2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「度を越してはならぬ」。「汝(なんじ)自身を知れ」

「度を越してはならぬ」。「汝(なんじ)自身を知れ」 オリンピックの故郷のギリシャは、いま世界経済の注目である。これについて、東京新聞「筆洗」(2015年6月30日)は、古代ギリシャの格言を引っ張り出している。 「ギリシャ映画の『日曜はダメよ』で、娼…

「撮るより、おいしく食べてほしい」

「撮るより、おいしく食べてほしい」 食堂は、スマホに一生懸命の御客でいっぱい。日経「春秋」(2015/6/29付)は、その行為が、「はた迷惑で不作法な振る舞いにつながる」と皮肉る。 「『お昼時で混んでるのに』。旧知の老舗洋食店の若女将が浮かぬ顔だ。原因…

自民党若手議員の勉強会は何のためになるのであろうか。

自民党若手議員の勉強会は何のためになるのであろうか。 「安倍晋三首相をひいきにする自民党若手議員の勉強会は、『マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番だ』と断ずる。講師の百田尚樹氏は『沖縄の2つの新聞はつぶさなあかん』と放言する…

戦争とは何か。「さまざまの醜怪なエゴイズムが・・・・」

戦争とは何か。「さまざまの醜怪なエゴイズムが・・・・」 伊勢志摩サミットに合わせての各国の外相が広島に、そして財務相会合は仙台に集まる。そこに、日経「春秋」(2015/6/27付)は、自然災害や戦争に対し、「体験を世界と共有するため、知恵を出し合いたい」…

国によるルールや文化の違いを認め合い、従う。

国によるルールや文化の違いを認め合い、従う。 トヨタ自動車の米国人の女性役員の不正に輸入から、日経「春秋」(2015/6/26付)は、国によるルールや文化の違いを認め合いうことの必要性を述べている。「わずかな時間だからと思い、子どもを車に残して店に立…

ウトウトして? 国語の教科書の挿絵の少女の手が

ウトウトして? 国語の教科書の挿絵の少女の手が 三省堂の教科書の挿絵のミスに対して、東京新聞「筆洗」(2015年6月25日)は、ただこき下ろすなかれと。 「名彫刻家だった父親の死後、せがれが跡を継いだが、どうにも腕が悪い。父親に世話になった店の主人が…

どんな組織であろうとも安閑としてはいられないのが現実だ。

どんな組織であろうとも安閑としてはいられないのが現実だ。 年金機構も早大のお粗末な話について、日経「春秋」(2015/6/24付)は、日経サイエンス8月号でこんな冗談を紹介している。「世間には2種類の組織がある。サイバー攻撃をすでに受けた組織と、攻撃…

固定観念を解きほぐし、さまざまなことを教える沖縄がある

固定観念を解きほぐし、さまざまなことを教える沖縄がある 沖縄慰霊の日に当たり、日経「春秋」(2015/6/23付)は、沖縄の料理の中に、日本になかなかの多様性を与えていると述べる。「沖縄のみそ汁は異色である。大きな丼にスープがなみなみと、具は野菜に卵…

人工知能、人間を超えることはできまい?

人工知能、人間を超えることはできまい? ソフトバンクがおととい発売したロボット「ペッパー」、朝日「天声人語」(2015年6月22日)は、こう考える。「夜、『おかえりなさい。きょうはいい日でしたか』。女性は不機嫌だ。『うるさい。ほっといて』。ロボット…

選挙の投票にあたり、親子連れで投票所に向かう…

選挙の投票にあたり、親子連れで投票所に向かう… 親子連れの投票、子どもは入るべからず。これは「18歳選挙権時代」には似合わないと、「余禄」(毎日新聞2015年06月21日)は述べている。 「選挙の投票にあたり、親子連れで投票所に向かうのはよくある光景だ。…

香港に中国が差し出した傘は住民に黒い影を落とした

香港に中国が差し出した傘は住民に黒い影を落とした 日経「春秋」(2015/6/20)は、「香港行政長官選挙の改革案を中国が差し出した大きな傘とし、晴れ間を求める住民に黒い影を落としたという。雨に傘であれば、それは元時代の詩人、薩都剌の「雨傘」の通り便…

ギリシャ債務問題、なぜ他の国に比べ、すんなり解決しないのか

ギリシャ債務問題、なぜ他の国に比べ、すんなり解決しないのか 日経「春秋」(2015/6/19付)の担当者は、「『大英博物館展』のローマ帝国の皇帝の像を見つめ、『古代ギリシャでは独創的な哲学や文化が生まれたが、後のローマ時代には、そうならなかった。理由…

高校生=選挙権ナシ=政治活動ダメは、もう通らない

高校生=選挙権ナシ=政治活動ダメは、もう通らない 日経「春秋」(2015/6/18付)は、選挙権年齢を18歳以上にするに当たり、未成年者の政治への関心を期待するとともに、1960年代の高校での反戦デモや集会へ文部省の1969年10月31日に出た文部省通達による未成…

名酒とは「喉にさわりなく、水の如く飲める酒」だ

名酒とは「喉にさわりなく、水の如く飲める酒」だ 日本酒の定義をすることに係り、朝日「天声人語」(2015年6月17日)は、日本酒の素晴らしさと和食ブームについて、戦中の苦しみから説明をしている。「〈独り酌(く)むこの薄酒(うすざけ)のひや酒も のめば…

『十三番さん』が、『じいさん、ばあさん』と聞こえた

『十三番さん』が、『じいさん、ばあさん』と聞こえた 「東北地方の温泉宿に泊まった夫婦が散歩に出る際、玄関で番頭が『じいさん、ばあさん、お出かけ』と。言われた方は『ひどいではないか』と。否、夫婦の部屋番号が十三番、『十三番さん』と言っていたの…

