2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『生態系を壊されたのに人間に恩義を感じる動物はいまい』

『生態系を壊されたのに人間に恩義を感じる動物はいまい』 「スズメバチによる刺傷では年間10〜30人の死者があり、これはクマや毒ヘビの被害よりずっと多い」、これについて、毎日新聞「余録」(2015年09月30日)は、「むろんスズメバチにもそれぞれ生き残…

『ルールの徹底するドイツ、誰もルールを守らないイタリア』

『ルールの徹底するドイツ、誰もルールを守らないイタリア』 今回のVWの不正、「閉鎖的な企業体質の中で、利益優先が守るべき唯一のルールとなった」と、毎日新聞「余録」(2015年09月29日)。また、「ルールの徹底したドイツだが、対照的に誰もルールを守ら…

『ドラゴンズの山本昌広投手、五十歳まで現役を続けられたのは』

『ドラゴンズの山本昌広投手、五十歳まで現役を続けられたのは』 「両親に本当に感謝している」、山本昌広投手のこの言葉、東京新聞「筆洗」(2015年9月28日)は、「派手さはないが、じんわりと心に効いてくる名言か。あのさして速くもない直球のように」と称…

『ピカにやられ、口惜しうて、わしの仇をとってくれんか』

『ピカにやられ、口惜しうて、わしの仇をとってくれんか』 報道写真家・福島菊次郎さんが二十四日の夜、九十四歳で逝った。東京新聞「筆洗」(2015年9月27日)は、「死んでも死にきれぬ思いを抱えつつ逝った人たちの声を、百年先にも伝えるために」、「『死な…

『御堂筋、ブランド力を高めて世界に知られる通りに育てよ』

『御堂筋、ブランド力を高めて世界に知られる通りに育てよ』 「東京への一極集中で大阪経済が沈滞し、御堂筋の車両交通量はこの40年で4割減った。一方、自転車の交通量は7〜8倍に増え、最近は外国人観光客も急増している。この機に活性化を図り、大阪の…

『環境先進国というドイツの看板も損なわれかねないVWの手口』

『環境先進国というドイツの看板も損なわれかねないVWの手口』 「フォルクスワーゲンが、米国で排ガス規制を不正に逃れていた」このこと、朝日「天声人語」(2015年9月25日)は、「昨年度、世界でのグループ新車販売台数でトヨタを抜いた。年度ベースで初の…

『「本屋さんの逆襲」が話題になっている?』

『「本屋さんの逆襲」が話題になっている?』 昨今、ネット書店の勢力拡大に、各書店は『書店不屈宣言』、「本はかたちがあってこそ本だ」、「紙とインクでできたモノなのだ、と」。朝日「天声人語」(2015年9月24日)は、「目当ての本を手に入れるだけの場所…

『全国の小学校であった児童の暴力行為は約1万1千件に上る』

『全国の小学校であった児童の暴力行為は約1万1千件に上る』 暴力振るう子ども、日経「春秋」(2015/9/23付)は、彼らを想う「暴力を振るう子どもも、また被害者なのだろう」と。 「同級生が持っている本を見たいと、いきなり相手を蹴って、『貸せ!』と取り…

『祖国の政治に追われた人々を国際政治の駆け引きが翻弄する』

『祖国の政治に追われた人々を国際政治の駆け引きが翻弄する』 難民に悲鳴を上げる欧州、日経「春秋」(2015/9/22付)は、その対応を「これでいいのだ」と言えないと述べる。 「『これでいいのだ』、赤塚不二夫さんの代表作『天才バカボン』の主人公パパが言い…

『日本、ワールドカップでの勝利は24年ぶり2回目だ』

『日本、ワールドカップでの勝利は24年ぶり2回目だ』 ラグビーワールドカップでの日本の南アへの勝利、日経「春秋」(2015/9/21付)は、今後の対戦へ「『あれは番狂わせではなかった』と世界に言わせる戦いを期待したい」と。「『オカアサンカツタ』。76年前…

