2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『安倍氏が今度は日本の有権者を説得できるかを見守ろう』

『安倍氏が今度は日本の有権者を説得できるかを見守ろう』 「主要国首脳会議で安倍晋三首相が世界経済は「リーマン・ショック前に似ている」と世を驚かせた。「余録」(毎日/16/5/31)は、安倍首相をギリシャ神話のカサンドラかと。否「カサンドラの悲運とは対…

『「黒車」、北京ではしばしば利用した非合法サービスの・・・』

『「黒車」、北京ではしばしば利用した非合法サービスの話を聞いたことがある』 「北京では、正式な許可を持たない闇営業のタクシーが日本人留学生に愛用されている。携帯電話ですぐ呼び出せる。簡単な英語や日本語も通じる。」「春秋」(日経/16/5/30)は、こ…

『戦後と同じくらいの長さを生き抜いたはな子の死は・・・』

『戦後と同じくらいの長さを生き抜いたはな子の死は、花子の無念をあらためて愚かな人間の胸に刻むのである』 井の頭自然文化園のはな子について、「春秋」(日経/16/5/29)は思う。「仲間もおらず、後半生のはな子は孤独だったようだ。飼育員を死なせる事故も…

『核兵器なき世界はいつやって来るのか』

『核兵器なき世界はいつやって来るのか』 オバマ米大統領が広島にやってきた。これについて各紙、意見を述べている。 「筆洗(東京新聞)」は、「人類は広島に原爆が使われた時に死んだ。我々は死んでいる事に気が付いていない。大統領が広島で訴えた『核兵器…

『「リーマン・ショックや大震災のような重大な事態・・・』

『「リーマン・ショックや大震災のような重大な事態が発生しない限り、確実に実施する』 「筆洗」(東京新聞/16/5/27)は、ガリガリ君のCMソングを紹介する。「<値上げはぜんぜんかんがえぬ/年内値上げはかんがえぬ/とうぶん値上げはありえない…>。<…な…

『想像してみよう。伊勢志摩サミット出席のために日本に・・・』

『想像してみよう。伊勢志摩サミット出席のために日本にやってきたのが、オバマ大統領ではなくトランプ氏だったら』 いよいよ伊勢志摩サミットが始まった。このサミットについて、「天声人語」(朝日/16/5/26)は、もしもと問いかける。オバマ氏でなく、トラン…

『いつかこうへい・・・・・つかこうへいつかこうへい』

『いつかこうへい・・・・・つかこうへいつかこうへい』 「筆洗」(東京新聞/16/5/25)は「つかこうへい」さんの名前の説明をする。「在日韓国人二世として差別なき世に願いを込めた名」が「いつかこうへいつかこうへい・・・・・つかこうへい」と。「民族差別をあおるヘ…

『(政府の)できることはすべてやるという言葉は、・・・』

『(政府の)できることはすべてやるという言葉は、できないことはすべてやらないとしか聞こえない』 元米兵の遺体遺棄事件をめぐって安倍首相と会談した翁長知事の首相の言葉への理解を、「筆洗」(東京新聞/16/5/24)は当然と理解する。「できないことはでき…

『皆さん写真を見てください。娘のことを忘れないでください』

『皆さん写真を見てください。娘のことを忘れないでください』 「余録」(毎日16/5/23)は、又も起きた米軍関係者による殺人について思う。「女性が『ウオーキングしてくる』と恋人に送信して連絡を絶ったのは4月28日夜だ。偶然だが、64年前にサンフラン…

『乾杯の起源、相手とともに杯に口をつけ、・・・』

『乾杯の起源、相手とともに杯に口をつけ、毒は盛っていないことを知らせたという』 「その昔は、他国との会食で毒を持っていないか疑心暗鬼であった。まもなく伊勢志摩サミットでの夕食会、その乾杯の中身は毒のあるなしではなく、どんな酒が選ばれるか」と…

