2020-01-01から1年間の記事一覧

『戦後日本の多くの制度は、じつは戦時下にスタートしている』

『戦後日本の多くの制度は、じつは戦時下にスタートしている』<2020年12月31日(木)> 各紙、2020年を想う。『天声人語』、「多くの人が否応なく定点を持つこととなったのがコロナ生活なのだろう」。『筆洗』、「嘆かわしい問題が続き、国民は<もうたくさん・…

『見ぬ未来の<わらふ>』

『見ぬ未来の<わらふ>』<2020年12月30日(水)> 詩人の八木重吉に「赤ん坊がわらふ」という詩を『筆洗(201230)』は紹介し、笑いのリレーを思う。「<赤んぼが わらふ/あかんぼが わらふ/わたしだつて わらふ/あかんぼが わらふ>。・・・赤ちゃんが笑い、そ…

『アニマルウェルフェア(動物福祉)』

『アニマルウェルフェア(動物福祉)』<2020年12月29日(火)> 元農相が鶏卵業者から賄賂を受けたことにつき、『春秋(201229)』は家畜との関係を思う。「アニマルウェルフェア(動物福祉)という言葉に初めて接したのは2011年。東日本大震災・・・政府は、飼い…

『ジグザグの経路で前に進んでいくもの』

『ジグザグの経路で前に進んでいくもの』<2020年12月28日(月)> 2010年12月、チュニジアの青年が焼身自殺に始まったアラブの春を、『天声人語(201228)』は思う。フランス革命は、革命の指導者ロベスピエールの恐怖政治、そして10年後にナポレオンの独裁が始…

『鐘つきの回数「108」』

『鐘つきの回数「108」』<2020年12月27日(日)> 除夜の鐘を『余録(201227)』は思う。「除夜の鐘がいつ始まったのかははっきりしない。仏教研究家の安達俊英さんによると、中国が起源とみられ、江戸時代には京都・知恩院などで行われていた記録があるとい…

『僕の歌はすべて昭和という時代への愛と恨みの歌です』

『 僕の歌はすべて昭和という時代への愛と恨みの歌です 』<2020年12月26日(土)> なかにし礼さんの逝去に各紙は思う。『天声人語』は「終戦・・・ソ連の侵攻・・・母国に見放され・・・国家の酷薄さを身をもって知った。そうした経験が、なかにし流個人主義と平和主…

『「知らなかった」ですむのか』

『「知らなかった」ですむのか』<2020年12月25日(金)> 年末、国会は閉会したが各紙、前政権の問題を思う。『春秋』は「聖夜に元農相が現金受領を認めたとの報が走り、降誕を祝う日に前首相が国会で弁明する事態になるとは。どうか今年限りに願おう」と。『…

『医療関係者への差別・偏見』

『医療関係者への差別・偏見』<2020年12月24日(木)> クリスマスの日に『春秋(201224)』は、医療関係者への今の日本の一部の人の差別・偏見に思う。「医師たちの姿こそまさにサンタクロースそのものだったことだろう。コロナ禍に見舞われて以降の私たちもま…

『百十八回の虚偽答弁をしたと』

『百十八回の虚偽答弁をしたと』<2020年12月23日(水)> 政治家のウソ、『筆洗(201223)』は天国の門の付近の部屋を紹介する。「歴代の政治家の写真・・・写真の下には時計が一つずつ・・・ウソをつくたびに針が少しずつ進んでいくという・・・ワシントンの時計は十二…

『病原体が生き残るには、常に進化を続ける必要がある』

『病原体が生き残るには、常に進化を続ける必要がある』<2020年12月22日(火)> 「ここではね、同じ場所にとどまるためには、思いっきり走らなければならないの」。『春秋(201222)』の筆者はこの「『鏡の国のアリス』に出てくる『赤の女王』の言葉・・・感染症…

『あのコンサートホールの熱狂が懐かしい』

『あのコンサートホールの熱狂が懐かしい』<2020年12月21日(月)> コロナ禍、音楽公演の多くが中止とり、市民がスタインウェイを弾くイベントが人気となった。これを『春秋(201221)』は思う。「19世紀に小さなサロンからコンサートホールへ演奏の場が移るに…

『大掃除中に見始めたために作業が止まった』

『 大掃除中に見始めたために作業が止まった 』<2020年12月20日(日)> コロナ禍の年末、『春秋(201220)』は大掃除を思う。「例年よりも念入りに・・・『煤祓い』・・・対をなすように『煤逃げ』・・・夏目漱石にもこんな句・・・『先生や屋根に書を読む煤払』。・・・『大…

『上限35人学級』

『上限35人学級』<2020年12月19日(土)> 児童のあふれかえる学校、『春秋(201219)』は思う。映画「キューポラのある街」(1962年)の「主人公ジュンの弟タカユキが通う小学校の学芸会は、講堂が立錐の余地もなく埋まっていた。・・・当時の小中学校は1学級の上限…

『「勝負の3週間」、どうやら敗北である』

『「勝負の3週間」、どうやら敗北である』<2020年12月18日(金)> 「志村けんさんが健在なら・・・」、『春秋(201218)』は「勝負の3週間」、「マスク会食」を思う。「マスクをしたまま、シメのお茶漬けをかきこむ。あのバカ殿の身振りが・・・『勝負の3週間』が終…

『荒々しさを増す地球規模の気候変動』

『荒々しさを増す地球規模の気候変動』<2020年12月17日(木)> 「雪のシーズンも始まったばかりなのに、早くもドカ雪が雪国を襲っている」。『余録(201217)』は地球規模の気象変動に思う。「列島上空への強い寒気の流入により、まだクリスマスも先なのに日本…

