2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

エジプト首都機能マヒ

(日経/春秋)「素朴」について考えさせられる有名な顔がある。彫刻家の佐藤恵良さんが昭和27年に刻んだブロンズ像「群馬の人」の世は「日本人がはじめて作った日本人の顔」と。当人「これは格好よく作ろうと考えてかえって嫌らしくなっちゃう。なんでもそ…

エジプト無政府状態

(日経/春秋)「親が死ねば山に葬り、子が死ねば(親の)胸に葬る」。李秀賢さんをしのぶ会で父親が泣き息子への思いを韓国のことわざにこめた。10年前のJR新大久保駅で人命救助で命を落とした息子、「日韓の懸け橋になりたい」。息子の志をついで、全国…

エジプト全土デモ

(日経/春秋)金融市場は時に歴史を予言する。米国南北戦争で南北政府が国債を発行した。北部政府の国債は金利がかなり低かったらしい。南部は高く、一攫千金を夢見た投資家が南部へ投資したが大金を失った。北部の金利が低かったのは、資金を集められたの…

新燃岳爆発的噴火 こうのとりISSにドッキング

(日経/春秋)バレンタインデーは近づき、百貨店などがチョコレートの品どころに趣向を凝らす。最近、目立ち始めた新顔がチャリチョコ(寄付チョコ)。森永製菓の調べでは社会人や主婦の8割、学生の9割以上がこうしたチョコを買いたいと答えている。ある百…

愛知も鳥インフル 新燃岳噴火

(日経/春秋)小泉八雲、ラフカディオ・ハーンは松江をこよなく愛したが、実は1年あまりしか住んでいない。雪と寒さに音をあげた。松江にやってきた1891年の正月は特に冷え込みが厳しく、宍道湖も結氷した。今年もあちこちで記録的な大雪が続いている。昨今…

欧州金融安定化債

(日経/春秋)「やってみもせんで何がわかる」と本田宗一郎。挑戦心から始まった子会社の水産物取引であった。ホンダ系商社が7年前から利益の水増しをしていた。商品を需要のあるところへ動かさず、伝票処理だけの架空取引をしていた子会社の姿勢は本田さん…

モスクワ空港テロ キティちゃん海外で稼ぐ

(日経/春秋)「スノーオンザポンド」、和田娩さんの自叙伝の中に出てくる。「池に降る雪」、ゴマすりにからむ意味、凍っていない池には雪が降っても積もらない。池の方はゴマすりがいない大人のたとえ。別に意味になるが菅直人首相の演説、「平成の開国」…

第177通常国会召集 鳥インフル拡大

(日経/春秋)きょうは幸徳秋水の命日。明治天皇殺害の企ての首謀者として処刑された。当局のでっち上げとされる「大逆事件」。他にも処刑された者11人。秋水40年に満たない生涯、足跡は大きい。帝国主義論の出版、足尾鉱毒事件での天皇直訴状の下書き、日…

宇宙輸送機打ち上げ成功

(日経/春秋)就職を希望する学生の眼が、なかなか中小企業に向かない。テレビCMもなく、公式ホームページや求人票だけではイメージがわかない。労働環境は、同時入社の仲間が少ない。意欲ある若者と中小企業。二つの宝をどう結ぶつけていくか。知恵の絞…

灯油2割高 鳥インフル宮崎1万羽処分

(日経/春秋)1899年、幕末の不平等条約の改正に合わせて日本初の合弁会社、NECが誕生した。日本の実業家と米通信機器メーカー、電話機の製造を始めた。今、パソコン事業の競争力を高めようと中国レノボ・グループの出資を受け入れる。パソコンへの…

NECがレノボと合弁 幼保一体化先送り

(日経/春秋)日本が世界第2位の経済大国に躍り出た1968年、中国は文化大革命の真っただ中にあった。やがて混迷を抜け出し、改革開放路線に転じて高度成長。昨年GDPは前年比10.3%、「世界第2位」となった。これほどの経済大国でありながら共産…

日野自本社工場閉鎖へ ソニー新卒採用3割外国人 GDP中国2位 

(日経/春秋)「女の子たちがわらわらと波を越えてこっちに向って来る」。「ラニーニャ現象」はしんなイメージだと作家・詩人の伊藤比呂美さん。ラニーニャとはスペイン語で女の子。昨年の猛暑も、冬の厳しい寒さもこの「女の子」たちが一因らしい。立春ま…

既卒者採用拡大

(日経/春秋)那覇空港は午前3時に大混雑になる。那覇が航空貨物の中継拠点となって約1年がたった。沖縄は東アジアのほぼ真中に位置する。釧路港で陸揚げされたタラが翌日の未明には香港空港に届き、昼食に刺身で食べられそうだ。江戸時代の飛脚は江戸と大…

ジョウブ氏病気療養 大卒者内定率最悪

(日経/春秋)115番は電報、116番は電話の新設や移転、117番は時報。さて118番は。会場での事故や事件の緊急通報である。今年から会場法案庁は1月18日を「118番の日」と定め、通報番号の周知に努める。海上保安官は「海猿」人気で志望する者が増えているが…

