2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

除夜の鐘に耳をそばだてる 231231

本年を『日報抄(231231新潟日報)』は思う▼もともと中国では「除夜」は節分や冬至の前夜を指した。いつのまにか新年を迎える前の晩、つまり大みそかの夜を意味するように▼鐘の音を聞いて年の変わり目を実感する。新年を迎えるに当たり、旧年の労苦を除きたい…

美しい花火もその音がミサイルを思い出させた 231230

「すべての武器を花火に!」『北斗星(231230秋田魁新報)』は。軍事評論家の前田哲男さんが、ピースボート編集の「戦争を起こさないための20の法則」(ポプラ社)に寄せた提言を思う▼天下統一後、江戸幕府は軍縮。火縄銃は農具に、鉄砲鍛冶は刀鍛冶、火薬製造…

年賀状 231229

郵便料期の値上げと年賀状を『北斗星(231226秋田魁新報)』は思う▼年賀のあいさつを手紙で交わす習慣は、平安時代にはあったと。江戸時代には飛脚が活躍。日本で最初の郵便はがきが発行されたのは、今からちょうど150年前の1873年12月。それから15年ほどたっ…

解熱 231228

とにかく寝ていました。おかげで腰が痛い。

発熱 231227

午前中、急に寒気がした。とにかく寝ることにした。きょうはほぼ寝ていた。何もできない一日になった。

運送会社の負担軽減に協力を 231226

「送料無料」の表示に『滴一滴(231225山陽新聞)』は思う▼運送業を疲弊させると問題になっている。通販業界では送料無料とすると、売り上げが1・5倍に伸びるとされる▼他方、運送業界は輸送にコストがかからないという誤った認識を植え付ける。「苦労して再…

小林秀雄の失敗 231225

宴席を囲む機会くれぐれも留意と『談話室(231224山形新聞)』▼読みかけの本の一節が脳裏をよぎった。西川清史著「泥酔文士」▼例えば、小林秀雄。「批評の神様」。深夜、へべれけになって住まいのある鎌倉駅に降り立った。だが飲み足りない。知っている店の見…

夏派か、冬派か 231224

本格的冬を前に『小社会(231219高知新聞)』は季節を思う。夏と冬、選ぶならどっち。2016年、東京の民間調査会社がそんな調査を行った。夏が52%、冬が21%。地域別でも軍配はすべて夏に。北海道・東北は64%、中部・北陸50%、中国・四国・九州47%。今冬も…

為政者の判断は 231223

膨張が止まらないのが大阪・関西万博を巡る諸費用に『余録(231223)』は思う▲始まったら止まらない公共事業にブレーキがかけられた事例▲1657年「明暦の大火」で天守閣が焼失したため幕府は再建を図り、加賀藩の普請で天守台を築いた。ところが、保科正之は「…

お茶の間の名門企業はどこへ 231222

東芝の上場廃止に『筆洗(231221)』は思う▼昔話の桃太郎ではおじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行った。洗濯は女性に任された重労働。川や池などで手で洗う時代が長かった▼世界初の電気洗濯機は1908年、米企業が販売。日本での国産電気洗濯…

手書きの文化、これからどうなる 231221

郵便料金が値上げされることに『あぶくま抄(231220福島民報)』は思う▼112年前の今頃、その女性は脇目も振らず、文字をつづる練習を。野口英世博士の母シカ、その成果は1通の文となり、海外に滞在していた息子へ送られる▼きれいな文面とは言い難い。なればこ…

戻りつつある日常だが、こづかいが戻って来ない 231220

感染状況が落ち着いてきた今年、暮らしに『滴一滴(23年12月18山陽新聞)』は思う▼暮らしはどう変わったか。岡山市民のお金の使い方から探ってみた▼コロナ前の2019年と比べて、今年は「宿泊料」の支出が4割以上増えている▼一時は2割ほど減っていた被服費も、今…

過去にも多くの疑獄があった 231219

清和会の金権政治に『日報抄(231214新潟日報)』は思う▼「まつりごと清ければ人おのずから和す」▼派閥を創設した福田赳夫元首相は、カネとポストで人を掌握する手法を好まなかった▼1972年の自民党総裁選。田中角栄氏とトップを争う福田氏は、田中氏を支持する…

チャップリン、氷川丸で帰米 231218

「氷川丸」の見学で『明窓(231217山陰中央新報)』は思う▼喜劇王の心を動かしたのは天ぷらだった。1932年6月に来日したチャップリンが帰米する際に日本郵船の「氷川丸」を選んだ逸話▼チャップリンが日本橋「花長」のエビ天が大好物と知った日本郵船は、氷川丸…

飛び恥 231217

きょうの飛行機の日に『天風録(231217中國新聞)』は飛行機の在り方を思う▲120年前のきょう、米国のライト兄弟が動力飛行機の初飛行に成功した。最高記録は59秒間、約260メートルだった▲飛行機は日進月歩で発達。軍隊は熱心に開発を進めた。第1次世界大戦では…

映画「とにりぬ」 231216

漢字が読めたら、『有明抄(231216佐賀新聞)』はルビに思う◆バカボンのパパが映画を見て帰ってきた。ママから何を見てきたかと聞かれ、パパは「とにりぬじゃ!」と。オンライン証券会社の会長の松本大さん、子どもの頃に読んだこの場面を鮮明に覚えていると◆…

