割合は61・3%』

『女性下院議員の割合は61・3%』<2019年11月24日(日)> 「ルワンダは発展し、『アフリカの奇跡』と呼ばれるようになった」。『余録(191124)』はその苦悩と日本で研修をした永遠瑠マリールイズさんの話を伝える。「女性活躍の背景には1994年の内戦があ…

『贈り物は釣り針だ』

『贈り物は釣り針だ』<2019年11月23日(土)> 「贈り物は単なる財産の移動ではない。」。『筆洗(191123)』はモースを引用する。「『お返しする義務』も伴うものだ・・・お返しできなければ、人は贈り主に対して権威やメンツを失ってしまう。返さなければ解けない…

『質素、清貧にまつわる逸話を探せば、尽きることがない人』

『質素、清貧にまつわる逸話を探せば、尽きることがない人』<2019年11月22日(金)> いよいよ明日に法王フランシスコが来日する。『筆洗(191122)』は清貧に思う。「質素、清貧にまつわる逸話を探せば、尽きることがない人だ。貧しい人や弱い人の側に力を与える…

『足早な冬の訪れが恨めしい』

『足早な冬の訪れが恨めしい』<2019年11月21日(木)> 台風19号で千曲川の氾濫被害を受けた地域に冬が来始めた。『筆洗(191121)』で思う。「幸い、『思いがけない大雪』はまだのようだが、今年の信州の冬の寒さはとりわけ、心の方にしみるかもしれぬ。・・・なお…

『宗教を介した国際交流がじわり広がっている』

『宗教を介した国際交流がじわり広がっている』<2019年11月20日(水)> 「曹洞宗大本山の總持寺で英語による参禅を体験した」と『春秋』(191120)の筆者。「外国からの旅行者や日本在住者ら、多いときには30人ほどが集まる。・・・穏やかな気持ちで座禅を終えた・・・…

『裁くのは法で、作品ではない』

『裁くのは法で、作品ではない』<2019年11月19日(火)> 「宮本から君へ」の姿勢に『春秋(191119)』は思う。この映画は「脇を固める個性派俳優が今年の春、麻薬取締法違反容疑で逮捕された・・・有罪判決が確定した俳優の登場シーンをそのまま上映した。『裁くの…

『プラごみや汚染が減る。そんな好循環を目指したい』

『プラごみや汚染が減る。そんな好循環を目指したい』<2019年11月18日(月)> 「約30年後には海の中のプラスチックの量が魚の量を超えるとの試算もある」。これを『春秋(191118)』は思う。昨年、台風一過に伊豆半島の海水浴場、「『ワー、キッタネー』。そんな…

『お砂糖、いくつ?』

『お砂糖、いくつ?』<2019年11月17日(日)> 「タイやフィリピン、マレーシアなどの政府は甘い飲料などに相次ぎ『砂糖税』をかけている」。『春秋(191117)』は続ける。「あの慣習はいつ生まれ、いつ消えたのだろう。『お砂糖、いくつ?』。高度成長期あたりの…

『指示をAIから受ける毎日が、さほど遠くないのかもしれない』

『指示をAIから受ける毎日が、さほど遠くないのかもしれない』<2019年11月16日(土)> 「脈拍などを測定する腕時計型端末のメーカーを、グーグルが21億ドルで買収すると発表した」。『春秋(191116)』はこれからフレドリック・ブラウンの短編小説『回答』を思い…

『ベネチアが高潮、ここ五十年で最悪の水位』

『ベネチアが高潮、ここ五十年で最悪の水位』<2019年11月15日(金)> 「上は洪水で、下は火事、これなあに」。今の子どもには「お風呂」という回答は無理、現代ならば「地球」だろうと『筆洗』(191115)は述べる。「北半球の街に水があふれ、南半球の森では火が…

『新しき御代ことほぎて八重桜』

『新しき御代ことほぎて八重桜』<2019年11月14日(木)> 安倍晋三首相が「桜を見る会」で句を披露した。「今年は約1万8千人、予算の3倍を超える5500万円を出費した大がかりな花見である。気持ちも高ぶっていたのだろう」と『春秋(191114)』は続ける。「首相は…

『古典的な豚の熱病』

『古典的な豚の熱病』<2019年11月13日(水)> 豚コレラの表現をCSFと変更したことにつき、『春秋(191113)』は過去を振り返る。「患者が出た家の門に、黄色い紙を貼る・・・1879年と86年の大流行では死者10万人余に達した。・・・「豚コレラ」と聞いておののく人が少…