『安倍首相、どうする、どうする』

『安倍首相、どうする、どうする』 「明治時代は娘義太夫、三味線に乗せて物語のヤマである切り場を語り出すと、書生や学生で埋まった客席からは『どうする、どうする』の掛け声がかかった」。「春秋」(日経/16/5/21)は「『どうする』と尋ねたい相手は多い。…

『奨学金といっても大半は有利子で「奨学金とは名ばかり・・・』

『奨学金といっても大半は有利子で「奨学金とは名ばかりの教育ローンだ』 「天声人語」(朝日/16/5/20)は、日本の奨学金制度の物申す。「大学教育は自分への投資であると同時に世の中への投資でもある。社会としての負担は、もっとあっていい。返済しなくてい…

『たれに訴へんこの餓(ひも)じさ』

『たれに訴へんこの餓(ひも)じさ』 「70年前のきょう、およそ25万の人たちが皇居前の広場を埋めた」と、「春秋」(日経/16/5/19)は、その頃の状態を伝える。「「人民大会」を伝えた翌日の本紙は「たれに訴へんこの餓(ひも)じさ」との見出しを掲げた。100…

『文革50年で人民日報は「再演を許してはならない」と言及した』

『文革50年で人民日報は「再演を許してはならない」と言及した』 「半世紀前に中国で始まった文化大革命(文革)は、毛沢東に心酔した少年らが紅衛兵として前面に躍り出て、旧秩序に破却の限りを尽くした」。この文革や毛沢東心酔から「春秋」(日経/16/5/18)…

『惨禍と闘いながら助け合う一体感も永遠に続くわけではない』

『惨禍と闘いながら助け合う一体感も永遠に続くわけではない』 「阪神大震災や東日本大震災で、震災後1カ月以上になると元気な人と落ち込む人の差が目につくようになり、その差が広がっていった」と「余録」(毎日/16/5/17)は、「被災者の境遇も受けた被害や…

『初夏新緑の候、榻を樹下に据えて十片の刺身・・・』

『初夏新緑の候、榻を樹下に据えて十片の刺身、一壺の酒に酔う、その楽王侯にまさる』 国木田独歩が、「刺身は鰹魚を最上味とす。鮪を説き鯛を云う者あれども余は与みせず」と、「春秋」(日経/16/5/16)は紹介する。しかし、そのカツオは「近年は太平洋沿岸で…

『一部を返金し、わびたとしても、それを食べた事実を・・・』

『一部を返金し、わびたとしても、それを食べた事実を世間は忘れまい』 文豪、泉鏡花は「豆腐」を「豆府」と書くほどの神経質、酔っぱらって生ものを食べて大丈夫であったのに、翌日に刺身を食べたことを言われて腹痛になったと。一方、舛添要一氏は、回転ず…

『メディチ家の相貌史』

『メディチ家の相貌史』 「先祖は眼光鋭く、次世代は目におごりが浮かび、退廃のはてに緩みゆく」と、「天声人語」(朝日/16/5/14)は、メディチ家300年の当主の肖像を見比べる。また、 「メディチ家の没落は、そのままフィレンツェの衰退を意味した。金貸…

『飛び切りの難題に、フィリピンの人々は直面するかもしれぬ』

『飛び切りの難題に、フィリピンの人々は直面するかもしれぬ』 「筆洗」(東京新聞/16/5/13)はフィリピン大統領選挙の結果に思う。「ダバオでは犯罪容疑者らを闇で葬る『暗殺団』がうごめき、千人余が殺害されたという。その背後にはドゥテルテ市長がいる、と…

『ヒロシマを訪れたことのある人々は、以後生きている・・・』

『ヒロシマを訪れたことのある人々は、以後生きている限り、世界に平和のメッセージを伝えることだろう(ワイツゼッカー)』 「春秋」(日経/16/5/12)は、オバマ大統領の広島訪問に想う。「オバマさんが踏みしめることになる平和記念公園のその足元には、一瞬…

