2021-01-01から1年間の記事一覧

#起死回生策

『#起死回生策』<2021年12月31日(金)> 地方鉄道の生き残り策に『小社会(211228高知新聞社)』は思う。東京都内のスーパーに先日、千葉県銚子市の銚子電鉄が製造する「ぬれ煎餅」が並んでいた。銚子電鉄は収入確保へ奮闘を続けているようだ。いまでは鉄道収入…

#ニュース砂漠

『#ニュース砂漠』<2021年12月30日(木)> 米国で“砂漠”の拡大が深刻な社会問題となっていると『滴一滴(211228山陽新聞)』。地方紙が経営難などで次々に姿を消している▼プロの取材記者がいなければ行政や選挙に関する報道は激減する。住民は足元の課題を知る機…

#昆虫食

『#昆虫食』<2021年12月29日(水)> 肉に代わるタンパク源を『河北春秋(211227)』は思う。未来の地球では、支配階級以外の人々は地下にある町で暮らす。食品市場では生きた無菌ネズミや昆虫の油漬け、つくだ煮などが売られている-。(手塚治虫『火の鳥』)▼国…

#アメリカの傘の下

『#アメリカの傘の下』<2021年12月28日(火)> 核廃絶を目指す来年3月の第1回締約国会議について『滴一滴(211226山陽新聞)』は思う。〈アメリカの傘の下 夢も見ました 民を見捨てた戦争(いくさ)の果てに〉(サザンオールスターズ「平和の琉歌」)▼「核の傘…

#風が冷たい

『#風が冷たい』<2021年12月27日(月)> 「JPCZ」に『水や空(211226長崎新聞)』は思う。ニュースの天気コーナーで聞き慣れない言葉と出合った。“新顔”ではなかったが▲冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から吹き込む冷たい風が朝鮮半島北部の山脈でいった…

#アルコールが残った状態で運転

『#アルコールが残った状態で運転』<2021年12月26日(日)> 増加する飲酒運転摘発に『金口木舌(211226琉球新報)』は思う。コロナ下の酒類提供制限が解かれると街はにぎやかな声に満ちた▼気になるのは飲酒運転の状況。緊急事態宣言の解除後に沖縄県での摘発件数…

#来る年に向けて同じ言葉

『#来る年に向けて同じ言葉』<2021年12月25日(土)> 年賀状の支度で尻に火が付いたと『天風録(211223中国新聞)』。プリンターはインク切れ、家電量販店に駆け込む。プリンター売り場の陳列棚ががらんと。次の納期は来春以降▲品薄は在宅勤務のお供に需要が増え…

#ネコは腎臓病死が多い

『#ネコは腎臓病死が多い』<2021年12月24日(金)> 愛猫家に朗報と『談話室(211222山形新聞)』は語る▼▽老齢のネコの多くは腎臓病で死ぬ。宮崎徹東京大教授の著書「猫が30歳まで生きる日」▼▽人間の血液に含まれるタンパク質「AIM」の研究を20年以上。AIM…

#その1杯

『#その1杯』<2021年12月23日(木)> 地球温暖化について、『金口木舌(211222琉球新報)』はコーヒーの問題を思う。▼2006年に公開された映画「おいしいコーヒーの真実」は、欧米大企業による生産農家の搾取と、貧困にあえぐ実態を取り上げ反響を呼んだ▼原…

#牛丼価格

『#牛丼価格』<2021年12月22日(水)> ことしもいよいよあと10日。こんな時には急いで丼ものをかき込みたいと『天風録(211222中国新聞)』。〈どんぶりに顔を埋めて暮〉飯田冬眞▲牛丼店には、昼も夜も老若男女の姿。10年前のサラリーマン川柳〈ランチ代牛丼…

#満場一致デー

『#満場一致デー』<2021年12月21日(火)> 香港の立法会選挙に『余録(211221)』は思う。「おかしなことに古代人の選挙では、選挙の結果すらあらかじめ分かっていなかったのである」(露作家ザミャーチンの未来小説「われら」の一節)。▲この「単一国」は個の意…

#和を重んじる姿勢は

『#和を重んじる姿勢は』<2021年12月20日(月)> 日本企業の採用に『春秋(211220)』は思う。「21世紀、最も魅力的な職業」。10年近く前、米ビジネス誌がそう呼んだ仕事がデータサイエンティストだ。IT(情報技術)の普及で集まる膨大な数字を解析し、確かな判…

#ぼくらはみんな生きている

『#ぼくらはみんな生きている』<2021年12月19日(日)> 郡山市立美術館でのやなせさんの企画展の図録を見て『編集日記(211218福島民友)』は思う。正義の戦いと言われていたのに、復員するときには米兵から罪人のように扱われた▼それ以上につらかったのは、食べ…

#音楽のある日常を

『#音楽のある日常を』<2021年12月18日(土)> 交響曲第9番が流れる季節に『編集日記(211217福島民友)』は思う。ドイツの詩人シラーによる人類愛と平和をたたえた詩が高らかに歌われる▼ベートーベンに、指揮者の小林研一郎さんは「200年後の私たちにまでも…

#二重計上

『#二重計上』<2021年12月17日(金)> 「建設工事受注動態統計調査」を書き換えていた問題に『筆洗(211216)』は思う。武田信玄が上杉謙信にこんな句を送った。<杉枯れて竹たぐひなき明日かな>。上杉は枯れて弱くなり、竹(武田)がこれまでにないほどに勢い…

