2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『統計は街灯の柱と酒を飲むようなものだ。照明より・・・』

『統計は街灯の柱と酒を飲むようなものだ。照明よりも支え棒として使える』 統計数値について、『余録』(180228)吉田茂(Y)とマッカーサー(M)とのやり取りを紹介する。「冬は数百万の餓死者が出るといって援助を求めてきたのに、そんなひどくなかったで…

『毛沢東への過度な権力集中が、自らも含め人民に・・・』

『毛沢東への過度な権力集中が、自らも含め人民に苦汁をなめさせた事実は忘れたか』 「歴史の教えのようなものに挑もうというのか。中国共産党が習近平国家主席の2期10年の任期を撤廃する憲法改正を提案したと報じられた」。『春秋』(180227)は、習近平の長…

『注意するのが面倒で見て見ぬふりをした』

『注意するのが面倒で見て見ぬふりをした』〈2018年2月26日(月)〉 「窓際の桜がきれいだったのでうっとり見ていたら、担任の先生に『そんなもの見てないで勉強しろ』」。『筆洗』(180226)は俳優だった池辺良さんの思い出から、いじめ問題へ。池辺さんの進学…

『宮城県石巻市立大川小学校。昨日、閉校式が行われた』

『宮城県石巻市立大川小学校。昨日、閉校式が行われた』〈2018年2月25日(日)〉 「地域の風景を描写する校歌は大切なふるさとのうたである」。『筆洗』(180225)は昨日行われた大川小学校の閉校式に思う。「<風かおる 北上川の 青い空 ふるさとの空>。震災後…

『人を縛りつけているうちに、産業自体が傾いた』

『人を縛りつけているうちに、産業自体が傾いた』 「公取委がようやく、人材の過剰な囲い込みなどを独禁法違反とする指針をまとめた」。『春秋』(180224)はかつての日本の映画会社の繁栄と没落を思う。「シネマ全盛期を支えたシステムだが、弊害も見逃すわけ…

『街で育った店と客との幸福な関係が、また1つ消えた』

『街で育った店と客との幸福な関係が、また1つ消えた』 「今週の火曜日、都内で1軒の本屋が歴史を閉じた」と、『春秋』(180223)は代々木上原駅前の「幸福書房」の閉店を惜しむ。「卸会社が選ぶ定番の配本に頼らず、客の顔を思い浮かべながら独自に本を仕入…

『皇国の崩壊後、どのような倫理に従って生きるのか』

『皇国の崩壊後、どのような倫理に従って生きるのか』 各紙、先日に亡くなった金子兜太さんを想う。『春秋』(1802/22)の筆者は「知覧特攻平和会館」の展示より、「特攻兵のほとんどが大正生まれであることに気づく。大正世代は1912年から26年の生まれ。敗戦…

『9歳はお酒を買うことができないのに、銃は合法的に買える』

『9歳はお酒を買うことができないのに、銃は合法的に買える』 またもアメリカの学校で銃乱射事件が起きた。高校生たちは声を上げる。「19歳はお酒を買うことができないのに、銃は合法的に買える。どうなってるんだ」。『春秋』(180221)はこれについて語る。…

『高齢期を迎えた親と語りにくい話題は何か』

『高齢期を迎えた親と語りにくい話題は何か』20日(火)> 「高齢期を迎えた親と語りにくい話題は何か。数年前、米国の非営利団体がそんな調査をした」。それを『春秋』(180217)は伝える。「首位になった回答は『車の運転をやめることの必要性』。運転が便利…

『カジノを導入したい政府の示した甘い規制案では・・・』

『カジノを導入したい政府の示した甘い規制案では依存症対策になるまい』 禁酒についての古い小噺を例に『筆洗』(180219)は、カジノ解禁についての政府の考えを問う。3年間の禁酒が辛いので、夜だけ飲んで6年の禁酒、いやそれも辛いので朝晩飲んで12年の禁酒…

『けがをした自分の右足に「感謝」と』

『けがをした自分の右足に「感謝」と』 「菊池寛の『無事此名馬』を『筆洗』(180218)は、羽生結弦選手と比較する。「優美な演技やこれまでに手にした数々の栄光とは対照的に『無事』とはいえぬ、『有事』がまとわりつく選手である。身の不運を嘆き、ふさぎ込…

『一日の労働時間が二十三時間超?』

『一日の労働時間が二十三時間超?』 <24時間タタカエマスカ>。バブル期、「欧米からは『過度な長時間労働で安い商品をつくっているのはアンフェア』と批判が出た。あれからずいぶんたち、事態は改善されたかといえば、正規労働者の労働時間は、あまり変…

『「あしたのジョー」を、明日まで待てないんだ』

『「あしたのジョー」を、明日(あした)まで待てないんだ』 三島由紀夫が講談社をお訪れ、こう言った。「『あしたのジョー』を、明日(あした)まで待てないんだ」。早く続きを見たい。『春秋』(180216)は、三島由紀夫を事例に、「そんな気持ちは今も昔も変…

『生きるとは何かを失っていくこと。失いながら大事・・・』

『生きるとは何かを失っていくこと。失いながら大事なものを感じられるようになること』 「『縁側フォーラム』というイベントが先月、静岡市で開かれた」。『余録』(180215)はこれを紹介する。テーマ「生きるとは何かを失っていくこと。失いながら大事なもの…

