2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

花粉症対策 230930

「もはやわが国の社会問題」、『雷鳴抄(230930下野新聞)』花粉症を思う▼政府は5月の関係閣僚会議で、30年後にスギ花粉発生量半減を目指す新たな花粉症対策を決めた▼国内で初めて報告されたのは1964年。「栃木県日光地方におけるスギ花粉症の発見」と題した論…

一献傾ける 230929

10月1日の「日本酒の日」に『余録(230929)』は思う▲日本酒の輸出は13年連続で増加し、昨年は475億円に。日本酒に合う和食が広まり、香りの良い吟醸酒や純米酒が各国で歓迎されている▲「獺祭」の旭酒造は米ニューヨーク郊外に酒蔵をオープン。南部アーカンソ…

処理水放出1カ月 230928

処理水放出1カ月 230928 処理水放出により日本産水産物の輸入をやめたことに『天風録(230926中國新聞)』は思う▲中国は処理水を「核汚染水」と呼び、日本産水産物の輸入をやめた。困ったのは北海道などのホタテ事業者。まず中国に輸出して殻をむき、米国へ輸…

活資金不足の博物館 230927

国立博物館がクラウドファンディングを始めたことに『北斗星(230927秋田魁新報)』は思う▼科学博物館は1877年に創設された。標本や資料は500万点以上。今も毎年数万点ずつ増えている。光熱費や保存に必要な物資の高騰などから維持管理が危機的な状況に陥って…

台風への備え 230926

昭和の自然災害史に刻まれる二つの大惨事が9月26日にあったと『あぶくま抄(230926福島民報)』は語る▼1954年、洞爺丸台風、青函連絡船の洞爺丸が荒波にもまれ、函館湾内で転覆。1155人の死者・行方不明者。5年後、伊勢湾台風、死者・行方不明者は5098人に及ん…

没後90年の宮沢賢治 230925

1933年9月21日に37歳で亡くなった宮沢賢治に『有明抄(230924佐賀新聞)』は思う◆〈雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ〉。近年の天気を考えると、「異常気象に負けるな」と思える◆今月で没後90年になる。「永訣の朝」が収められた賢治の詩集『…

学び続ける 230924

佐々木松夕の企画展に『あぶくま抄(230924福島民報)』は生涯学習を思う▼何事にも果敢に挑む。向学心の塊だったのだろう。本業は絵師。関心は文学や獣医学にも▼19歳になると、山を越え鶴ケ城下の画塾に通った。徒歩、片道だけでも10時間以上。73歳で画…

「戦争を起こさないこと」は 230923

「国際平和デー」(9月21日)に『余録(230921)』は思う▲パスカルの言葉、今、かみしめたいのが「力のない正義は無力であり、正義のない力は圧制的である」の一句。「正義と力」の両立が重要だと▲つまるところ人々は平和実現のために「正義を強くする」のではな…

生活の足となるバスが 230922

バスが減便や路線廃止を『滴一滴(230920山陽新聞)』は思う▼大きな理由がバスの運転手不足だ▼さらに驚きのニュース、大阪府富田林市などで運行する金剛バスが、12月にバス事業を廃止すると▼影響は意外なところに。函館市は、児童がプールのある学校に移動す…

「空の日」に 230921

9月20日の「空の日」に『有明抄(230920佐賀新聞)』は思う◆10年前に公開された宮崎駿監督のアニメ映画「風立ちぬ」は、「ゼロ戦」の設計者の堀越二郎が主人公◆映画の主題歌が松任谷由実さんの「ひこうき雲」、病気で亡くなった同級生を思って作られた曲とい…

犬と猫と共に歩む 230920

動物愛護週間に『天風録(230920中國新聞)』は思う▲WDP部―。広島の進徳女子高の部活。「犬と共に歩むプロジェクト」▲活動の場は、学校近くの市動物愛護センター。部員が放課後に訪れ、犬だけでなく猫の世話もする▲学校などで定期的に開いている譲渡会で、現実…

平城宮跡 230919

にぎわいが戻ってきた県内の行楽地に『国原譜(230917奈良新聞)』は思う。困り顔の観光客が近付いてきて道を尋ねられるケースが時々ある。意外に難しかったのが平城宮跡。広大な史跡のどこを案内すべきか。手にした地図には大極殿の絵があり、北に回り込む思…

四季から二季へ 230918

気候変動の激化に『日報抄(230917新潟日報)』は思う▼「日本は四季から『二季』へ?」(ニューズウィーク日本版)▼世界も日本も6~8月は、観測史上で最も暑い夏だった。国連事務総長が「地球沸騰化の時代」と警告したように▼熱中症による救急搬送者は9月1…

自然もろかった 230917

「ミスターCO2」の警告に『余録(230917)』は思う▲近年の分析によると、温室効果ガスがなければ地球の平均気温は氷点下19度だったという▲「大半の研究者は人類が地球の環境を破壊すると考えていなかった」▲現在、北極圏の気温は地球平均の3倍の速さで上昇する…

降り注ぐ星々 230916

「スターウォッチングツアー」がきょう16日夜、美坂高原で開かれることに『あぶくま抄(230916福島民報)』は思う▼三島町の美坂高原もその一つ。建物の照明も街路灯もない。最高の条件が整った観賞スポットは天然の観光資源だ▼岡山県井原市美星町の天文台に…

