2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧
(日経/春秋)関東大震災が都バス誕生のきっかけだったそうだ。震災で送電が止まりT型フォードを改造したバス、「円太郎バス」。明治時代に乗合馬車が「円太郎」と呼ばれていた。見た目や乗り心地が円太郎バスと言わせたらしい。明日、8月1日で東京交通局…
(日経/春秋)一人二役、歌舞伎でよくある趣向だ。客席を唸らせる。原子力安全保安院もなかなかの二役ぶりを見せてくれる。プルサーマル発電をめぐるシンポジウムで「やらせ」を画策。保安院という役所は原発の安全確保の元締。そもそも原発推進の経済産業…
(日経/春秋)ヴォルテールは「カンディード」で「最善説」に痛烈な批判を浴びせた。世界はうまくいくようにできているなど嘘ではないか。最善説は「すべては善だと言い張る血迷った熱病」だと。今、日本も「すべて安全に造られている」と言うだけでは、国…
(日経/春秋)子どもを放射性物質の被曝の危険からできるだけ遠ざけるのも、親にとって自然な心情ではないか。「生涯の累積被曝線量およそ100ミリシーベルト以上になると悪影響が見出される」と。この報告は案で、これから国民に意見を求めた上で厚生労働省…
(日経/春秋)「優れた芸術文化が花開く時、政治は芳しくない。だから今のような時勢は歓迎すべきだ。」と金田一春彦さん。芸術と政治の関係は知らないが、政党政治や議会民主主義への信頼が失われた時、テロ行為が相次ぐ。五・一五事件、二・二六事件そし…
(日経/春秋)人は1日に何回ぐらい信号機を見るのだろう。都会を走るドライバー何百回か、前後や左右の進行のために確認する。これが列車なら前後の確認だけである。一定期間ごとに信号があり、先に1本でも列車があれば2本目は赤信号になる。中国浙江省で起…
(日経/春秋)子ども好調、高齢者は不調。東日本大震災による海外旅行市場の変化。3月から4月にかけて11歳以下の旅券発行数が前年比5割増。60歳以上は4割近く減少。子どもたちの理由は揺れと放射能から逃れるため。高齢者の減少理由ははっきりしないが、一…
(日経/春秋)初めは「何かやってる」という感じでしか映っていなかった。新橋の街頭テレビ。「走査線が横に乱れ走っていた」と永六輔さん。1953年、日本でテレビ放送が始まったころのことだ。地上アナログテレビ放送がきょうの正午、岩手、宮城、福島の3県…
(日経/春秋)うなる輪転機。インクの匂い。編集局の喧騒。そんな空気を吸って育ったマードック氏。いま、傘下の大衆紙の盗聴事件で避難を浴びるこの人だが、立志伝はやはりなかなか面白い。大衆が求めるものを提供する。率直な姿勢は一貫している。事件は…
(日経/春秋)8年前に名古屋市で起きた児童虐待事件。4歳の男の子が地下鉄でひとりでいた。男の子は連絡を受けた母親に連れ戻され、間もなく短い生涯を終えた。児童相談所が対応した児童虐待が昨年度、過去最多の5万5千件余り上回った。「親になることは簡…
(日経/春秋)「産んでくれてありがとう。感謝しています」。沢穂希選手の母の日のメール。北京オリンピックでは「苦しい時は私の背中を見なさい」と後輩に声をかけた。多くを語らなくても付いて行きたくなる。自分の周りには、このような人がいるだろうか…
(日経/春秋)かつて7月29日はが「海の記念日」だったことから、37年前のきょう開館した「船の科学館」が9月で休館になる。今後、本館は立て直されるが、屋上にある旧青函連絡船「羊蹄丸」の行き先はまだ決まっていない。海運大国を誇る日本だが、船への愛…
(日経)なでしこ世界一、海外絶賛。不屈の精神貫く。第6回サッカー女子W杯、ドイツ17日。 (日経/社説)視界不良の世界に備えを怠るな。収束しない欧州危機。回復に水さす円高傾向。 (日経)夏のボーナス4.2%増、電機・自動車けん引。 (日経)汚染疑い…
(日経/社説)<教育を考えるとき> 「社会に出た人が学びを続ける強い国に」(大学はもっと門戸開け。企業は自己啓発支援を。) (日経)世界の被災損失21兆円。大震災が8割、上期だけで過去最大。 (日経)福島原発工程表、第1段階が終了。
(日経/春秋)上から眺めるのが、本来の金魚の楽しみ方だそうだ。足元の鉢の中での姿、ふと時の流れを忘れるような涼しい風情がある。見るだけでなく、追いかけるのもまた楽しい。大和郡山市で8月に開く金魚すくい大会、2千人の強者が駆けつける。3秒で1…
