2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

推理小説のように

(日経/春秋)鉄壁のアリバイ。ミステリーにはトリックがつきもの。読者も作家との知恵比べに没頭。この流れを変えたのが社会派推理小説。松本清張は、犯罪の動機や背景を掘り下げてこそ読み手の期待にこたえられると。すると、大阪地検特捜部の改ざん・隠蔽…

カネに集るシロアリ駆除

(日経/春秋)なりふりなど構っていられない、それが今の東電。電気料金値上げの行動。ここの経営努力はどうなっているのか。東電にはシロアリがたかっていると猪瀬東京都副知事。高コスト体質の子会社や関連会社の数々。3年前に、野田佳彦首相が「国費」に…

テレマエ・ロマエ

(日経/春秋)「テルマエ・ロマエ」、古代ローマ帝国の公衆浴場の設計技師。タイムスリップして日本の風呂文化を学び、ローマで生かすコメディー作品。ローマの公衆浴場の水を支えたのがローマ水道。日本の江戸の銭湯の水を支えていたのが玉川上水。3月中旬…

空間の連想

(日経/春秋)「連想ゲーム」、言葉から言葉を生む面白さは、人を引きつけてやまない。昨今のネット空間の「連想」ときたらいささか殺風景だ。グーグルで語句を打ち込むと直ちに関連語示してくれるのだが、不快な言葉が並んだりもする。自分の名前を入力した…

親は子に心を残しつつ逝く

(日経/春秋)「をさな子の服のほころびを汝は縫へり幾日か後に死ぬとふものを」「をさな児の兄は弟をはげまして臨終の母の脛さすりつつ」。この一週間に、子の虐待や無理心中への判決。どうすれば防げたのか。子の生命は親だけのものではない。親は子に心を…

自分の価値が高まる場所へ

(日経/春秋)春は別れの季節。人以外の別れもある。大正11年の開業から90年間走り続けた長野電鉄の屋代線が3月末で廃線する。ここは車両は日比谷線の払い下げを使っていた。この車両は廃線後も、また世界のどこかで活躍するかもしれない。昔の赤色の丸ノ内…

ウェートレスを呼ぶ

(日経/春秋)中国レストランでウェートレスに注文する際、何と呼び掛けるか。計画経済の色濃い時代には「同志」。改革・開放政策が本格的に動き出して急速に台頭したころには「小姐」。北京や東北地方の都市部などでは近年、「服務員」。上海では「美女」…

中堅層の育成

(日経)<採用異変(下)> 問われる「大卒」。中堅45万人どう底上げ。就職対策。大学の機能分化。企業側、「実務能力の高い中堅層をどれだけ確保できるかが勝負だ」、「就活ノウハウだけ学んでも活躍できるとは限らない」、「変化の激しい時代には、新しい…

市名の権利を売り出す

(日経/春秋)町と企業が二人三脚で歴史を紡ぐ。恵比寿、日野市さくら町、佐世保市ハウステンボス町など企業名が町名に。豊田のように町名が企業名に。大阪府の泉佐野市は市名の権利を売り出す検討をしている。名前とは個人であれ土地や集団であれ、人の尊…

核安全保障サミット

(日経/春秋)日本各地の原発警備、あまり知られていない。日本の安全性は、原子炉や中央制御を守ることのテロ対策であったが、電源や冷却設備を破壊すれば、社会が大混乱することが分かった。26日から核安全保障サミットがソウルで始まる。野田首相が何を…

金環食 金星の日面通過 金星食

(日経/春秋)春、快晴なのにうっすら霞んだ空を見上げる。しかし、ことしは冬の澄んだ空が続いてほしい。5月21日の金環食、6月6日の金星の日面通過、8月14日の月の裏に消える金星食。3つの星がからむ神秘。「ほんのときたま、めぐってくる、こういうひと…

地熱発電と国立公園

(日経/春秋)日本に国立公園が初めてできたのは1934年の3月。第1号は瀬戸内海、雲仙、霧島。いまや国土面積の5.5%を占めている。おかげでバブル期でも守られてきたが、昨今は地熱発電との折り合いが難問だ。列島の地熱資源量は原発20基分。有望な資源を前…

自衛隊に感謝 女性の習い事

(日経/春秋)迷彩服とヘルメットがつくづくも頼もしく見えた。内閣府の世論調査で自衛隊に「いい印象を持っている」との答えが91%にのぼった。自衛隊員の親を持つ子が学校でいじめられる。住民登録を拒む自治体。成人式を参加させない。そういう過去もあっ…

役立ちたい若者と求める被災者

(日経/春秋)「素人なんて邪魔なだけ」とためらい。地元の声は「本当に助かる」と。役立ちたい若者と求める被災者。米ルイジアナ州では7年前のハリケーン災害時、受け入れ側の不備で混乱した反省から仕組みを整えた。列島から集まる若い力を、いかにうまく…

奨学金滞納1万人

(朝日)奨学金1万人滞納。10年度以降、信用機関に登録。受納、学生の半数超す。=>(JN)学校関係者としては重要な問題であろう。学校は、中退でも、卒業でも、返還の意識を持たせ、支払い能力をつけさせること。

ノンアルコール生活潤す

(日経)ノンアルコール生活潤す。飲食店で/食事をさっぱり。ビール以外も次々。サッポロは「黒ビール風」。=>(JN)酔っ払いのオヤジの時代は終わるのか?