たくさん歩くのに、少ししか歩いていないようなこと、なあに? 231215

答えは3歩。『滴一滴(231214山陽新聞)』は健康と散歩を思う▼何歩歩くのがいいのか。1日の歩数が約8800歩で死亡リスクが十分低くなる―。欧米の共同研究チームが今秋、米専門誌に発表。約11万人を含む過去の12の研究から、歩数と死亡リスクの関係を分析した▼そ…

マイナ保険証 231214

マイナカードを使う「マイナ保険証」に一本化するため、今の保険証は予定通り、来年秋に廃止する-と岸田文雄首相が明言したことに『水や空(231214長崎新聞)』は思う▲トラブル続きで不信感を招いた。だからこそ利用率はこのざまだというのに、「もうすぐ廃止…

神々しい音色 231213

中四国地方の公共ホールで唯一パイプオルガンがあるプラバホールで、オーバーホールが進んでいる。『明窓(231213山陰中央新報)』は分解、修理の記事を読み、あまりオルガン演奏を聴いていなかったことに気付いたと。 改めてパイプオルガンを効果的に使ったク…

お答えを差し控える 231212

政権中枢の裏金疑惑に『日報抄(231210新潟日報)』は思う▼「ミスをしないのは何もしない人間だけだ」(セオドア・ルーズベルト)▼松野博一官房長官▼良く言えば失言することもなく手堅い。ひたすら安全運転。「政治家は言葉が命」と言われるが、この人の言葉か…

今年の漢字は 231211

明日(12月12日)の「漢字の日」に『明窓(231210山陰中央新報)』は思う▼一枚のはがきを前に悩んだ。「今年の漢字」の応募締め切りが迫っていた。主催者から毎年新聞社に応募の要請があり、頭をひねるのが恒例行事だ▼急いで近くの郵便ポストに投函し、一息つ…

献血に出かけてみよう 231210

県赤十字血液センターのアンケートへの協力依頼文書によると献血者が昨年度比で計約千人減っていると『北斗星(231210秋田魁新報)』は献血を思う▼コロナ禍で献血バスが訪問する学校数が減り、献血したことのない若者が増えたという。以前にも増して高校、大学…

狸とアルマジロ 231209

だんまりを決め込んでいる松野博一官房長官に『小社会(231209高知新聞)』は思う。いつの時代も、「狸」といえる政治家は多い。いまの政権はどうか。ただ自民党のパーティー券を巡る裏金疑惑では事実上だんまりを決め込んでいる。正面から向き合わず、狸より…

パンドラの箱 231208

自民党の政治資金不記載問題に『あぶくま抄(231207福島民報)』は思う▼禁断の「パンドラの箱」が開いたとも。13日に臨時国会が終わってから、司直の手によって疑惑はどこまで解明されるのか▼ロッキード、リクルート、東京佐川急便…。「政治とカネ」を巡る事件…

謎があるから歴史は面白い 231207

歴史に自然科学のような絶対的正解はないと『国原譜(231206奈良新聞)』。解釈は時代とともに変遷する。「神君伊賀越えの真相」の著者・上島秀友氏の講演を聞いて確信した。少人数で堺にいた家康は宇治田原から信楽を経由して東へ逃げたのが通説であるが、上…

ラーメンを食べるときはスープから?麺から? 231206

ラーメン愛に『談話室(231205山形新聞)』は思う▼ラーメンを食べるときはスープから?麺から?▼映画「タンポポ」の冒頭シーン▼寂れたラーメン店、最後は店主の愛情が詰まった一杯を求め行列ができた。各地に繁盛店があり筆者も先週末、家族にせがまれ出かけた…

百貨店の「今」 231205

百貨店が“消滅”しつつある今、『水や空(231204長崎新聞)』は百貨店を思う▲大正期、デパートの売り場は畳敷きだったらしい。昭和に入ると、佐世保市の田中丸デパートは靴を履いて店内を回れるように▲参考にした「佐世保玉屋50年小史」には昭和初期、成人女性…

世界の人権状況がいっそう悪化した年に 231204

きょうから10日までの人権週間を『日報抄(231204新潟日報)』は思う▼医師で作家の鎌田実さんは学生結婚、新婚旅行はいつか海外へという約束が果たされていなかった▼ちょうどチェルノブイリ行きを控えて、同伴を提案する▼エルミタージュ美術館やポーランドの古…

ロボットとの共生 231203

AIの進歩に期待膨らむ『あぶくま抄(231203福島民報)』▼ロボットは人間に危害を加えてはならない―。SF作家アイザック・アシモフの短編小説に登場するロボット工学3原則の一条▼AIが進化する現代。政府は開発事業者向けにガイドラインを策定している。「基本的…

使い方次第で新しい価値を生み出すことはできる 231202

12月1日の手帳の日に『雷鳴抄(231201下野新聞)』は手帳を思う▼日本に手帳をもたらしたのは福沢諭吉という。1862年、欧州使節団の一員だった諭吉がパリで購入し持ち帰った「西航手帳」がルーツと▼クロス・マーケティング(東京)が2022年に全国の20~60代1100…