(日経/春秋)この夏の消費トレンドを一文字で表すなら「短」。髪を男女とも短く。女性の丈の短いズボン、かかとの短い靴。調理時間を短くするシリコーン蒸し器。残業を短く。遊びや買い物は距離短く。結婚を急ぐ人もでるなど人と人との距離も短く。以前か…
(日経/春秋)7月14日「パリ祭」、民衆が監獄を襲い革命の口火を切った日だ。1994年のこの日にドイツ軍がパレードに加わった。パリがナチスドイツから解放されて50年目であった。両国がヨーロッパの未来を背負っているのだと知らしめた演出。日本でもいつも…
(日経/春秋)江沢民前国家主席が亡くなったと韓国や香港で報道があったが、中国国営通信社の新華社は否定。江氏の健康不安説は春先には広く流布していた。一線を退いて久しい元指導者の生死をめぐり、その国だけではなく海外メディアまで右往左往するのは…
(日経/春秋)きょう13日は「オカルト記念日」。37年前の1974年、米国映画「エクソシスト」が日本で初公開された日にちなむ。永田町では死に体になったはずの人が倒れも倒されもせず、以前よりもむしろ攻撃的に、まるで「ゾンビもの」である。オカルトの語…
(日経/春秋)「ストレステスト」、もとは企業の品質管理で使われていた言葉だ。日本のものづくりを支えてきたひとつがストレステストでもある。企業経営では「方針管理」という言葉があるように、どの製品に注力するかなどトップが方針を決め社内を動かす…
(日経)東日本大震災から4カ月。避難者なお、9万人超す。 (朝日)九電上層部、やらせ容認。 (朝日)汚染牛エサからセシウム。農家「野外のワラ与えた」。
(日経/春秋)「どこが市街で、どこが郊外か、区別することは難しい」。きのうスーダンから分離独立した南スーダンの首都ジュバを、中国のメディアがこう形容した。英国からスーダンが独立する前から半世紀以上にわたり内戦が繰り返され、社会基盤は壊滅的…
(日経/春秋)ドイツ料理にメットと呼ぶ豚の生肉料理がある。食文化、あれこれと文句を言う筋合いはないが、役所はそうはいかない。ユッケの集団食中毒はかつてない肉騒動、レバ刺し提供禁止令となった。考えてみれば、魚の造りだって、ドイツのメットだっ…
(日経/春秋)早大OBたちが「開学の祖の故郷に系列校をつくろう」と、大隈重信の生まれ育った佐賀県の唐津に昨年の4月に早稲田佐賀中学・高校が開校した。これに当たってはリーマンショックの余波で資金不足になった時に20億円を寄付したのが九電であった…
(日経/春秋)ハプスブルク家はヨーロッパに600年以上君臨してきた。王朝はオーストリア・ハンガリー帝国が大1次大戦に敗れた1918年についえた。最後の皇帝の皇太子だったオットー・フォン・ハプスブルク氏が4日に98歳で死去した。武力より結婚によって版図…
(日経/春秋)待ち合わせの時、何分までなら相手を待てますか。時計メーカーの調査では25分だった。すると、松本龍さんはずいぶん短期だ。宮城県知事が自分より後から入ってきたと。知恵を出さなければ助けないと岩手県知事へ。親分肌のつもりだろうが、な…
(日経/春秋)「ドリー」、世界初のクローン羊が生まれたのは15年前のきょうだった。こんどは「私は兄のクローン」とインラック氏。タクシン元首相の兄弟の末っ子。ひと昔前までタイと言えば仏教に根ざす「ほほ笑みの国」。ところが近年は「赤シャツ」と「…
(日経/春秋)むかし中野並助という検事がいた。やり手であった。そして大酒のみの好漢だった。取り調べをお座敷芸にたとえたりしている。検事の取調べも一朝一夕には上達はせず。これにならえば小沢一郎の元秘書の調べた検事たちは入門からやり直すしかあ…
(日経/春秋)「つなみはよくばりだとおもいました」。妹の通う小学校まで駆けた兄は「人生でこんなにも全速力で走ったことはない」と振り返る。母親を置いて山へ逃げた罪悪感に泣く息子。今は何がほしいかわからないという小学生。吉村昭氏が昭和45年に出…
(日経/春秋)旧江戸城本丸跡の庭園に「午砲台」の小さな碑がある。明治から大正にかけて正午に号砲、その時刻を決めていたのが麻布の子午儀であった。今は三鷹の国立天文台に「レプソルド子午儀」がある。1881年にドイツから購入、国立天文台では初の重要…