2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『74歳差文通「いいね」』

『74歳差文通「いいね」』<2020年10月31日(土)> 河北新報のある記事を『筆洗(201031)』紹介する。「九十一歳の女性宅に先日、いつもと違う朝刊が届いた。誤配である。販売店に連絡せずに、そのまま読んだのは、新聞少年が学校に遅れてはいけないと案じたか…

『欺瞞的なパーティーが沖縄では今も続いている』

『欺瞞的なパーティーが沖縄では今も続いている』<2020年10月30日(金)> 大城立裕さんが95歳の生涯を閉じた。大城さんの活動に『天声人語(201030)』は思う。「『カクテル・パーティー』・・・主人公は言う。『私が告発しようとしているのは・・・・・・一人のアメリカ…

読書週間は始まったばかりだ

『 読書週間は始まったばかりだ 』<2020年10月29日(木)> 17歳から19歳にコロナ禍での読書量調査に24.9%増えたとのこと。これいついて『天声人語(201029)』は語る。「息が詰まるような戦時下・・・鎌倉にすむ文士たちが蔵書を持ち寄り『鎌倉文庫』という店を開い…

『速記者たちは歴史に刻み込もうと発言に耳をそばだてるだろう』

『速記者たちは歴史に刻み込もうと発言に耳をそばだてるだろう』<2020年10月28日(水)> 今日の「速記記念日」に『余録(201028)』は思う。「現代語の速記術を考案したのは研究者の田鎖綱紀である。議会開会の8年前に東京で日本傍聴筆記法講習会を開いた。・・・…

『大事なのはアピールよりも結果だ』

『大事なのはアピールよりも結果だ』<2020年10月27日(火)> 昨日の菅首相所信表明に『天声人語(201027)』は思う。「見事に何もなかった▼あえて言えば『国民のために働く内閣』の言葉だが・・・『うちは魚を売る魚屋だ』と訴えるようなものだ。・・・というのも『ア…

『正月は十一日まで?』

『正月は十一日まで?』<2020年10月26日(月)> 新型コロナウイルス分科会がお正月は十一日まで休んではと提言、これについて『筆洗(201025)』は思う。「来年のカレンダーを見れば、多くの企業などが仕事始めとする四日が月曜。三が日に人出が集中しやすく、休…

『貧乏人とは、求めるものが多すぎる人のことだ』

『貧乏人とは、求めるものが多すぎる人のことだ』<2020年10月25日(日)> ウルグアイのホセ・ムヒカ氏が政治からの引退を表、これにつき『筆洗(201023)』は思う。「コロナ禍・・・これまでの死者数は五十人余り・・・ムヒカ大統領とその後任の大統領らの時代に、国の…

『「魔法のつえ」は科学や技術の世界には存在しない』

『「魔法のつえ」は科学や技術の世界には存在しない』<2020年10月24日(土)> 「降ってわいた日本学術会議の見直し論議」に『春秋(201024)』は思う。「『お雇い学者』・・・ベルツ博士・・・日本人の学術への向き合い方を厳しく批判した。西洋の先生たちは『学術の樹…

『夜鷹蕎麦』

首都圏17路線の終電時刻繰り上げの概要を発表に『余録(201023)』は思う。「『夜鷹蕎麦食べて間に合ひ終電車/飯田京畔』。酒の後のしめのそばを食べる時間と競り合う終電の出発だが、その10分、20分の差が死活問題とラーメン店などの主人は嘆く。・・・▲…

『うそ寒』

『うそ寒』<2020年10月22日(木)> 来年の出生数は大幅な減少が予想されることに『筆洗(201022)』は思う。「『うそ寒』・・・秋半ばから晩秋にかけてなんとなく感じる寒さ・・・うそは『薄』からきている▼<うそ寒や親といふ字を知てから>。・・・一茶・・・その『うそ寒…

『賢治をまねて、クマに語らせたい』

『賢治をまねて、クマに語らせたい』<2020年10月21日(水)> クマの人里出没に『春秋(201021)』は思う。「宮沢賢治の作品に出てくるクマは、まるで人間のように言葉をしゃべり、行動・・・猟師に傷を負わせた振る舞いを反省・・・無法に獣を乱獲する富裕層をつるし上…

『都市の地下の空洞化のリスクを高めている』

『都市の地下の空洞化のリスクを高めている』<2020年10月20日(火)> 調布市での道路陥没に『余録(201020)』は思う。「取り越し苦労をいう『杞憂』が、天の崩れ落ちるのを気に病んだ杞の国の人・・・天だけでなく地が崩落するのも心配した。・・・▲4年前の博多駅前…

『すっかりくたびれた手のひらで』

『すっかりくたびれた手のひらで』<2020年10月19日(月)> 昨日発表されたスポーツ庁の「体力・運動能力調査」に『春秋(201019)』は思う。「生まれたばかりの赤ちゃんの、カエデの一葉のような小さな手のひらを指で触れると、ぎゅっと握り返してくれる。・・・▼…

『簡単には水に流せぬ』

『簡単には水に流せぬ』<2020年10月18日(日)> 放射性物質を含んだ処理水について『筆洗(201018)』は語る。「店先に・・・『どんな水でも、ご用意いたします』?。それを見た男がこんな注文をする。『丸い水をくれ』▼店主は一杯の水を差し出す。『なにゆえ、こ…

『フィクションはときに歴史の本質に迫る力を持つ』

『フィクションはときに歴史の本質に迫る力を持つ』<2020年10月17日(土)> 朝ドラ「エール」の戦時の数々の場面に『天声人語(201017)』は思う。「古関裕而・・・戦中は多くの軍歌を作った。▼ドラマで戦場の主人公は、戦争の現実を『何も知らなかった』と半狂乱…