自分をやんわりと売り込めという日本政府による…

「自分をやんわりと売り込めという日本政府による… 中国の「ドラえもん」人気、毎日新聞「余録」(2015年06月14日)は、日中の価値観の格差縮小に貢献を、と願う。 http://mainichi.jp/opinion/news/20150614k0000m070074000c.html 「自分をやんわりと売り込め…

南沙諸島では南洋の神話も顔負け

中国の南沙諸島での行動を、日経「春秋」(2015/6/14付)は、そのリスクを指摘する。 「かつて南太平洋のマライタ島の住民はサンゴ礁に石で造った人工島に住んでいた。世界の始まりを語る「創世神話」を再現しているという説が、太古の青い海へ空想をかきたて…

いっそのこと原点に戻って、このまま原っぱを残せないものか

いっそのこと原点に戻って、このまま原っぱを残せないものか メインスタジアムは、一体どうなるのか、日経「春秋」(2015/6/13付)は、古代オリンピックの遺跡を引合いに出している。「スタジアムという言葉は、紀元前のギリシャで使われた距離の単位『スタデ…

自分の良さを見つけ、伸ばしてくれる上司や仲間がほしい

自分の良さを見つけ、伸ばしてくれる上司や仲間がほしい 今、若者に「お仕事系青春小説」と呼ばれる小説が人気であると、日経「春秋」(2015/6/12付)は、そこから若者の気持ち考えている。 「各地の本屋さんで、カレンダーが売り上げの上位に顔を見せ続けてい…

大学、あとで値打ちのわかる贅沢品より、お手軽な消耗品で

大学、あとで値打ちのわかる贅沢品より、お手軽な消耗品で 文部科学省が全国の国立大に出した通知について、日経「春秋」(2015/6/11付)は嘆く。 「『大日本帝国の贅沢(ぜいたく)品』。三浦朱門さんは、旧制高校というものをこう言いあらわしている。旧制高…

オリンピック? 被災地は復興途上、高齢化や格差の問題山積

オリンピック? 被災地は復興途上、高齢化や格差の問題山積 朝日「天声人語」(2015年6月10日)は、オリンピックに踊り、そのために人々の暮らしが置き去りにされないか、心配する。 「英文学者の中野好夫(よしお)は1964年の東京五輪の当時、『オリンピ…

悲しい事故の経験、アドバイスできることは少なくない

悲しい事故の経験、アドバイスできることは少なくない 韓国そして中国と続いた船舶事故、同じことを起こしてきた日本がアドバイスできないかと、日経「春秋」(2015/6/9付)は以下の通り述べる。 「『国鉄の五大事故』と呼ばれるうちの2つは、船の沈没である…

「水のないところに、蚊はたたぬ」

「水のないところに、蚊はたたぬ」 伝染病への注意を朝日「天声人語」(2015年6月8日付)は、伝えている。 「神経を逆なでする不愉快事は世に多く、寝込みを襲う蚊の羽音は最たる一つだ。。人迷惑は古来不変らしく、清少納言も『枕草子』で「にくきもの」に置…

上品で、すてきで、心のこもったもてなし  消費増は「もてなし」に

上品で、すてきで、心のこもったもてなし 消費増は「もてなし」にあり、と日経「春秋」(2015/6/7付)。 「昭和のはじめ、新興の国際都市東京を、多くの外国人が仕事や観光で訪れた。彼らが口をそろえて感心したのが『上品で、すてきで、心のこもったもてなし…

どんなに魅力的な土地も、追い立てられた先なら輝きがうせよう

どんなに魅力的な土地も、追い立てられた先なら輝きがうせよう 日経「春秋」(2015/6/6付)は、日本創成会議の「高齢者の移住先候補」の提案に提言に疑問を投げかける。「函館、弘前、金沢、別府、長崎、宮古島……。この魅力的な地名が、きのうの新聞に41も並ん…

日本の男性に「内食化」が進んでいるらしい

日本の男性に「内食化」が進んでいるらしい 「家庭回帰」と朝日「天声人語」(2015年6月5日付)は、次のように述べている。「『家飲み』という言葉をよく耳にするようになったのは2009年あたりだろうか。居酒屋でわいわいやるのも楽しいけれど、家で落ち着…

ウィルス対策、大切なのは、早く、厳格に実行することだ

ウィルス対策、大切なのは、早く、厳格に実行することだ 韓国保健局や日本年金機構のウィルス対策の不備に怒りの日経「春秋」(2015/6/4付)。「何をしてるんだ、韓国政府は。北京の書き込み。MERS疑いがあったのに出国した韓国人が、中国入りした後で感染…

シンデレラの靴のように、偽物確認法はできないものか

シンデレラの靴のように、偽物確認法はできないものか 日経「春秋」(2015/6/3付)では、なりすまし対策について、ガラスの靴から話を展開している。「実写版のディズニー映画『シンデレラ』が大ヒットしている。おなじみの話なのに、なぜかひき付けられてしま…

世のなかに美しいものが2つある。天にオーロラ、地に噴火

世のなかに美しいものが2つある。天にオーロラ、地に噴火 口永良部の噴火より、火山学者の下鶴大輔さんを想い、また、この国に生きる宿命を改めて思う日経「春秋」(2015/6/2付)。「昨年亡くなった火山学者の下鶴大輔さんは「ミスター予知連」の異名をとった…

記憶が失われる状態とは、引き出せないでいるにすぎないらしい

記憶が失われる状態とは、引き出せないでいるにすぎないらしい 東京新聞「筆洗」(2015年6月1日) で、理研の実験結果に期待を寄せている。「記者が記事を書くためにワードプロセッサーが導入されたのは、一九九〇年代前半だったかと記憶する。移行期には数限…