2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

読書メモ 240131

『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』、近藤一博、2023年12月、講談社。ウイルス、HHV-6の量で疲労を測定疲労感は炎症性サイトカインの脳への働きかけストレス対応(HPA)は、警告反応期、抵坑期、疲憊期(疲労困憊)疲労とビタミンB?(アリナミ…

経済大国の貧困 240130

最新の政府の調査に『余録(240129)』は思う▲今から50年前の1974年石油危機に、戦後初のマイナス成長に。これを機にゼロ成長への転換を促したエコノミストがいた。池田内閣の所得倍増論を立案した下村治だ▲だが政府は成長優先を変えず、バブルとその崩壊。ア…

安眠 240129

能登半島地震の被災した方々の睡眠を『編集日記(240129福島民友)』は思う▼厚生労働省の検討会がまとめた「健康づくりのための睡眠ガイド」によると、個人によって異なるが、成人は6時間以上、子どもは8~12時間を目安に睡眠時間を確保するのが望ましいと…

読書メモ 240128

『アジアの多重戦争1911-1949 日本・中国・ロシア』S.C.M.Paine、荒川憲一(監訳)、2021年11月、みすず書房。「軍隊を持つ者が権力を握り、戦争が一切を解決する」と毛沢東は言う「もし20世紀半ばの日本の首相や将軍、提督たちが生き返れば、自分たちが当時…

野球しようや 240127

大谷翔平選手からの小学生へのプレゼントの『滴一滴(240127山陽新聞)』は思う▼本物は想像よりも重い。鼻に当てるとツンと革の匂いがした―。阿久悠さんの自伝的小説「瀬戸内少年野球団」▼波紋も少しばかり広がった。住民に見せるため庁舎内に一時展示した自治…

楽しみが膨らんでくる 240126

日本で初めての月面着陸に『編集日記(240125福島民友)』は思う▼「きみはある日、突然おとなになったんじゃなかった」▼赤ちゃんと子どもの境目がいつだったかは、きみもちゃんと知っていると、長田弘は続ける。「二本の足でちゃんと立ってちゃんと話せるよう…

蛇口をひねれば出てくる水に感謝 240125

県都から眺める吾妻連峰の山々の雪化粧が進んでいないことに『編集日記(240123福島民友)』は思う▼福島地方気象台によると、県内各地の積雪量は少なく、豪雪地帯の只見町でさえ20センチ足らず。例年、春になれば山から大量の雪解け水がダムに流れ込み、生活…

国民食・カレーライス 240124

1月22日の「カレーの日」に『余録(240122)』は思う▲全国学校栄養士協議会が1982年、小中学校でカレーを統一メニューにした日、業界団体がきょうを「カレーの日」と▲地震と津波に襲われた人々がいる避難所となった石川県珠洲市の小学校で子どもたちが壁新聞を…

読書メモ 240123

『もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓』、稲垣えみ子、2018年9月、マガジンハウス。・私の自由をもたらしたのは、料理だった。・冷蔵庫を止めて目が覚めた。・江戸時代、冷蔵庫がなくとも、ご飯を作って食べていた。・祖母はいつも似たような煮物…

まやかしの改革に終わらぬよう 240122

「宏池会」の解散に『余録(240120)』は思う▲1957年に池田勇人が創設した際、陽明学者の安岡正篤が命名。「高光の榭に休息し、以て宏池に臨む」。余裕しゃくしゃくたる様子を表すという▲裏金事件を巡り、岸田派は元会計責任者が立件された。首相は「事務的ミ…

検討使の出航 240121

岸田文雄首相は岸田派の解散を「検討している」との表明に『明窓(240121山陰中央新報)』は思う▼覚悟を感じた。世論調査で政権の支持率が20%台で低迷し、捨て身で大勝負に出たのだろう。決断が政治の信頼回復につながるのか、それとも大きな亀裂を生むのか▼…

読書メモ 240120

『日本人の健康を社会科学で考える』、小塩隆士、2021年1月、日本経済新聞社。 健康面でも不利だった就職氷河期世代。 非正規雇用は健康リスクがある。 貧困はその個人や地域にとって健康に影響を与える。 社会参加活動は健康リスクを低下させる。 学歴が低…

ペットとのつらい別れ 240119

ペットロスを『あぶくま抄(240119福島民報)』は思う▼中国では、ペットのクローンをつくる商売が活況を米国、韓国でもビジネス化されていると。「自然の摂理に反する」と生命倫理を巡って議論を呼ぶ▼仏教の言葉にトリシュナー(渇愛)がある。のどがカラカラ…

左利きに不利なマークシート 240118

左利きの娘の訴えではっとしたと『金口木舌(240117琉球新報)』は利きに思う▼エジソン、ビル・ゲイツ、王貞治、メッシ。彼らは左利き。左利きは天才が多いとか、スポーツ選手は左利きが有利とか▼当事者にとって日常生活では不便▼左利きの不便さは、試験のマー…

首相の必死度が問われる 240117

岸田内閣支持率が、共同通信社(13、14日)の全国電話世論調査で少し上昇したことに『大観小観(240116伊勢新聞)』は思う▼後手後手の岸田政権を連想した向きも少なくなかったのではないか▼警備や受け入れ態勢が整わないなどの慎重論が首相周辺に多かったことは…