『世界人口の4割はせっけんと水で手を洗う設備が家にない』

『世界人口の4割はせっけんと水で手を洗う設備が家にない』<2020年10月16日(金)> 「世界手洗いの日」に『春秋(201016)』は思う。手洗いせっけんの教室がいつも人気。「油と精製水、カセイソーダ・・・完成したばかりのせっけんはアルカリ性が強いため1ヵ月ほ…

『みんなやっているんですよ』

『みんなやっているんですよ』<2020年10月15日(木)> コロナ対策の持続化給付金の不正受給に『筆洗(201015)』は思う。「子どもがほしいものを親にねだるのに最も有効な方法はなんだろう。・・・『みんな持っているんだよ』。本当はクラスの数人しか持っていない…

『新世代グマ』

『新世代グマ』<2020年10月14日(水)> 新潟県でのクマの出没に『余録(201014)』は現在の人里でのクマの行動を思う。「『lick into shape』という英語の言い回し・・・子どもをうまく育てる、鍛えて一人前にする・・・では、人への警戒心が強いとされて…

『時代に寄り添い、時代を作り上げた「職業作家」』

『時代に寄り添い、時代を作り上げた「職業作家」』<2020年10月13日(火)> 筒美京平さんの死を昨日知らされた。『余録』は「何しろ1971年から87年にかけて実に10回にわたり作曲家別年間レコード売り上げ1位を記録した筒美さんである。作曲作品の総売…

『国民がどう望んでいるのか、前向きに検討する』

『国民がどう望んでいるのか、前向きに検討する』<2020年10月12日(月)> 選択制夫婦別姓について『春秋(2010119』は思う。「『伝統的な家族のかたちが崩れる』といった保守層からの反発はなお根強い。しかし日本で同姓主義が確立したのは19世紀の末。歴史はそ…

『水加減』

『水加減』<2020年10月11日(日)> 「道具は何であれ、炊き立てが食べたい」。『天声人語(201011)』お米について思う。映画監督の岡本喜八さんはヤカン一つで米を炊きみそ汁を作った。後にフィルム缶を使ったという。筆者は土鍋で「炊けるや否や待ってました…

『食糧は最大のワクチンである』

『食糧は最大のワクチンである』<2020年10月10日(土)> 今年のノーベル平和賞は国連世界食糧計画(WFP)に決まった。これいついて『春秋(2010109』は活動の一を紹介する。「スーパーなどで見切り品を購入した様子をSNSで投稿すれば、飢えに苦しむ世界の…

『バイス(Vice)』

『バイス(Vice)』<2020年10月9日(金)> 昨日の副大統領候補者討論会に『余録(201009)』は思う。「『副大統領なんてお飾り。大統領が死ぬのを待つだけの仕事よ』。・・・ブラックコメディー映画『バイス』(A・マッケイ監督)の中のセリフ・・・副大統領は政…

『障子も襖もアクリル板も』

『障子も襖もアクリル板も』<2020年10月8日(木)> そろそろ冬支度、今度は新旧インフルエンザ対策が必要と『余録(201008)』は語る。「『障子襖を入れる』。・・・秋の季語である。夏は取り払っていた障子や襖を敷居にはめ、部屋を冬向きに仕切ることをいう。・・・…

『イグ・ノーベル「医学教育賞」』

『イグ・ノーベル「医学教育賞」』<2020年10月7日(水)> ノーベル賞の授賞者発表が続いている中『余録(201007)』は今年の「イグ・ノーベル賞」の受賞者を思う。「『医学教育賞』で、受賞者はトランプ米大統領、ブラジルのボルソナロ大統領ら9人・・・授賞理由は…

『人類の知に貢献する博士課程』

『人類の知に貢献する博士課程』<2020年10月6日(火)> ノーベル賞受賞者の発表が昨日から始まった。『春秋』は日本の博士事情を思う。「博士号取得したけれど職白紙」、自虐的な川柳があるように、科学立国を目指しながら、1990年代後半より事情は厳しい。「1…

『足元の現実を見つめるのは政治の役割』

『足元の現実を見つめるのは政治の役割』<2020年10月5日(月)> カマラ・ハリス上院議員の足元に『余録(201005)』は思う。「ジャケットとスキニージーンズに、くるぶしが出る黒のチャック・テーラーを履いて空港に降り立つ動画が一晩で800万回近く再生され…

『米大統領の心身の健康は今後如何に』

『米大統領の心身の健康は今後如何に』<2020年10月4日(日)> トランプ大統領は人気者か、きょうも各紙話題にする。『筆洗』は「コロナの恐ろしさに加え、人の痛みや不運を理解できる人へと変われば、『友にしたい』という支持もまた期待できるかもしれぬ」と…

『学問の世界に沈黙がおとずれないことを願う』

『学問の世界に沈黙がおとずれないことを願う』<2020年10月3日(土)> 日本学術会議新会員推薦者の任命を巡って各紙語る。『春秋』は「『多様な意見を聴く』効用は、朝昼晩の会食を精力的にこなすこの方もご存じだろう」と。『余録』は「『よしの冊子』・・・幕府…

『世界中の投資家をあぜんとさせた東京市場のブラックアウト』

『世界中の投資家をあぜんとさせた東京市場のブラックアウト』<2020年10月2日(金)> 本日の各紙のコラムの話題はやはり東証のシステム障害。これについて『筆洗』は「電子取引が導入される昭和の時代、立会場などの人々が『相場形成には人間の判断力が不可欠…