『日本初の乗り合いバスは1903年9月20日、京都市で開業』

『日本初の乗り合いバスは1903年9月20日、京都市で開業』 「1人あたりの乗り合いバスの利用回数は70年当時に比べ約3分の1に減り、2000年度から毎年7000キロ以上の路線が廃止されている」が、「超高齢化が進み、お年寄りに欠かせぬ移動手…

『白亜の殿堂に国民はリングの興奮を求めてはいない』

『白亜の殿堂に国民はリングの興奮を求めてはいない』 日経「春秋」(2015/9/19付)は、この数日の攻防に「大事なのは、国と国が対峙する場面に国会がどう関わるかだ」という。 「丸山真男が、終戦直後、近衛文麿と会った。近衛いわく、首相の時、中国での戦況…

『「決」は、洪水を防ぐため、堤防を崩すことを意味した』

『「決」は、洪水を防ぐため、堤防を崩すことを意味した』 安倍首相は「決めるときは決める」と、その『決』の字、日経「春秋」(2015/9/18付)は、その由来から安倍内閣に『不信ばかりが氾濫する』と述べている。 「関東・東北に残る台風の爪痕はすさまじい。…

『こんど日本には「買い物省」ができるかな。』

『こんど日本には「買い物省」ができるかな。』 日経「春秋」(2015/9/17付)は、小説「一九八四年」の役所名面白さからはじめ、今の財務省その他の詰め甘さを指摘する。 「『真理省』、『愛情省』、ジョージ・オーウェルの小説「一九八四年」に登場する役所の…

『余録:歩道からすまして何気なく入って来る人…』

『余録:歩道からすまして何気なく入って来る人…』 「まさか首相は国会デモの多さが自らの正しさの証しだと勘違いしてはいないか」と、毎日新聞「余禄」(2015年09月16日)は、岸信介元首相と安倍信三首相とを並べる。 「『歩道からすまして何気なく入って来る…

『巡査部長が逮捕されたのは、関東・東北での豪雨災害のさなか』

『巡査部長が逮捕されたのは、関東・東北での豪雨災害のさなか』 「警察官に『人を殺してはいけない』との教育が必要なようでは世も末だ」と、日経「春秋」(2015/9/15付)は失望する。 「DNA型鑑定の世界で『汚染』といえば、検体に第三者のDNAが紛れ込…

『いつもの飲み屋でサンマ塩焼き、850円取られた』

『いつもの飲み屋でサンマ塩焼き、850円取られた』 台湾に先どりされるサンマ、日経「春秋」(2015/9/13付)は危機感を煽る。 「台湾で手軽に一杯やれる店といえば「熱炒」。ある店のメニューのなかで秋刀魚の3文字が目を引いた。この南の島でも昔からなじみ…

『歌手の平原綾香さんは、野球選手がコンダラという』

『歌手の平原綾香さんは、野球選手がコンダラという』 歌詞について、良く聞き間違えというか思い込みがある。毎日新聞「余録」(2015年09月13日)は、「自民党歌『われら』の『われらの自由』を、自分たちが好き勝手に振る舞える自由と勘違いしてはいないだろ…

『ライチョウ、人を見て逃げないのは日本のライチョウだけ』

『ライチョウ、人を見て逃げないのは日本のライチョウだけ』 人為的温暖化は、高山からライチョウの姿を消してしまう、それは、「激しい雷雨で里はたびたび水浸しになるかもしれぬ」と、東京新聞「筆洗」(2015年9月12日)は、警告する。 「ライチョウは、人を…

『自然の猛威の中、助け合う人の姿は美しく、いとおしい』

『自然の猛威の中、助け合う人の姿は美しく、いとおしい』 鬼怒川は、猛々しく、氾濫を繰り返してきた。日経「春秋」(2015/9/11付)は、その名称をひもとく。「おどろおどろしい字面だ。鬼怒川、歴史をひもとくと、鬼という字や怒という字を昔から使ってきた…

