『最近、時代を江戸期以前に巻き戻すような「お触れ」が回った』

『最近、時代を江戸期以前に巻き戻すような「お触れ」が回った』

 「『議員(親族含む)が非推薦の候補を応援した場合は除名等処分の対象となる』という文言が『お触れ』が回った」。「余録」(毎日/16/7/17)は、これを「まさに大宝律における『縁座』制だ」と。そして、自民党東京都連に申す。「選挙で各人が、支持する候補者を選ぶ自由は民主政治を守るためにも欠かせない権利である。尊重すべきは言うまでもない。『自由』と『民主』を看板にする党にも忘れないでいてほしい」。

 家族は、互いに助け合う小さな集団であるが、個人個人の考えを同じ枠にはめ込む集団ではない。民主主義にとって重要な選挙における自分の選ぶ候補者について、家族の様々な思いに制約を加えるとはいかなることか。東京を江戸以前の時代に戻すか。7月17日は江戸が東京になった日であるが、それから150年ほど経ったこの世の中、まだ江戸以前から変わっていない人がいるようである。連帯を大事にしなければならない党というものは、志が大事である。連帯は締めつけても成り立たない。況してや罰則で縛ろうとは、情けない。人は理論やルールで心は動かない。感性に訴えることが大事だ。罰則よりも、個人個人の心を一つにする志を持つことが党にとっても必要だ。(JN)