#孝行

『#孝行』<2021年12月16日(木)> 年末となり、『明窓(211214山陰中央新報)』は孝行を思う。中国の故事<烏に反哺の孝あり>。「成長したカラスは親に口移しで食べ物を与える。カラスでさえ養育の恩返しをするのだから、人はもっと親孝行すべきだ」という教え…

#サンタクロース

『#サンタクロース?』<2021年12月15日(水)> クリスマスが近づき、『南風録(211215)』は18歳以下の子どもに届ける10万円給付を思う。クリスマスのプレゼントに何が欲しい?-。高校生500人に尋ねたところ、1位は「お金」。好きな物を買える、友達と…

#ただ一本の草の芽に着目している

『#ただ一本の草の芽に着目している』<2021年12月14日(火)> フランスの大統領選に『談話室(211211山形新聞)』は思う。▼▽ゴッホは手紙に記す。「日本美術を研究すると、哲学的で知的な作品に出合う」。なぜなら「ただ一本の草の芽に着目している」から。▼▽時…

#地球規模の被害

『#地球規模の被害』<2021年12月13日(月)> インドネシアのジャワ島東部スメル山の噴火に『余録(211212)』は思う。「白玉千箱ありとも何ぞ能く冷を救はむ」。宣化天皇が凶作への備えを命じたのは536年とされる▲同じ年、遠く離れた東ローマ帝国、「太陽が月の…

#あちらを立てれば

『#あちらを立てれば』<2021年12月12日(日)> 北京冬季五輪・パラリンピックを巡る外交ボイコットの動きを『水や空(21/12/11長崎新聞)』は思う。〈事故を起こして沈没しそうな豪華客船。海に飛び込んでもらおうと船長が乗客の説得を始めた〉…米国人には「ヒー…

#食中毒特別警戒情報

『#食中毒特別警戒情報』<2021年12月11日(土)> ノロウイルスによる食中毒や感染性胃腸炎の集団発生は冬場に多い。『雷鳴抄(211211下野新聞)』はこれを心配する▼昨年、県内ではどちらも発生がなった。新型コロナウイルス感染症対策の徹底が奏功したと考えられ…

#民主主義の価値

『#民主主義の価値』<2021年12月10日(金)> バイデン米大統領が提唱した「民主主義サミット」を『余録(211210)』は思う。▲参加基準は定かでない。民主化を成功させた台湾の招待はわかるが、人権状況を批判されてきた国も招かれ「地政学的」な配慮が見える。冷…

#年を改める

『#年を改める』<2021年12月9日(木)> 忘年会に『有明抄(211206佐賀新聞)』は思う。心理学者でエッセイストの岸田秀さんは、欧米人と日本人では時間や歳月に対する考え方が違うと指摘する。欧米人は、過去から未来へと一貫して流れる1本の線として捉える。一…

『#空から何かが落ちてくる』

『#空から何かが落ちてくる』<2021年12月8日(水)> その空に『金口木舌(211206琉球新報)』は思う。夏に自由研究で子どもと一緒に空の観察日記を付けて以来、空を見上げることが増えた。表情を変える空を見るだけで心が躍る▼スマホの操作でうつむいた姿勢が多…

#開戦から80年

『#開戦から80年』<2021年12月7日(火)> 12月8日の「開戦の日」に『滴一滴(211207山陽新聞)』は思う。終戦記念日の8月15日は知っていても、「開戦の日」を心に留める人は少ないのではないか。1941年12月8日、真珠湾攻撃により、太平洋戦争が始ま…

#開戦から80年

『#開戦から80年』<2021年12月7日(火)> 12月8日の「開戦の日」に『滴一滴(211207山陽新聞)』は思う。終戦記念日の8月15日は知っていても、「開戦の日」を心に留める人は少ないのではないか。1941年12月8日、真珠湾攻撃により、太平洋戦争が始ま…

#耳を澄ませば

『#耳を澄ませば』<2021年12月6日(月)> きょうの「音の日」を『編集日記(211206福島民友)』は思う。日常では、朝の始まりを連想させるのがスズメ、日が暮れる頃だとカラスの鳴き声がぴったりくる▼そんな身近な鳥の数が、約20年間で大きく減っている。一方…

#そんなメガネが欲しい

『#そんなメガネが欲しい』<2021年12月5日(日)> メガネが、何となく合わないなあと思うことが増えたと『編集日記(211205福島民友)』は思う。▼ここ50年で近視人口が急激に増えている。目と物の距離が近くなっていることが背景にある▼脳に入る情報の約8割は…

#ご飯

『#ご飯』<2021年12月4日(土)> 8年前のきょう、「和食」が国連教育科学文化機関の無形文化遺産に決まった。『地軸(211204愛媛新聞)』はその根っこの「ご飯」、お米を思う。お米を味わうには、のみ込むときに鼻に抜ける香りを感じることが重要―。米・食味鑑…

#交通網は粗くなる

『#交通網は粗くなる』<2021年12月3日(金)> 鉄道やバスの撤退に『天声人語(211203)』は思う。お年寄りより「足がなくて」という嘆きを聞く。そんな折、新しい公共交通の試み、山形県南陽市を訪ねた▼沖郷地区の住民専用タクシー「おきタク」。路線バスが撤退…