2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『「無給医」、「白い巨塔」、「古い巨塔」』

『「無給医」、「白い巨塔」、「古い巨塔」』<2019年6月30日(日)> 「半世紀前の東大紛争の発端は、医学部卒業生が無給で働かされる慣習への異議申し立てだった」。『春秋』(190630)は「悪弊は相当しぶといようである」と言う。そして、「文科省は当初「無給…

『保護主義との闘い』

『保護主義との闘い』<2019年6月29日(土)> 大阪G20の最終日、『余録』(190629)はその結果を期待はしていない。「で今や自由貿易を守るのに『保護主義との闘い』もうたえず、気候変動対策でも合意形成の難しいG20である。一方、米中の貿易交渉のように…

『人は過つ。わずか七十五年前の生き地獄』

『人は過つ。わずか七十五年前の生き地獄』<2019年6月28日(金)> インパールの悲劇から75年、『筆洗』(190628)は、体験者のワコールの創業者、塚本幸一さんの話を伝える。「戦争で所属した小隊五十五人のうち、生き残ったのは塚本さんら三人だけだった・・・英…

『脱横並びの自由なアイデアや、異質なもの同士の出合いから生まれる・・・』

『脱横並びの自由なアイデアや、異質なもの同士の出合いから生まれる新たな価値が貴重な今のビジネス』<2019年6月27日(木)> 三井住友銀行が軽装での勤務を認めることに『余録』(190627)は語る。福沢諭吉は「民間経済録」で、「『大丈夫と呼ばるる人物が発起…

『反社会的勢力と知らなかった』

『反社会的勢力と知らなかった』<2019年6月26日(水)> 「著名なお笑い芸人ら13人が謹慎処分」。『春秋』(190626)はこれについて、述べる。「所属事務所を通さぬ活動で、脇の甘さ、判断の誤りへの批判はまぬがれまい。問題の組織は摘発されるまで計40億…

『検察の出頭要請を拒否していた男の「言い訳」』

『検察の出頭要請を拒否していた男の「言い訳」』<2019年6月25日(火)> 「言い訳」について『筆洗』(190625)は申す。「作家の言い訳にはユーモアや哀感が漂うが、検察の出頭要請を拒否していた男の『言い訳』には腹が立つ。・・・『朝早いので出頭できな…

『二十歳の原点』

『二十歳の原点』<2019年6月24日(月)> 本日、美空ひばりと高野悦子の命日。『春秋』(190624)はこの二人を想う。美空ひばりが「亡くなったのは平成が始まった年・・・昭和の哀歓はすこしずつ記憶から遠のき、世相は軽くなった・・・50年前に自ら命を絶った立命館大…

『過酷な労働で消耗した医師に診てもらうのは患者もごめんだろう』

『過酷な労働で消耗した医師に診てもらうのは患者もごめんだろう』<2019年6月23日(日)> 「医という字は、かけ声をかけながら矢をうち、その力で悪霊をはらうことを表している」。でも、『春秋』(190623)は「『医』の担い手が元気に精力的に働けているかとい…

『甲武信ケ岳や周辺の山々一帯が国連教育科学文化機関のエコパークに登録された』

『甲武信ケ岳や周辺の山々一帯が国連教育科学文化機関のエコパークに登録された』<2019年6月22日(土)> 3つの旧国名の頭文字を取った甲武信ケ岳は、1都3県にまたがる河川の源流。『春秋』(190622)は今回のユネスコのエコパークに登録を思う。「別名『奥秩父』…

『子供をむごい目にあわせてはならない』

『子供をむごい目にあわせてはならない』<2019年6月21日(金)> 改正児童虐待対策関連法が成立した。これについて『余録』(190621)は語る。「昔は子供への体罰がないことで多くの西欧人を驚かせた日本人だが、今や国連委から子供への暴力に対策を求められる時…

『それぞれの地域のリスクを今一度、過去の体験に学んでおきたい』

『それぞれの地域のリスクを今一度、過去の体験に学んでおきたい』<2019年6月20日(木)> 先日の山形沖地震、『余録』(190620)は思う。「1964年の6月に起こった新潟地震・・・12日間も燃え続けた化学火災・・・さらに地震発生直後から新潟市や佐渡、粟島など…

『二度童子(わらし)』

『二度童子(わらし)』<2019年6月19日(水)> 「かつて東北地方などでは恍惚の境地に入った人を「二度童子」と呼んだという」。『春秋』(190619)は恍惚との付き合いを思う。「政府がきのう、認知症対策の新たな大綱を閣議決定した。患者が暮らしやすい社会を…

『 あなたは、なぜこの行動を選択したのか 』

『 あなたは、なぜこの行動を選択したのか 』<2019年6月18日(火)> 千里山項番での警官殺傷事件に『筆洗』(190618)は中原中也の詩「故郷」から考える。「<これが私の故里(ふるさと)だ/さやかに風も吹いてゐる>・・・<あゝ おまへはなにをして来たのだと…/…

『昨日、父の日』

『昨日、父の日』<2019年6月17日(月)> 昨日の『春秋』(190616)は、何を思ったのだろうか。筆者は「デパ地下」の品々を見て回る。「旬の味覚が集まる「食の宮殿」だ。・・・東京・新宿の百貨店を訪ねた。・・・佐藤錦・・・アスパラガス・・・鮮魚売り場に移動して驚いた…

『これは図書館のほんの一部にすぎない』

『これは図書館のほんの一部にすぎない』<2019年6月16日(日)> 「硬派のドキュメンタリーだが」長蛇の列ができる。『余録』(190616)は映画「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」を紹介する。「『図書館は単なる書庫ではない。図書館は人。主役は知識を…