『受験生には苦しい勉強を続けてきた誇りもなかったらしい』

『受験生には苦しい勉強を続けてきた誇りもなかったらしい』 司法試験問題漏洩、日経「春秋」(2015/9/10付)は、その教授について、「法のプロの自覚が薄いのにあきれる」と。 「いても立ってもいられない。酒を飲んで待っていると、吉報を伝える使者が訪れた…

『昔の自民党は「雑食政党」、幅広い人材を抱えていた。』

『昔の自民党は「雑食政党」、幅広い人材を抱えていた。』 無投票の安倍総裁が再選、朝日「天声人語」(2015年9月9日)は、偏食気味か、バランスが悪い自民党、右の方に傾いて、やせぎすとご注意申し上げる。「好き嫌いはいけません。多様な栄養素を満遍なく摂…

『わたしにできるのは男の子の叫びを世界に届けることだけだ』

『わたしにできるのは男の子の叫びを世界に届けることだけだ』 シリア難民、私たちには何ができるのか、日経「春秋」(2015/9/8付)は私たちに呼びかける。「沢田教一の『安全への逃避』、ベトナムの戦火を逃れようと、幼い子らを伴って必死に川を泳ぎ渡る母子…

『ポジティブ思考は世界観を変えるチャンス』

『ポジティブ思考は世界観を変えるチャンス』 減速気味の世界経済をポジティブ思考は経営者が逆風を乗り切ろうと、日経「春秋」(2015/9/7付)は、人々にポジティブな思考を望む。 「エジソンの工場で火事が起きた時、彼は『これは、もっと良い設備に変えるチ…

『ダブルテイク』

『ダブルテイク』 国会審議中に民放番組に現れた安倍首相に仰天する東京新聞の「筆洗」(2015年9月6日)。「奇妙な出来事を目撃した時、その出来事のおかしさに反応できず、もう一度見て、びっくりするということがある。英語では『ダブルテイク』。コメディー…

『願わくば、同様の未来が難民にも訪れんことを』

『願わくば、同様の未来が難民にも訪れんことを』 「欧州の難民危機」、これを私たちはどう考えよう。日経「春秋」(2015/9/5付)は、その受入れについて「欧州各国は受け入れの分担を協議するが、溝は深い」と。 「山田洋次監督の映画「家族」は、かつて炭坑…

『抗日・反日は中国における「ナショナリズムの気付け」』

『抗日・反日は中国における「ナショナリズムの気付け」』 「威信をかけて演出した『北京秋天』」、朝日「天声人語」(2015年9月4日)は、その「『偉大な国』の演出」に意見する。「『北京の秋空が美しかった』と43年前。時は過ぎていま、北京は大気汚染で世…

『中国は、史実無視のタテマエを誇示して、実態は見せない』

『中国は、史実無視のタテマエを誇示して、実態は見せない』 「抗日戦争勝利70周年」、日経「春秋」(2015/9/3付)は、中国の「軍事行進の前宣伝や関連行事は、いかにも芝居がかっている」と、それは毛沢東の京劇好きから展開している。「毛沢東は、日中戦争で…

五輪準備の停滞 選手第一の大原則に返れ

五輪準備の停滞 選手第一の大原則に返れ 産経新聞「主張」(2015年9月2日)も、東京オリンピックのエンブレムについて語る。「新国立もエンブレムも、いわば大会の顔である。前代未聞のごたごた続きにはさすがに嫌気がさす。貴重な2年間を浪費し、スタートラ…

『あの人は天使だったのでは。あめちゃんを持った天使』

『あの人は天使だったのでは。あめちゃんを持った天使』 『いじめストップ読本』、この本を、毎日新聞「余録」(2015年09月01日)は、以下の通り紹介している。「少女は入学した高校で激しいいじめに遭う。弁当や教科書が捨てられた。ゴミ箱の中を必死に捜す自…