『国歌を歌えないような選手は日本の代表ではない???』

『国歌を歌えないような選手は日本の代表ではない???』

 森喜朗・2020年東京五輪組織委員会会長のまたも失言。これについて「天声人語」(朝日/16/7/5)は、勘違いは落語の定番だが、こちらの勘違いはどうにも笑えないと。そして、「求める選手像を上から押しつけるような言いぶり。選手たちの士気があがったとは、とても思えない。スポーツでも他の分野でも、国を背負わされることで失われる豊かさがあるのではないか。祭典まであと1カ月。国家や国境はともかく、ひとつひとつの競技を楽しむことに重きを置きたい」と。

 ぼけ老人の言うことはどうでも良いともいえない。思いがあるから勘違いもする。否、これは勘違いではなく、態とかもしれない。彼の思いを押し付けてきたのである。心を一つにして、これから戦いに向かう選手たちに、つまらぬお説教。なんということか。多くの選手はお笑いで済ませてくれようが、この圧力をかけて、自分をアッピールすることが何とも情けない。抵抗できない選手団に言うのではなく、言いたいことがあるならば、言い返せる相手に言ってください。老後を楽しく、他人にできるだけ迷惑を掛けずに、過ごしてください。選手に皆様には、競技の後、存分に独唱でも斉唱でもしてください。(JN)