2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『ストレスでもう生きていけそうにないです』

<2016年8月31日(水)> 『ストレスでもう生きていけそうにないです』 「青森市で先週、電車にはねられて亡くなった中学2年の女子生徒のスマホに書き込んだ」。「天声人語」(朝日160831)はこの時期の子供たちの自殺に訴える。「見えない重荷を背負った子がい…

『今回の台風への影響は定かではないが、異常の種はまかれている』

<2016年8月30日(火)> 『今回の台風への影響は定かではないが、異常の種はまかれている』 統計のある1951年以降、初めてとなる台風の太平洋側からの東北地方への上陸に、「天声人語」(朝日160830)は、十分な備えを訴える。過去を思い出し、「23年前に…

『「素晴らしき日曜日」。この場面を見るたびに二人が悲しく・・・』

<2016年8月29日(月)> 『「素晴らしき日曜日」。この場面を見るたびに二人が悲しく、買い占めた男に腹を立てる』 「アーティストと音楽業界団体がコンサートチケットの高額転売に反対する共同声明を発表した」ことに、「筆洗」(東京新聞160829)は、ある映画…

『台風10号、「天気図」を見て、どう打ち返すか、身構える。』

<2016年8月28日(日)> 『台風10号、「天気図」を見て、どう打ち返すか、身構える。』 「たいがいの台風は偏西風の影響を受け、日本列島に向かって北東に進路を取る。右投手が投げたシュートボールの動きだが、10号は魔球のようである」。「筆洗」(東京…

『6票の行方』

<2016年8月27日(土)> 『6票の行方』 「先月の参院選でも票が行方不明になる騒ぎがあった」と「天声人語」(16/8/27)は、先月の参院選での岐阜県本巣市のことを紹介し、また1958年の津軽選挙や3年前の高松市選管で起きた白票水増しを思い出す。そして…

『築地市場は80年の歴史に幕を下ろし、11月に豊洲へと移転』

<2016年8月26日(金)> 『築地市場は80年の歴史に幕を下ろし、11月に豊洲へと移転』 小池知事は言う「決まった日程を第一に考えず、納得、安心を優先させたい」。「余録」(毎日/16/8/26)はこれについて、「巨額に膨れあがった移転費用も物議をかもして…

『母と妹を失った日から「命とは何だろう」と自らに問い続けてきた』

<2016年8月25日(木)> 『母と妹を失った日から「命とは何だろう」と自らに問い続けてきた』 「なぜ母と妹は焼き殺されたのか」。「余録」(毎日/16/8/24)は、元生物教諭の中山伊佐男さんの米軍の機密解除資料調査を紹介する。「富山だけのことだったのか…

『九月一日、その日は一年のうちで子どもの自殺が最も多い日という』

<2016年8月24日(水)> 『九月一日、その日は一年のうちで子どもの自殺が最も多い日という』 「秋は、根強い曲者(くせもの)である」と「筆洗」(東京新聞/16/8/24)は太宰治の言葉を借りてきた。そして、リオのオリンピックも終わり、着実に夏休みは終焉を迎…

『手ぶりで愛嬌(あいきょう)を振りまく。武士出身の・・・』

<2016年8月23日(火)> 『手ぶりで愛嬌(あいきょう)を振りまく。武士出身の店員よりよほど商人らしい』 人間型ロボットの愛嬌振りに、「春秋」(日経/16/8/23)は岩崎弥太郎の店員への教育を想う。その「アイデアがおかめの面というわけだ。店を訪れた福沢諭…

『戦争絶滅の願いに全身を燃やし続けた「むのたけじさん」逝く』

<2016年8月22日(月)> 『戦争絶滅の願いに全身を燃やし続けた「むのたけじさん」逝く』 「ジャーナリストむのたけじ(本名・武野武治)さんが亡くなった」。「天声人語」(朝日/16/8/22)は「戦争の愚や人生の妙を縦横に論じ、味わい深い箴言を残した。終戦を…

『戦後71年の今年は「戦後疲れ」の感がなきにしもあらずだ』

<8月21日(日)> 『戦後71年の今年は「戦後疲れ」の感がなきにしもあらずだ』 戦時そして戦後、単に1945年で途切れるのでなく、敗戦からの過程を忘れるなと「春秋」(日経/16/8/21)は、70年前のヒット歌謡協を持ち出す。「田端義夫の『かえり船』、戦争が終わ…

『子どもたちが傷つけられ殺されていい理由などあるはずがない』

<2016年8月20日(土)> 『子どもたちが傷つけられ殺されていい理由などあるはずがない』 リオデジャネイロで平和の祭典が始まったが、世界は平和になっていない。「天声人語」(朝日/16/8/20)は、シリア内戦、空爆で破壊されたアパートから助け出されたという…

『気軽にものを言いあえる職場かどうか』

<2016年8月19日(金)> 『気軽にものを言いあえる職場かどうか』 電子メールの連絡が日常となったオフィス、これを何とか声を掛け合える環境にできないか、「天声人語」(朝日/16/8/19)はある企業の試みを伝える。「ヤフーのオフィスは、机の列がジグザグに…

『自分の歩くところは狭いが、耳や心に感じる天地は広い』

<2016年8月18日(木)> 『自分の歩くところは狭いが、耳や心に感じる天地は広い』 「3日前、地下鉄で盲導犬と歩いていた目の不自由な男性が駅ホームから転落、電車にはねられて亡くなった」。盲目の人の事故について、「余録」(毎日/16/8/18)は、幼くして失…

『核保有国になり得ないとする日本の憲法を・・・』

<2016年8月17日(水)> 『核保有国になり得ないとする日本の憲法を、我々が書いたことを知らないのか』 「バイデン副大統領の発言、『核保有国になり得ないとする日本の憲法を、我々が書いたことを知らないのか』」について、「天声人語」(朝日/16/8/17)は「…

