2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧
『相手の顔を思い浮かべながらはがきを選ぶひとときを大切にしたい』 いよいよ明日からはがきの郵送料が値上げとなる。「春秋」(170531)は、「台所事情はよく分かる。だが郵政民営化のときに期待されたのは、『もうからないものは値上げ』という道ではなかっ…
『もっと強くなれる。宝はまだまだ先にある』 大関昇進をほぼ各自にした高安は、相撲部屋生活になじめず何十回と逃亡をしているそうである。「筆洗」(170530)は、そんな高安の行動が、父親の重い病気を知って当方をやめたことを紹介する。そして、寺山修司の…
『温暖化問題によそごとは存在しない。「地球ごと」なのだ』 「トランプ米大統領は、地球温暖化対策の『パリ協定』が経済の重荷になるとして離脱をちらつかせる」。「天声人語」(170529)はこれに対するG7サミット動きと思いを伝える。それは説明か説得か。…
『麦秋』 「おにぎりと田んぼが結びつくようには麦畑が連想できないのだ。しかしこういう景色を前にしてふと気づく。われら日本人も麦にはお世話になりっぱなしだ」と、「春秋」(170528)は、「麦秋」の時期を思う。そして「胸に浮かぶのは、小津安二郎監督「…
『流星号、流星号、応答せよ』 最近の自動車の自動化、「春秋」(170527)は「流星号」を思う。「半世紀を経て、その夢はいまや現実のものとなりつつあるようにみえる。『流星号』が本来もっていた機能のうちのひとつは、人類が永遠に手にできないかもしれない…
『本物に間違いございません』 文部科学省の前事務次官、前川喜平氏の記者会見に「春秋」(170526)は思う。「奇妙なことに数日前から、前次官が東京・新宿の風俗関連の店に出入りしている、との情報が流れた。昨秋、首相官邸の幹部に呼ばれ注意されたと。まさ…
『犯人でないというなら30年前のあの日、どこで何をしていたのか』 渋谷暴動で警官を死亡させた疑いで、過激派とみられる男が46年目にして広島で逮捕された。「春秋」(170525)は、これについての今後の展開に意見を申す。「詰めの捜査はくれぐれも慎重にお願…
『雨ニモマケズを思わせる人々の献身が放言政治家による傷を癒やす』 「東京電力福島第1原子力発電所から約10キロ。前の日曜、福島県富岡町の知人(72)宅の除草を手伝った」と「春秋」(170524)の筆者。そして思い伝える。「記者のほか、各地から集まった60…
『1964年の、伸び盛りの日本を描いた物語に浮かび上がるのは明日を信じる精神である』 NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」の時代は、「『いまよりも上』への階層移動がかなう時代ではあった。だからみんな頑張ったのである」と「春秋」(170523)は言う。そし…
『「幽霊」は首相官邸の周辺をさまよい続ける』 日本の中心地で幽霊が出没していると「筆洗」(170522)は、加計学園の問題をそう表現する。「政府の説明は『そんな文書は存在しない』のみ。それは説明や証明とはほど遠く、『幽霊はいない』」と根拠もなく力説…
『廃校、その土地ならではのアイデアで「学びの場」を再生し、住民同士のつながりも取り戻したい』 「市民による日本初の小学校が京都で開校したのは1869年のきょう5月21日。やがて子供が減り、小中学校の多くが統廃合された。特別養護老人ホームや子…
『くっきりした造形、カラフルな色使いの草間作品は、彫刻も絵も写真に映える』20日(土)> 「2回の行列を経て会場に入ると、観客の手元からシャッター音がしきりに鳴り響いていた」。「春秋」(170520)は現在国立新美術館で開催されている草間彌生展の人気を…
『タバコのむすぶ縁』 オリンピックに向かって禁煙の強化が進む中、「春秋」(170514)は「五輪を控えて、規制の国際標準化は必須だ。しかし、タバコという脇役をめぐる追憶は胸にしまっておきたい」という。例えば、「民族学者の石毛直道さんの経験だ。国際的…
『やっかいな主君がいたものである』 「加計学園」の問題、「天声人語」(170518)は落語「将棋の殿様」に当てはめる。「決まり事などお構いなし。駒を取られそうになると「それを取ってはならん」とぴしゃりと命令する」。忖度すれどご意向を掴めずて鉄扇でた…
『ハンプ、日本ではなかなか普及が進まない』 「いい考えでしょう。ガタガタするけど事故があったらタイヘンだから」。フィジーでは小学校付近の道路に「ハンプ」を設けていることを「春秋」(170517)は紹介する。日本では「車や積み荷が傷む、乗り越える際の…
