『投票所で悩んだとしても、その時間が自分を成長させるはずだ』

『投票所で悩んだとしても、その時間が自分を成長させるはずだ』

 参院選投票日、「春秋」(日経/16/7/10)は18歳及び19歳の若者へ悩めと。「子供でもなく大人でもない18歳、19歳は昔も今も落ち着かない時期かもしれない。若者は未来からの使者だといわれる。人生の終幕が見え始めた世代よりも、遠い将来を自然に見据え、その行動が実際に未来の形を決めていくからだ。投票もまた自分らの望む世界を作る一歩となる。『まだ幼いから』と臆せず、夢や不満を一票に込めたい。投票所で悩んだとしても、その時間が自分を成長させるはずだ。」

 二十歳になり、初めて投票所へ向かった自分は、大人になったという喜びと不安でいっぱいであった。自分の一票がどう影響するのか。有意義な一票となるのか。心に決めてきた候補者の名前を思いながら、最後の最後まで悩んでいた。今の十八歳の若者も同様であろうか。二十歳と違い、十八歳は大人への自覚の中で進路や受験の悩みを持ち、未来への一票を投じるのである。悩んでくれたまえ。私など、初投票から40年余り、未だに投票所へ行っても、決めてきた候補や政党でよいのか、最後まで悩む。信ずるものがない未熟な私は、まだ私は二十歳か、十八歳か。(JN)