阪神大震災16年

(日経/春秋)「あなたがやりたいことは何ですか」。雲をつかむような自問自答で志を固めて内定を手にする。しかし面接という特殊な場のために練った自己PR術や空気を読む技も、日常の仕事では勝手が違う。有望そうに見えた若者が職場を去る。今のゲーム…

内閣支持率やや上昇

(日経/春秋)20年前の1月17日にイラクのクウェート侵攻に対抗し、多国籍軍が戦争を始めた。ある米兵士は「おれはただで世界旅行ができる程度にしか思っていなかったんだよ」と日本人妻に。戦場行きは免れたが、その後の二人の関係は複雑に・・・・・。戦争のト…

チュニジア政権崩壊

(日経/春秋)妻をめとらば才たけて・・・・・・。与謝野鉄幹、妻の晶子の陰に隠れたご亭主だが、「政治も芸術だ」と衆院選にも打って出ている。国会議員になる夢は孫の馨氏が実現させた。祖父譲りの情熱家であろう、信ずる政策を実らせるためなら世人の非難など…

改造内閣発足 ひったくりワースト1千葉

(日経/春秋)就職先人気ランキング、調査会社により、かなり異なる。就活中の大学生はランキングなど気にせず、社長の言葉や社員の表情から、企業の素顔に迫ってほしい。米グーグルに人材活用「10の黄金律」があり、常に様々な視点を集めている。人気や知…

学部選び明暗

(日経/春秋)「坂の上の雲」、「紅白歌合戦」、NHKの看板番組なのは分るが、前宣伝の多さに辟易した。年が改まり、次は画面の外で辟易した。会長問題、安西祐一郎氏に要請し、OKをとった挙げ句に辞退せよとは。この会長職、割に合わないと考える経済…

たまご値上がり

(日経/春秋)「狙われる技術があるアメリカは捨てたもんじゃない」。1982年、米IBM機密情報スパイ事件のとき、米国民から冗談でこんな声が出た。今回、ルノーから情報が流出した問題では、日本も捨てたもんじゃないというところだろう。電気自動車は自…

アイルランド支援へ

(日経/春秋)50歳前後の男性の中には、胸が熱くなった人もいるのではないか。「お年玉です伊達直人」。「タイガーマスク運動」各地でこのような出来事が続く。善意は別の善意を呼ぶなだろう。昨年、ワタミの渡辺会長が貧しかった少年のころ、この漫画の主…

先生の欠員埋まらない

(日経/春秋)18歳の誕生日に、鍵の形をデザインしたカードを両親から贈られる。君は大人だから門限はない。今日から自分の責任で行きなさい。成人を祝う英国の慣習である。日本では各地で成人式が地元の公会堂なでに集まって開かれる。教室での先生と生徒…

デジタル家電新製品で中下位健闘

(日経/春秋)鹿沼市の旧中心部に、ちょっと変わった路地がある。道を挟んで民家を改造したカフェや料理店があり、毎月、出店が並ぶ市が立つ。郊外に大きな商業施設が増え中心部が寂れた。帰郷した一人の若者が空き家を転用、企業希望の若者が集まった。新…

ハクサイ2割高 自殺者3万人超

(日経/春秋)「新聞記者の諸君とは話さない。偏向的な新聞は大嫌いだ。(テレビで)直接国民に話したいんだ」、佐藤栄作首相。秋葉広島市長は「ユーチューブ」でメッセージ投稿。「報道が不正確だ」との不満を最近口にしていたというが、質問も抜きに12年…

就職活動長期化対策

(日経/春秋)都というのは「宮処」を語源として、一義的には宮殿がある場所。東京はまさに都である。新しい都をつくる構想、橋下大阪知事が掲げる「大阪都」。東京のような自治制度をつくる案だ。愛知県でも名古屋市長より「中京都」構想も飛び出した。「…

青森大実体ない留学生 野田聖子さん出産

(日経/春秋)高峰秀子さん、「浮雲」、「二十四の瞳」などまるで違う役柄、どちらも魂が乗り移っていたようだった。深い感慨を呼び起こすその人の訃報が、元日の朝刊に載った。大女優は50代半ばでさっさと引退し、書き始めたエッセイがまた粒ぞろい。享年8…

米新車販売増 トヨタは県400人採用へ

(日経/春秋)かつては軍部独裁に対抗するゲリラ、3年近く獄につながれ、拷問を受けたこともある。1日にブラジル初の情勢大統領に就任したジルマ・ルセフ氏。ブラジルは昨年経済成長が7%に達した。新車販売台数は300万台を上回り、ドイツを抜いて4位。日本…

中高一貫校の学力差 家電量販店の競争

(日経/春秋)大正初期では大卒者が少なく財閥も学生確保は楽でなかった。そこで安田財閥は中卒者を「練習生」として採り、自前で育てる制度を設けた。1年間、昼は安田銀行などで仕事を覚え、夜は約3時間、法律、経済や英語などを学んだ。毎年20〜30人ほど…

確定給付年金1万件突破へ

(日経/春秋)関西ではポチ袋、関東ではご祝儀袋、この正月、日本中でいくつやり取りされているのか。最初は花柳界などの大人の間で用いられ、後に庶民に普及し子供向けにも使われるようになった。お金を包むだけなら無地の袋で十分なのに、意匠に凝りに凝…

多摩の風景

(JN)東久留米〜府中〜柴崎