『解除してほしければ「身代金」を払えとは大胆というよりずうずうしく浅ましい』 「銭形平次捕物控」の一幕、月に一回届く白紙の手紙に気を病んだ大店の主人が自害する。「筆洗」(170516)は見えぬ相手の恐怖を伝える。今回の「ランサムウエア」による大規模…
『ヘアドネーション』 「春秋」(170515)の筆者が居酒屋で、「ヘアドネーション」と言う言葉を聞き、思う。「医療用かつらを18歳以下の患者に無償提供するため、毛髪の寄付を募る非営利活動」である。それを話していた女性が嘗て10代でがんを患い、毛を失いふ…
『母さん、元気だよ!』 母の日に思う。「筆洗」(170514)は、風間杜夫さんと仲代達也さんの母親のエピソードを伝える。風間さんの母親は仲代さんの居るところで、「仲代達矢よりよかったよ。勝ったね」。仲代さんの母親は、イプセンの「幽霊」の舞台で騒がし…
『エスカレーターを歩くのはそもそも危険だと鉄道会社などはさかんに呼びかける』 「『どうか2列でご利用ください』。従業員が声をからすが、誰も聞く耳を持たない。こんなに混んでいるのだから、どう考えたって2列のほうが効率的だ」。「春秋」(170513)は…
『宅配便のパンクを避けるためヤマト運輸が人員を大量採用する』 「心当たりがない場合は用心のため居留守を使う人もかなりいるようだ。訪問者が宅配便の配達員なら荷物は持ち帰らざるをえない。再配達となり、労働時間が延びていく」。宅配業者の四苦八苦を…
『文在寅氏には、多くの人に自らのような波乱の半生を歩ませてしまっては、失政のそしりは免れまい』 韓国の新しい大統領の文在寅氏は「激動の現代史が歩いているような人である」と「春秋」(170511)は、彼の核を紹介し、今後への期待を述べる。「一衣帯水の…
『「世は〆切」の鉄則に従えば期限設定も知恵だろうが』 「折も折、こんどは安倍首相が憲法改正についても『2020年』を高々と掲げてみせた。これについて「春秋」(170510)は「『世は〆切』の鉄則に従えば期限設定も知恵だろう。とはいえ今後たいへんな議論が…
『若き指導者の突破力に期待したい』 39歳のフランスの新大統領に、「春秋」(170509)は「他の大国のトップとくらべても、際だって若い。その前途は、なかなかに険しいようにみえる」と述べ。そして、「来月には国民議会選挙がひかえる。支えとなる勢力をどこ…
『施行から70年、憲法はどこまで私たちのものになっただろう。現実を理念に近づけるべき箇所はまだある』 半藤一利さんが「憲法を100年守ろう」と。このままの形で続くなら「それが国の意思になるし、海外の人々の戦争観にも影響を与える」。「天声人語…
『語呂合わせでコナモンの日。「強欲」への自戒、お忘れなく。』 臼は富を生み出す象徴、昔話の「海の水はなぜからいか」を「春秋」(170507)は紹介する。なんでも出てくる臼を手に入れた強欲者が海に出て塩が欲しいと欲したところ、止め方がわからず船が塩の…
『自転車活用推進法が一日に施行された』 昨日五日の「自転車の日」に、「筆洗」(170506)は自転車の在り方を思う。夏目漱石の四苦八苦の話、ジョン・レノンの初めて買ってもらった自転車への想いなど、私たちには自転車への思い出がある。その自転車の「自転…
『手塚治虫は子どもたちを「未来人」と呼んだ。子どもはわれわれ大人よりも少し進歩しているはずだから、彼らの夢を大事にしなければと語っていた』 「どんな大人も昔は子ども。いまの子どもたちの未来が明るくなるかどうかは、『元子ども』たちの振る舞いに…
『遠出をしてもしなくても、贅沢で落ち着いた時間を過ごす。日常からの旅である』 まだ連休はこれから、「天声人語」(170504)は旅について語る。「豪華でなくとも、旅の楽しみ方はいろいろある。その土地ならではの弁当やお酒に出会う。地方の新聞を手に取れ…
『憲法は施行から70周年。いま日本人が問われているのは、より高い志だろう』 「ピアニストのレオ・シロタは、日本での演奏や指導を要請により訪日し、日本びいきになり、妻子とともに日本に移り住んだ。その一人娘のベアテが米国に留学し、日本の敗戦後、ベ…
『違いと対立を認め、それでも排除しない。自由な社会が必要とする鉄則だろう』 「30年前の5月3日、朝日新聞阪神支局で起きた襲撃事件は、まぎれもなく言論に向けられた銃口であった」と「天声人語」(170502)は言う。「卑劣な暴力をふるったのが何者か、…