フリーター高年齢化

(日経)「フリーター」進む高年齢化。35歳〜44歳最高の50万人。11年2割増、バブル後の氷河期世代。=>(JN)学校を卒業した年代でのこの差。新卒採用制度、トコロテン式の学校制度、悲劇は続く。

賃金改善ゼロ

(日経)賃金改善ゼロ、4年連続。一斉回答、一時金、前年割れ相次ぐ。=>(JN)皆、もう少し我慢しろということ?

春闘 109歳手術

(日経/春秋)1974年の春闘は30%超す空前の賃上げ率となった。経営側は常に危機感を持ち、入念に作戦を練っていた。交渉は定期昇給について問題提起したい。しかし、各社は制度の改革を提案した経営者側の例はあまりない。労使交渉は明日集中回答日。=>(…

身元不明者の名前を早く取り戻したい

(日経/春秋)「どの子どもにもひとつの命が光ってる。呼びかけよう名前を、素晴らしい名前を」。東北3県の被災地には今も、名前のない悲しい光景が広がっている。11日までに見つかった約1万5800人の遺体のうち455人は身元が分からないまま。多くが寺や斎…

日本文化の貴重さを知り日本を愛せよ

(日経)3月11日と私、ドナルド・キーン。「災害だけでなく四季が移り変わる厳しい気候の中で生きてきた日本人は、苦しさや辛さをしのぎながら、それを早く忘れようとしてきたようだ。」「私たちはもっと被災者のことを考えないといけない。」「これからの10…

灰燼からの復興へ

(日経/春秋)「何もかも灰燼だ」。東京大空襲のあと、浅草を歩いた高見順が日記に悲嘆を書きつられた。その大空襲の3月10日から67年。そしてあす11日は東日の本大震災の発生からまる1年。空襲に打ちのめされた東京のありようにも重なる惨状。焼け野原の東…

タブレットの時代 自殺者のピークが5月

(日経)タブレット端末1億台時代へ。企業・学校・家庭と浸透。機能代替、パソコン猛追。日本に欠ける産業蘇生力。=>(JN)新たな機能開発を望む。 (日経)自殺、昨年は5月がピーク、全体は3.3%減。例年のピークは3月。=>(JN)私たちは死を良しと…

公務員人気

(日経/春秋)資格を目指すための予備校、人気は「公務員コース」が圧倒的と。社会に尽くす公的な仕事への関心か、安定志向か。公務員と言えばギリシャ。全労働人口の4分の1が公務員。揺れているこの祖国に見切りをつけ、預金を手に国外に出る人も増えてい…

大人を失った子供たちへ

(日経/春秋)小学5年生の作文、「私は、津波のあと、しばらくして、遺体安置所にいきました。そこにはお父さんと、そのほかに3人いました。そこには、お母さんが先にいて、お父さんの顔を、泣きながら見ていました。私は、お父さんの顔を観たら、血だらけ…

耕作放棄地を解消するには

(日経/春秋)啓蟄も昨日過ぎ、春の到来が待ち遠しい日々である。昨今、菜園ブーム、種苗会社のサカタでは一般向けの種が350種あるそうだ。市民農園も増加中、面積は昨年3月末で約1300ヘクタール、千代田区よりも広い。行政と協力し、野菜作りのプロを農園…

世界で自分を試す気概

(日経/春秋)白瀬矗中尉が出した南極探検隊の募集、「身体強健」、「係累なきもの」。決死の覚悟を求めた呼びかけに300人の応募。それから30人弱が選ばれ日本人初の南極大陸への上陸を果たした。それからちょうど100年、マレーシアのソニーより「卒業証書…

ロータリーエンジン 「いいね!」がTVに

(日経/春秋)水の渦巻き。クモの糸にかかりくるくると踊る落ち葉・・・・・・・。滑らかに続く回転運動は、生命を感じさせる神秘的な美しさ。自動車のロータリーエンジンの魅力もそのあたりにあるのか。多くの企業が挑戦したが、実際に製品を世に送り出したのは、…

高齢者社会に向けてのアイディア

(日経/春秋)社員48人の半数が65人以上、平均年齢74歳という高収益の成長企業が米国にある。最高齢者の社員は99歳の女性。夫も友人の大半も亡くなった。「ここでは高齢者に会え、考え、感じ、話すことができる」と。社員には仕事を通じて社会に貢献する自…

マドモアゼル ダットサン 不正経理

(日経/春秋)「マドモアゼル」を行政文書では使わないとフランス政府は先ごろ決めた。ところがある調査では、政府の方針への賛成は30%だけ、反対70%という世論結果。行政文章だけでなく、マドモアゼルと当たり前にいうことを禁止されたと思われたのであろ…