月や火星に行きたい。片道切符でもいい 240116

昨年亡くなった松本零士さんを『あぶくま抄(240116福島民報)』は思う▼ドイツ・ミュンヘン博物館で室内照明が消え、宇宙が現れた。1世紀前、近代的な光学式プラネタリウムが初めて披露▼これは世界に広がり、福島県内で初めて常設されたのは1959年▼現在、県内…

検察への不信 240115

安倍晋三元首相がもし健在だったら、「(東京地検特捜部は)まず手を出せなかった」という観測記事はおもしろかったと『大観小観(240115伊勢新聞)』▼かたっぱしから実力者らを事情聴取し、要職辞任に追い込んだが、客観的な証拠が乏しいとか、派閥の会計責任…

妖怪の復活 240114

永田町にすみつく妖怪の復活に『春秋(240114)』は思う▼「ゲゲゲの鬼太郎」の「目玉おやじ」は普段はキタロウの目の中にいて、ときおりひょこっと姿を見せる。「おどろかんでもいい。ぼくの父だ」と鬼太郎が説明▼そんな説明をされてはかえって混乱しそういで…

金穴 240113

政治刷新本部の発足に『談話室(240113山形新聞)』は思う▼「三省堂国語辞典から消えたことば辞典」時折めくっている▼最近目が留まったのは「金穴」。意味は「資金や費用を出してくれる人。ドル箱」。1943年から30年余り載っていた▼取捨選択する基準は「現代の…

災害どこでも起きよう 240112

地震が起きると「原発は大丈夫か」と『滴一滴(240112山陽新聞)』はその在り方を思う▼能登半島地震、震源近くに北陸電力の志賀原発がある▼幸い、東日本大震災が起きた13年前から運転は停止中。地震直後、政府や電力会社が「異常なし」と発表していたが、徐…

ごみ処理は行政の大切な仕事であり、従事者に感謝したい 240111

年末年始はごみ収集が休みだったため、家中ごみ袋であふれてしまった。収集業務が再開され、ごみ袋が片付きホッと『国原譜(240111奈良新聞)』。日ごろは家事の中で掃除が一番嫌い。散らかっているのを批判されると「料理して勲章をもらった人は多いが、掃除…

通報は命綱 240110

本日の110番の日に『水や空(240110長崎新聞)』は思う▲「ふしぎな110番」(彩図社)という本。ある県警で110番通報を受ける業務をしていた人が、実際に受理した内容を記録。〈夫が会社の書類を家に忘れて出勤した。会社まで届けてください〉▲〈電気料金を払わ…

 読書メモ 240109

宮本常一<抵抗>の民俗学 地方からの叛逆』、門田岳久、2023年8月、慶応義塾大学出版会。・宮本は「中央と地方との関係を、島に生きる人びととの日常性といったミクロなレベルから考えてきた」。・「宮本は佐渡や地震の故郷である周防大島うや対馬などを事例…

人の痛みを想像することができなかったか 240108

成人の日に当たり『筆洗(240108)』は思う▼混んだ車内で70歳前後の人が立っていた前の席の人が降りたので、この人が腰を下ろそうとしたとたん、脇から駆け込んできた若い人がさっとその席に座った▼早い者勝ちに違いないが、そのような振る舞いは、いかにもみ…

国民の逆鱗に触れているか 240107

新年の干支の辰に『筆洗(240107)』は思う▼宮沢賢治の物語(『手紙一』)に出てくる竜は穏やかで慈悲深い▼1匹の竜がもう悪いことをしない、誰も悩ませないと誓った。ある日、猟師がやって来て、自分の美しい皮をはぎとろうと▼竜は、されるがままに。すっかり…

手帳に思う 240106

年末に『余録(231229)』は手帳を考えた▲高橋書店の「手帳白書2024」によると、デジタル全盛の時代でも紙の手帳は根強い人気がある▲寄贈された手帳を保管・公開している私設の「手帳類図書室」を訪ねた。収集家の志良堂正史さんが約10年かけて集めた1800冊近…

散歩 240105

お昼前、ちょっと近所を歩いてきました。https://frankperson.blogspot.com/2024/01/240105.html

「仕事はじめ」の曲に乗って 240104

1月4日、仕事始めを『有明抄(240104佐賀新聞)』は思う◆『魔女の宅急便』では主人公の少女が初めて届け物の注文を受け、張り切って飛んでいく場面で軽やかな曲が流れる。曲名は「仕事はじめ」。気の進まない仕事も、この曲を聴くと楽しく働けそうな気持ちにな…

散歩 240103

体調が戻ってきましたので、久しぶりに散歩に出ました。

読書メモ 240102

『イラク水滸伝』、高野秀行、2023年7月、文藝春秋。イラクの湿原地帯に何があるのか?チグリス・ユーフラテスの河口の湿原地帯、ここには歴史が詰まっている。イラクの梁山泊、広い湿原地帯はアナキー、湿原地帯には境界線がない。湿原地帯の舟大工はブリコ…