『事実上の制服は一式8万円を超すという』

『事実上の制服は一式8万円を超すという』 「アルマーニ制服問題」の銀座の泰明小学校は、関東大震災後の復興期に建てられたその校舎は「外国人にも恥ずかしくない『超モダン』な建築だ」と今和次郎の『新版大東京案内』に載っていると、『春秋』(180214)は…

『生活や文化が違っても、つながることができる』

『生活や文化が違っても、つながることができる』 静岡文化芸術大の学生たちが「7人で『HANDS』という組織をつくり、中古の鍵盤ハーモニカ約60台をダバオの公立小など3校に寄贈。現地を訪れて演奏の仕方を教え、帰国後、インターネット電話を使ってダ…

『きょうは司馬の命日、菜の花忌』

『きょうは司馬の命日、菜の花忌』 「兵庫県・淡路島ではすでに咲き誇り、花の黄色が海の青に映える。司馬遼太郎が「菜の花の沖」で波乱の人生を描いた」。昨日は建国記念の日、本日は司馬遼太郎の命日、『余録』(180212)は、昨今の憲法改正や戦前回帰のムー…

『人を憎めば我が身はさらに地獄ぞ』

『人を憎めば我が身はさらに地獄ぞ』 十日に亡くなった石牟礼道子さんを各紙惜しむ。『春秋』(180211)は、「自分が描きたかったのは『海浜の民の生き方の純度と馥郁たる魂の香りである』。患者らの中には『もう何もかも、チッソも、許すという気持ちになった…

『丸のみしただけの知識は役に立たず』

『丸のみしただけの知識は役に立たず』 「英国の名門オックスフォード大学の生物学の入試問題、適性を丁寧に見極めるそうだが、その口頭試問で出される問題が実にユニークなのだ」と『筆洗』(180210)は伝える。「丸のみしただけの知識は役に立たず、何が問題…

『触るものすべてを政治に変える北のパフォーマンス』

『触るものすべてを政治に変える北のパフォーマンス』 「ギリシャの国々の間でのオリンピック休戦は『エケケイリア』という。ただこれも破られたことがなくはない」。『余録』(180209)は平昌オリンピックを思う。「鳴り物入りの代表団派遣の一方では、開幕前…

『富山県に伝わる話の一つ、「ふんどし長者」』

『富山県に伝わる話の一つ、「ふんどし長者」』 「1981年の雪害以来37年ぶりの積雪となった北陸地方」に「ふんどし長者」という話がある。『余録』(180208)は各地に伝わる民話「笠地蔵」の一種のこのお話を紹介する。雪深い富山、おじいさんは雪の中の…

『「八つ当たり」とは<自己の安寧のため、自分より・・・』

『「八つ当たり」とは<自己の安寧のため、自分より弱い者を攻撃する処世術の一種>』 「サルやオオカミ、ハイエナなども八つ当たりをする」。『筆洗』(180203)は「八つ当たり」について考える。最近の研究では哺乳類だけでなく、「東アフリカの湖で集団生活…

『走り出したら止まらぬ「地方創生」「人づくり革命」』

『走り出したら止まらぬ「地方創生」「人づくり革命」』 「『走り出したら止まらない』とは日本の公共事業を象徴する言葉だ」。『春秋』(180206)は、東京23区の大学定員増抑制や高等教育の無償化、走り出したら止まらないと。「地方大学の魅力を高めるのは大…

『アフリカゾウは過去10年間に11万頭も減少し・・・』

『アフリカゾウは過去10年間に11万頭も減少し、近年は年間2万頭超が犠牲になっている』 「酒池肉林」、中国古代、殷の紂王は贅沢を尽くし、「箸が象牙なら器もサイの角になる」。『余録』(180203)は「数千年前から象牙が珍重されてきたその中国が今年か…

『佐々木さんだけは「おもしろいやつだ」とその技術・・・』

『佐々木さんだけは「おもしろいやつだ」とその技術に大金を出した』 「小型電卓の開発で知られる元シャープの佐々木正さんが亡くなった」。『筆洗』(180204)はできたころを想う。「一九六四年、当時の早川電機(現・シャープ)が発売した電卓は五十三万五千…

『芝園の経験は、日本がこの先直面する問題の解決に・・・』

『芝園の経験は、日本がこの先直面する問題の解決に役立つことだろう』 漫画「童夢」の舞台である芝園団地が「『多文化共生の先進的事例』として、自治会が国際交流基金の地球市民賞を受けた」ことを『春秋』(180203)は伝える。嘗て「高層住宅棟が立ち並ぶさ…

『健康で文化的な最低限度の生活を営む権利』

『健康で文化的な最低限度の生活を営む権利』 江戸時代、「庶民の暮らす棟割り長屋が「焼家造り」と呼ばれた」。『余録』(180202)は、「高齢者や生活困窮者が暮らす場所の確保という社会的課題の周辺では、もしや防火の文明が先祖返りしてはいないか。憲法の…

『受動喫煙対策の案、飲食店での原則禁煙はけむに・・・』

『受動喫煙対策の案、飲食店での原則禁煙はけむに巻かれている』 「コールド・ターキー(冷たい七面鳥)でたばこをやめたんだ」。『筆洗』(180201)は厚生労働省の受動喫煙対策法(案)に物申す。「新たな受動喫煙対策の案、喫煙を例外的に認める店の対象を大幅…