『ツキノワグマによる人的被害はすでに昨年度1年間の2・5倍』

『ツキノワグマによる人的被害はすでに昨年度1年間の2・5倍』<2019年11月12日(火)> 山中のブナの実などの凶作でクマが人里に現れて柿木を登る。『余録』(191112)はこの状況を考える。「冬眠前のクマが人里の柿に目を向けるのも成り行きで、今季は市街地で…

『コブラ効果』

『コブラ効果』<2019年11月11日(月)> デリーのスモッグが激しいため政府は自動車ナンバーの帰趨偶数での規制を打ち出した。これについて『筆洗(191106)』はまたもコブラ効果にならないかと心配する。「 『コブラ効果』とは問題解決のための政策や判断が裏…

『CGによって顔や姿を若返らせている回想シーン』

『CGによって顔や姿を若返らせている回想シーン』<2019年11月10日(日)> 新作「アイリッシュマン」の若いロバート・デニーロに、『筆洗』(191110)はCGの魅力を思う。この作の「回想シーンには便利で効果的だろう。なにしろ若き日を演じているのは本人であ…

『人間は壁を造りすぎるが、橋は十分に造らない』

『人間は壁を造りすぎるが、橋は十分に造らない』<2019年11月9日(土)> ベルリンの壁、崩壊の日を『筆洗』(191109)は思う。まずはニュートンが述べたともいわれる言葉「人間は壁を造りすぎるが、橋は十分に造らない」。「崩壊からきょう三十年となる。・・・人類…

『一般大衆はパンを求めるのだが、そのやり方はパン屋を破壊である』

『一般大衆はパンを求めるのだが、そのやり方はパン屋を破壊である』<2019年11月8日(金)> チリで大きな反政府の運動に『筆洗』(191108)は思いを述べる。先ずはオルテガの『大衆の反逆』を引用する。「<食料が不足して起こる暴動のさいに、一般大衆はパンを…

『しっぽは切れやすくしておくのが組織犯罪の常道』

『しっぽは切れやすくしておくのが組織犯罪の常道』<2019年11月7日(木)> 「現職警官や女子サッカーなでしこリーグの元選手が受け子役で特殊詐欺に関与したとして逮捕されたニュース」に『余録』(191107)は思う。トカゲのしっぽか。「『受け子』らは使い捨て…

『私たちの子孫の環境は気温の上昇で快適になるだろう?』

『私たちの子孫の環境は気温の上昇で快適になるだろう?』<2019年11月6日(水)> トランプ米政権は「パリ協定」からの離脱を通告した。これいついて『余録』(191106)は申す。「『私たちの子孫の環境は気温の上昇で快適になるだろう』。・・・19世紀末に・・・スウ…

『まずは「芋粥」や「羅生門」を手にとって、作品の向こう側に思いをはせてもいい』

『まずは「芋粥」や「羅生門」を手にとって、作品の向こう側に思いをはせてもいい』<2019年11月5日(火)> 1カ月に1冊も本を読まない人が約半数。『春秋』(191105)は文化庁の16歳以上読書調査に思う。「たぶん1年に1冊も、という人だって少なくはないだろう。…

『戦禍の記憶を呼び覚ました台風19号の心象風景』

『戦禍の記憶を呼び覚ました台風19号の心象風景』<2019年11月4日(月)> ある入院病棟の談話室にて、『春秋』(191104)の筆者は高齢の女性の台風19号のニュースに独り言に思う。「『空襲で焼け出されたときのことを思い出すの』。・・・74年前の記憶がせきを切った…

『「孤立」「分断」の幽霊、まだ世界をうろつきそうな気がする』

『「孤立」「分断」の幽霊、まだ世界をうろつきそうな気がする』<2019年11月3日(日)> 近づく米国の大統領選挙、『春秋』(191103)は創立まもない米・共和党を思う。米・共和党の「自由な土地、自由な労働、自由な人間」という考えは、マルクス国籍離脱を後押…

『過ちては改むるに憚ること勿れ』

『過ちては改むるに憚ること勿れ』<2019年11月2日(土)> 英語民間試験の延期を『春秋』(191102)は思う。「教育行政の大元が、わざわざ格差を反映させる仕組みを持ち込んだのだ。最初から無理スジだったというほかない。…文科省を率いる大臣のひと言が延期を後…

『人の命は取り戻せないけれども首里城を復元できれば、沖縄の魂は取り戻せると思った』

『人の命は取り戻せないけれども首里城を復元できれば、沖縄の魂は取り戻せると思った』<2019年11月1日(金)> 首里城の火災に各紙心を痛め、そして再建を願うる。『春秋』は「首里城、実は15世紀以来、王位の争いなどで4度焼失、そのたびに再建されている。ま…