『菅首相から中身ある言葉をまだ聞いていない』

『菅首相から中身ある言葉をまだ聞いていない』<2020年12月16日(水)> GoToトラベル一時停止に『天声人語(201216)』は思う。「そもそも旅行する余裕のない人は恩恵にあずかれない。医療現場でコロナと闘い、感染への警戒から移動を控えている人には不公平以外…

『抱きあおう、幾百万の人々よ』

『抱きあおう、幾百万の人々よ』<2020年12月15日(火)> あす生誕250年のベートーベンに『春秋(201215)』は思う。「『苦悩の英雄』・・・からの宿題をこなし、遺産を血肉として、その後の音楽史があった。そしてベートーベンは私たちにもメッセージを投じている…

『フェイスブック問題』

『フェイスブック問題』<2020年12月14日(月)> 反トラスト法に違反すると米当局はフェイスブックを提訴したことについて、『天声人語(201213)』は思う。ハーバード大学2年生のザッカーバーグ氏が校内校友として始め、それがいまや32億人の利用者に。「インス…

『冬は義士夏はお化けで飯を食い』

『冬は義士夏はお化けで飯を食い』<2020年12月13日(日)> 講談界初の人間国宝となった一龍斎貞水さんがなくなった。『余録(201213)』は貞水さんを想う。「講談は『冬は義士夏はお化けで飯を食い』という川柳がある・・・が、貞水さんの立体怪談は1年を通して…

『武者ぶりの髭つくりせよ土大根』

『武者ぶりの髭つくりせよ土大根』<2020年12月12日(土)> 野菜類が安い。『余録(201212)』は野菜の生産者へ思う。「徒然草にちなむ句の多い与謝蕪村・・・『武者ぶりの髭つくりせよ土大根』・・・▲助けてくれたのは、土大根が万病を治すと信じ、毎朝必ず焼いて食べ…

『旅行など人の移動促進に巨費をつぎ込みながら』

『旅行など人の移動促進に巨費をつぎ込みながら』<2020年12月11日(金)> 旭川市の医療体制の逼迫に『余録(201211)』は思う。「古来、悲惨な疫病・・・は・・・神も仏もない・・・『医療崩壊』の恐怖と似ていよう。・・・旭川市の病院での大規模クラスター発生・・・自衛隊の…

『大勢が酔い笑える日が』

『大勢が酔い笑える日が』<2020年12月10日(木)> コロナ禍の無力感、『春秋(201210)』は「令和」出典歌人の大伴旅人の酒好きを思う。「同じ歌集に『酒を讃むる歌』・・・13首・・・うち3つに『酔ひ泣き』という言葉・・・へき地の老身・・・ニヒリズムに陥っていた・・・コロ…

『感染症への対処は人類的な課題』

『 感染症への対処は人類的な課題 』<2020年12月9日(水)> いよいよ英国にて新型コロナのワクチンの接種が始まった。『余録(201209)』はワクチンに思う。「『稲むらの火』の物語のモデル、浜口梧陵は・・・医療への支援でも大きな役割を果たす。名高いのは江戸の…

『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』

『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』<2020年12月8日(火)> 12月8日、日米開戦に日に『余録(201208)』は思う。「当時のエリートだけでなく、一般国民も日米の国力の差はよく知っていたと説いているのは日本近代史家の加藤陽子さんだ。・・・それを克服する…

『むつまじい冬越し・・・』

『むつまじい冬越し・・・』<2020年12月7日(月)> 働く女性を対象とした調査について『春秋(201207)』は思う。「きょうは二十四節気の「大雪」・・・本格的な冬の訪れ・・・人間の巣ごもり・・・どんな具合か。コロナ禍での夫婦や家族の変化・・・良い変化として「夫の在宅が…

『「5S」の徹底を現政権へ』

『「5S」の徹底を現政権へ』<2020年12月6日(日)> 「異常なことを異常と思う気持ちが薄れていく」現政権を『春秋(201206)』は思う。「産業界では『5S』という活動がおなじみである。整理、整頓、清掃、清潔、しつけ。・・・『整理』。約1万5千の行政手続…

『国民に背中向けるな』

『国民に背中向ける』<2020年12月5日(土)> 記者の呼びかけに背中を向ける菅義偉首相に『春秋(201205)』は思う。「日本人は背中が好きだ。師匠の生きざまは背中で学び、親の背を見て子は育つ。・・・首相が見せた背中が記憶に残っている。場所は官邸のエントラ…

『密室に囲い込み現金を』

『密室に囲い込み現金を』<2020年12月4日(金)> 吉川貴盛・元農水相の現金授受疑惑に『天声人語(201204)』は思う。スウェーデンの作家リンドグレーン(長靴下のピピ作者)は、家畜を屋内に閉じ込める飼い方に法規制を求めた。これは「アニマルウェルフェア(動…

『わが人生は野球に支配されしようなものなり』

『わが人生は野球に支配されしようなものなり』<2020年12月3日(木)> 水島新司さんが引退、これにつき『筆洗(201203)』は語る。「作家の大岡昇平は野球ファン・・・『思えば・・・わが人生は野球に支配されしようなものなり』。野球に支配される。・・・『水島新司を…

『夜半ばのころ、天中に光り物が現れた』

『夜半ばのころ、天中に光り物が現れた』<2020年12月2日(水)> 先日の未明、日本に火球、『余録(201202)』は思う。「藤原定家の日記『明月記』は、・・・治承4(1180)年9月に・・・「夜半ばのころ、天中に光り物が現れた。・・・」▲・・・今回の火球は燃え上がっ…