『「ポケモンGO」、歩きスマホが爆発的に増えるのは避けがたい』

『「ポケモンGO」、歩きスマホが爆発的に増えるのは避けがたい』

 「米国などで人気が沸騰しているスマホ向けゲーム『ポケモンGO』が日本でも配信される」ことに心配する「春秋」(日経/16/7/22)。「没頭しやすい子どもたちがゲームに夢中になり、事故やトラブルに巻き込まれることがあってはならない。いよいよ夏休み本番を迎える。ここは「元ながら族」が目を皿のようにして見守っていく必要がある」と言う。

 私も「ながら族」であった。未だに、そうである。帰宅し、自室に入ると、まずは、ラジオを点ける。それから何かを始める。流石に本を読んだり考えたりする時は、会話の番組は邪魔になり、音楽を流す。ワーグナーが良い、ガンガン響かす。妻にすると、こんな騒がしい「ながら族」は信じられないようであるが、これで頭の中が流れて行く。しかし、私には歩きながら何かをするという芸当はできない。二宮金次郎にはなれない。そう、だからと言って今の若者は二宮金次郎になれるわけではない。主体的に自分の頭脳を使わず、ゲームの世界に縛られていてはどうなのであろうか。どんどんリアルな世界になって行く空間ではあるが、あくまでゲームをする者は、ゲーム製作者の手の中で弄ばれているのではないか。それは、頭脳の中も、歩いている現実でも危険な世界である。私の近くにもポケモンが歩いている。ポケモンは危険ではないが、それを追いかける人間が危険である。気を付けたまえ。(JN)