車窓の眺めに 230915

金正恩総書記がプーチン大統領に会いに行くにあたり、列車は平壌からロシア国境まで24時間以上かかったという。これに『筆洗(230915)』は列車旅行を思う▼特別列車は最新通信設備を誇り、安全確保のため迫撃砲も備えると聞く。列車での外遊は祖父の代からの伝…

末は博士か大臣か 230914

きのうの岸田内閣再改造に『有明抄(230914佐賀新聞)』は思う◆「末は博士か大臣か」。子どもたちにとっても、「研究者」は上位にあったが、「大臣」は見当たらなかった◆きのうの再改造、一気に期待が高まる状況にはない◆麻生太郎副総裁は、「政治家の評価なん…

クマ目撃が多過ぎて 230913

今夏の高温少雨のためクマの餌となる木の実などが不作で、行動範囲を広げている可能性があると『北斗星(230913秋田魁新報)』は注意を呼びかける▼人身被害の連続日数は記録が残る1979年度以降で最長。本年度の発生は計19件となり、過去最多に並んだ▼昨…

見ざる聞かざる 230912

肝心要の場所は見ず、聴くべき人とは会わない岸田文雄首相に『雷鳴抄(230906下野新聞)』は思う▼沖縄のバスケットボール男子ワールドカップの日本対ドイツ戦。首相は試合前のイベントに登場した▼1泊2日の沖縄。首里城正殿の復元工事も視察。だが、米軍普天…

東京の緑 230911

神宮外苑の再開発に『余録(230909)』は思う▲浅田次郎さんは坂本龍一さんの行動に「ふるさとの変容を希む人はいない」と共感し、再開発を「未来の国民に資するとは思えない」と▲見直しを求める声はなお広がっている▲サザンオールスターズの桑田佳祐さんは、再…

「昼食」の危機 230910

食堂運営会社「ホーユー」の給食の提供を突然休止に『有明抄(230910佐賀新聞)』は思う◆育ち盛りの子どもに食事抜きは許されない。特に、給食は学校生活の大きな楽しみの一つ。なくなったら困る◆その学校給食で問題が発生した。公立高校などに給食の提供を突…

この国の文化財行政は 230909

CF(クラウドファンデイング)での資金集めに『国原譜(230908奈良新聞)』は思う。法隆寺が境内整備費などを募ったCFが、予想を超える資金が集まる。寺院には古くから仏像などの造営で個人に浄財を募る「勧進」の文化がある。檀家がない南都の寺にとっては今…

震災美談 230908

国立国会図書館がインターネットで公開している「震災美談」(中島司著)に『滴一滴(230908山陽新聞)』は思う▼ポーランドのある歴史博物館を取材で訪ねたことがある。オスカー・シンドラーの工場を改修して活用していた▼あの時代、自分が生きていたらどうし…

エッフェル塔効果 230907

パリのエッフェル塔を背に、にこやかにポーズ、自民党女性局のご一行に『天風録(230907中國新聞)』は思う▲「ただの観光旅行」と猛批判、女性局長が辞任。今月3日に投開票された岩手県知事選で党が推す候補者の大敗にもつながったとの見方▲実際の視察はわずか…

スープはほどほど 230906

県民の食生活に関する調査結果について『編集日記(230905福島民友)』は思う▼食べる速さや野菜を食べる頻度など分析はさまざま。気になったのが麺類の汁を飲む量だ。全部飲む人の割合は、肥満の人の方がそうでない人より2倍高い▼健康に一層気をつけたい50…

ワグネル 230905

ロシアのワグネルに『国原譜(230904奈良新聞)』は思う。その名は作曲家ワーグナーに由来するといわれる。ワーグナーは反ユダヤ主義思想。作品は愛国心に訴える内容が多く、ヒトラーはワグネリアンであった。「ワルキューレの騎行」は、映画「地獄の黙示録」…

新聞配達員の日 230904

きょうは米国の「新聞配達員の日」に『明窓(230904山陰中央新報)』は思う▼お笑いコンビ「パックンマックン」のパックン、パトリック・ハーランさんは、両親の離婚によって母子家庭で育ち、10歳から8年間、新聞配達を続けた▼早朝の配達により登校前に仕事…

穏やかな天候が続くことを 230903

厳しい気象に『北斗星(230903秋田魁新報)』は宮沢賢治の言葉を思う▼「ヒデリノトキハナミダヲナガシ/サムサノナツハオロオロアルキ」▼7月中旬の記録的大雨は県内各地に被害を。今度はその後の猛暑と少雨が農業に暗い影を。多数の地鶏が死んだ。稲の葉が枯…

ストと聞いて 230902

8月31日の池袋東口に『春秋(230902)』は思う▼「ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありません」と道行く人たちに謝っている▼丁寧で低姿勢な語りかけは、ストと聞いて連想する往年のたけだけしい姿とはだいぶ違う。「池袋の地に百貨店を残そう!」。自分たちの雇用…

37度あったら外に出るな 230901

春風亭一之輔さんが枕の話しに『談話室(230901山形新聞)』は思う▼「この間まで熱が37度あったら外に出るなと言われていたのに、今日は気温37度の中、出てこなきゃならなかった」▼恩に着せる一之輔さんの偽悪的な話術に、観客は大きな笑いで応えていた▼今この…