『東京五輪に向け、力を解き放っていく次のスーパースター・・・』

<2016年8月16日(火)> 『東京五輪に向け、力を解き放っていく次のスーパースターは誰だろう』 「100メートルを走る間に、信じられないくらい多くのことを考えると、ジャマイカのウサイン・ボルト選手が著書で述べている」ことを「天声人語」(朝日/16/8/1…

『正気を取り戻したときの悔恨の深さを、いまも思わ・・・』

<8月15日(月)> 『正気を取り戻したときの悔恨の深さを、いまも思わなければならない』 「林芙美子は、『もう今はくだらん恋愛なんか書いてゐる時代ぢやないと思ひます』と、日中戦争が始まると従軍作家として華々しく活躍した」と、「春秋」(日経/16/8/1…

『先祖になれるか』

<2016年8月14日(日)> 『先祖になれるか』 「先の大戦末期、柳田国男は『御先祖になる』と言う古老に会って驚いた。「春秋」(日経/16/8/14)は、そして映画「先祖になる」のラストシーンを出す。「陸前高田の農林業、佐藤直志さん、『1年でもいい。再建した…

『愛する家族との再会を果たせずにお盆を迎える人たちの心痛・・・』

『愛する家族との再会を果たせずにお盆を迎える人たちの心痛を改めて思う』 熊本地震で行方不明だった大和晃さんの自家用車の発見について「天声人語」(朝日/16/8/13)は、「自力で捜索を続けたご両親の執念に胸が熱くなった」と語る。「両親でなくとも駆け寄…

『真夏の東京折ピック開催、それは米国やテレビ・・・』

<2016年8月12日(金)> 『真夏の東京折ピック開催、それは米国やテレビ放映ファーストか』 「オリンピック誘致合戦の際、日本の夏は『晴れる日が多く温暖で、アスリートに理想的な気候』と世界に売り込んだ」。「春秋」(日経/16/8/12)は言う「『屋外での運動…

『諸君はつねづね、話を目で眺め、事実を耳で・・・』

<2016年8月11日(木)> 『諸君はつねづね、話を目で眺め、事実を耳で聞くという悪癖をつちかってきた』 「春秋」(日経/16/8/11)は、共和党の米大統領候補や英国のEU離脱の選択に対して、有権者の在り方を指摘する。まずは歴史家トゥキュディデスが「戦史」か…

『人に会いたくない時間もあった』

<8月10日(水)> 『人に会いたくない時間もあった』 米大リーグのイチロー選手が3000本安打を達成した。このイチローを「春秋」(日経/16/8/10)は、「古武士の風格」があると。そして、「目を潤ませながらの記者会見では、偉業を達成する間際の不振を『人に…

『天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて・・・』

<2016年8月9日(火)> 『天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く』 畏くも国民は、天皇からの訴えを受けた。直接でもなく、ライブでもないが、天皇より国民一人ひとりに向かっての言葉であ…

『通称「黒こげの少年」、70年ぶりの兄妹再会』

<2016年8月8日(月)> 『通称「黒こげの少年」、70年ぶりの兄妹再会』 「長崎原爆資料館には、むごさゆえ一目見ると残像の消えない写真がある」。通称「黒こげの少年」、その少年身元が判明したことについて、「天声人語」(16/8/8)は伝える。「『見た瞬間…

『指導者に不満の声を送り、国家的なイベントにノーを突き・・・』

<2016年8月7日(日)> 『指導者に不満の声を送り、国家的なイベントにノーを突きつける。そんな自由が、ブラジルにはある。』 「春秋」(日経/16/8/7)は、「延々と続いたセレモニーの終盤、テメル大統領代行が開幕を宣言すると、マラカナン競技場のなかはブー…

『私たちは何度でも悲しみ、怒らなければならない。・・・』

『私たちは何度でも悲しみ、怒らなければならない。71回目の原爆忌である。』 また、暑い、熱い、篤い8月6日がやってきた。「天声人語」は本日を「私たちは何度でも悲しみ、怒らなければならない。71回目の原爆忌である」と記した。被爆した方々は高齢化…

『建設業界の政治家への賄賂や手抜き工事を笑うピアーダだ』

『建設業界の政治家への賄賂や手抜き工事を笑うピアーダだ』 「神様と悪魔が天国と地獄の間に橋をかけることにしたが、天国側には橋ができなかった」。「余録」(毎日/16/8/5)はブラジルの小話「ピアーダ」を紹介する。「天国中探したのだが、建設業者という…

『アベノミクスには時間がない。金融・財政政策・・・』

『アベノミクスには時間がない。金融・財政政策は手詰まり感が強まっている』 第3次安倍内閣の新陳代謝不足ではないか、メタボリック症候群に陥っていないか。「春秋」(日経/16/8/4)は漱石が科学好きである話から新陳代謝に展開し、安倍内閣の行く末を心配…

『「未来への投資」。今回の経済対策はこう銘打っているが』

『「未来への投資」。今回の経済対策はこう銘打っているが』 「財政投融資を活用し、リニアの大阪延伸を最大で8年前倒しする効果をねらうという。もっともリニアは往年の東海道よりずっと難工事が予想されるし、建設費が膨れあがるかもしれない」。「春秋」…

『わたしには相撲以外の人生はなかった……』

『わたしには相撲以外の人生はなかった……ハングリー精神で闘ってきた』 第五十八代横綱千代の富士の九重親方が亡くなった。各紙、ウルフの死を悼む。「未来の大横綱が弱さを克服した瞬間の一つだったのだろう。中学卒業とともに相撲をやめようとしたり、けが…