『日本の生命線』

『日本の生命線』<2019年6月15日(土)> 「『生命線』が海のむこうにある」。『筆洗』(190615)はホルムズ海峡での日本の海運会社の運航するタンカー攻撃に危機感を募らせる。「満州事変前夜・・・連合国の日本包囲網の時も使われた。英首相チャーチルは「日本は一…

『「余ってる券買うよ」「いい席あるよ」』

『「余ってる券買うよ」「いい席あるよ」』<2019年6月14日(金)> 「きょう、ネットダフ屋にも網をかける法律が施行される」。これに『春秋』(190614)は思う。「スポーツやコンサート会場の近くで『余ってる券買うよ』『いい席あるよ』などと行き交う人に声を…

『東京福祉大に学部研究生の新規受け入れを当面停止するよう文科省は指導』

『東京福祉大に学部研究生の新規受け入れを当面停止するよう文科省は指導』<2019年6月13日(木)> 「文科省と入管庁は11日、大学などに留学生の在籍管理を徹底するための方針を発表した」。これについて『主張』(190613)は、「東京福祉大で多くの留学生が所…

「老後資金は2千万円不足する」、麻生太郎金融担当相は報告書を受理せず』

『「老後資金は2千万円不足する」、麻生太郎金融担当相は報告書を受理せず』<2019年6月12日(水)> 「『老後資金は2千万円不足する』とした金融庁の報告書が波紋を広げている」。『主張』(190612)はこれについて考える。「だが公的年金は元来、老後資金の全…

『データはいいかげん、職員はコックリ。ぼんやりした防衛省』

『データはいいかげん、職員はコックリ。ぼんやりした防衛省』<2019年6月11日(火)> 「『イージス・アショア』を巡る秋田市での住民説明会で防衛省職員が居眠り」、これから『筆洗』(190611)は、サルバドル・ダリの昼寝に展開する。「スプーンを持って椅子に…

『刹那(せつな)』

『刹那(せつな)』<2019年6月10日(月)> 「百分の一秒を削るため全力を注ぐ一流走者の世界には、常人とは別の時間が流れていようか」。『筆洗』(190609)は、100メートルの日本記録更新に思う。「『暁の超特急』・・・吉岡隆徳は・・・他選手の動きを含めて、こま送…

『グローバル化、情報化の時代にもまだまだ未知の領域は存在する』

『グローバル化、情報化の時代にもまだまだ未知の領域は存在する』<2019年6月9日(日)> 数万年前に絶滅したとみられていた「オオスナモグリ」の発見。『余録』(190609)は生きた化石に思う。メタセコイヤは「1941年に京都大学の三木茂氏が100万年以上前…

『自動車運転などについては自らの力についての幻想を持たないこと』

『自動車運転などについては自らの力についての幻想を持たないこと』<2019年6月8日(土)> 「人間は常にありのままの自分を意識していると抑うつ状態になるのだとか」。『余録』(190608)は高齢者ドライバーの相次ぐ事故と日本の現状を思う。「人がうまく生きて…

『「靴」と「苦痛」を重ねた「#KuToo」』

『「靴」と「苦痛」を重ねた「#KuToo」』<2019年6月7日(金)> 英語で「人の靴を履いてみる」とは、相手の立場を考える。『春秋』(190607)は、申す。「『企業が女性のみに着用させることはハラスメントにあたる』と訴えている。こんな記事が本紙に載った。・・・…

『文化財の一部を無断で切り取っていた問題』

『文化財の一部を無断で切り取っていた問題』<2019年6月6日(木)> 「岩手県立博物館(盛岡市)の男性学芸員が自治体から保存処理を依頼された金属製の小刀やクギなどの文化財の一部を無断で切り取っていた問題」について、『筆洗』(190606)は「Wの悲劇」とい…

『永井荷風の散歩姿、腕に買い物かごぶら下げていた』

『永井荷風の散歩姿、腕に買い物かごぶら下げていた』<2019年6月5日(水)> 「政府はスーパーやコンビニなどでのレジ袋の無償配布を一律に禁止する方針」。これについて 『筆洗』(190605)は「倹約家だった荷風さんなら買い物かごを勧めたかもしれぬ。・・・海洋汚…

『システム「金盾工程」が目を光らせる』

『システム「金盾工程」が目を光らせる』<2019年6月4日(火)> あるビジネスマンがぺ北京でカバンをなくし警察に相談した。『春秋』(190604)は続ける。2億台にのぼる監視カメラのお陰で、カバン戻ってきたようであるが、「感心するやら空恐ろしいやら、である…

『弁当の時間』

『弁当の時間』<2019年6月3日(月)> 「『弁当の日』が全国に広がっている」と『余録』(190603)は伝える。「献立作りや買い物も親に頼らない。生産者や親への感謝の気持ちが生まれるという・・・脚本家の向田邦子さんが小学生だった戦前の『弁当の時間』について…

『強制されて苦しんで飲む酒は、“殺人剤”にもなる(塩爺)』

『強制されて苦しんで飲む酒は、“殺人剤”にもなる(塩爺)』<2019年6月2日(日)> 毎日新聞の『余録』(190602)で、朝日新聞の1991年11月の投稿を紹介する。「酒を飲めない体質の人にも強制的に飲ませて、苦しむ姿を楽しんだり、酒に強いことが人間の優秀性、豪…

『薄れる記憶は美しい過去を生み、判断力を鈍らせよう』<2019年6月1日(土)> <何事も、古き世のみぞ慕わしき。今様はむげに賤しくこそなりゆくめれ>。『筆洗』(190601)は古代ギリシャや兼好法師やモンテーニュの言葉を思う。「<記憶はわれわれの選ぶものを…