『遠い過去が不意によみがえったようなニュースに接し・・』

『遠い過去が不意によみがえったようなニュースに接し、終わらぬ戦後を思わずにはいられない』 「半世紀以上にわたる情報不開示によって米国への賠償請求の機会を奪われた」。ビキニ環礁での核実験はまだ遠い過去ではないと「春秋」(日経/16/5/11)は語る。「…

『いくらスターリン譲りの祖父の芸をまねようと・・・』

『いくらスターリン譲りの祖父の芸をまねようと、体制崩壊の予感はぬぐえない』 「余録」(毎日/16/5/10)は、朝鮮労働党大会の実に36年ぶりの開催に想う。「明らかに祖父、金日成主席のスタイルをまねて個人崇拝を盛り上げようという趣向、『21世紀の偉大…

『カメのきた道』

『カメのきた道』 「春秋」(日経/2016/5/9)は、生物の生き延びてきた道から、今後の起業の在り方を考える。「生き残るための戦略はさまざまだろう。爬虫類の進化に詳しい平山廉・早大教授によれば、カメは忙しなく活動する哺乳類とも巨大化した恐竜とも異な…

『若い母親の肩には、かつてとは異なるチリが日々、降りかかる』  

『若い母親の肩には、かつてとは異なるチリが日々、降りかかる』 「気がつくと、同じ話を何度もしている。過去のことや子供への関心も衰えたようにみえる。消しゴムで消すように記憶が欠けていく。長い間に降り積もったチリが重みを増すように、肩にのしかか…

『コンピューターはコスモスではない。だれもが迷う密林だ』

『コンピューターはコスモスではない。だれもが迷う密林だ』 「天声人語」(朝日/16/5/7)は、コンピュータシステムへの偏重を考える。先日のJR東日本コンピュータ「コスモス」の故障や航空会社の相次ぐシステム障害は、コスモスであるべきシステムが、その限…

『もっと斬新なものを世に問いたい。そんな技術者のプライド・・・』

『もっと斬新なものを世に問いたい。そんな技術者のプライドがほしい』 「開拓者魂がいま、弱まっていないか心配になる」と「春秋」(日経/16/5/5)は「7日で設立から70年を迎える」ソニーなど日本の電機業界を想う。「ソニーに限らない。驚きがあったりライ…

『今できることに思いをめぐらしたいこどもの日である』

『今できることに思いをめぐらしたいこどもの日である』 「悲しいことに戦乱で親を失い、故郷を追われ、学校へも行けない子どもたちは今も絶えることがない」この現実に、「余録」(毎日16/5/5)は、「だがその一人一人の幸せな『子ども時代』を奪った戦乱の罪…

『夏目漱石は風呂好きだったらしい』

『夏目漱石は風呂好きだったらしい』 「春秋」(日経/16/5/4)は、漱石の風呂好きであったらしいと。また、様々な情報の発信源ともなっていた銭湯や小型ユニットバスなどの日本風呂の事情を伝える。そして、「熊本地震の被災者の方々にとって、一風呂は大きな…

『阪神支局事件29年』

『阪神支局事件29年』 「天声人語」(朝日/16/5/3)は、1987年5月3日の阪神支局の事件で犠牲となった小尻知博さんの母親を紹介する。昨夏亡くなった「小尻みよ子さんが俳句を詠み始めたのは息子を失ったのがきっかけだった。〈声も出ず唯夢なれと足すくむ〉…

『国民の権利を守るはずの裁判官が自らの・・・』

『国民の権利を守るはずの裁判官が自らの過ちになかなか気づけない』 裁判所内での自由について、「余録」(毎日16/5/2)は説明する。「日本の法廷は閉鎖的ではないか。国を相手に裁判を起こしたのは傍聴席でメモを認められなかった米国人弁護士だ。最高裁は1…