2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『大動脈の安全の確保を願う』

『大動脈の安全の確保を願う』 最近、多発する鉄道のケーブル火災について、日経「春秋」(2015年8月31日)は、その安全を願う。「東京は『新陳代謝都市』である。変わり身の早さは世界に類がない。昭和40年代、東京駅から電車に乗ると、浜松町をすぎる辺りで…

『逆らっても損とばかりに首相支持、<エライヤッチャ・・・』

『逆らっても損とばかりに首相支持、<エライヤッチャおだてろ>である』 自民党の安倍総裁の無投票再選の見通しに、東京新聞「筆洗」(2015年8月30日)は、「各派はごまをするべき相手を間違えている」と嘆く。「『ゴマスリ行進曲』は一九六五年公開の映画『…

『新国立競技場の工費上限、けち兵衛に言わせれば、なお不十分』

『新国立競技場の工費上限、けち兵衛に言わせれば、なお不十分』 新国立競技場の工費、千五百五十億円上限について、東京新聞「筆洗」(2015年8月29日)は、「赤螺屋五輪」が結構ではないか」と述べている。 「『赤螺』とは巻貝のこと。この貝は殻を閉じるとな…

『自転車の「ながら運転」が全国で89件摘発された』

『自転車の「ながら運転」が全国で89件摘発された』 器用に歩きながらのスマホについて、朝日「天声人語」(2015年8月28日)は、ご注意申し上げる。 「『二つ同時』も良し悪(あ)しで、警察庁によれば、今年の上半期に自転車の「ながら運転」が全国で89件…

『チャプリンは「暗黒の木曜日」の前年に持ち株を売却していた』

『チャプリンは「暗黒の木曜日」の前年に持ち株を売却していた』 中国での株価急落から、東京新聞「筆洗」(2015年8月26日)は、1929年の大恐慌とチャップリンの行動を引合いに出し、彼は「社会の底辺に生きる人々を見据え、名画『街の灯』を撮る。そんな目を…

『物事は硬と軟があって豊かさを増す。』

『物事は硬と軟があって豊かさを増す。』 「日本で野球が津々浦々(つづうらうら)まで普及し、国民的スポーツに発展したのも硬式と軟式の両方があってこそだ。」と毎日新聞「余録」(2015年08月26日)は語る。 「日本では独自のゴム製ボールが開発されて、軟…

『庶民教育を支えた寺子屋、家庭の経済力に応じて・・・・・』

『庶民教育を支えた寺子屋、家庭の経済力に応じて・・・・・』 江戸時代の寺子屋は「家庭の経済力に応じて謝礼を受け取ることも多かった」ことなどを、毎日新聞「余録」(2015年08月25日)は例に挙げ「民間共助は今も昔もだが、ひとり親世帯の支援で、公助の役割は…

『その絵具は戦後七十年たった今も、少しも乾いてはいない』

『その絵具は戦後七十年たった今も、少しも乾いてはいない』 東京新聞「筆洗」(2015年8月24日)の執筆者は、信州・上田の無言館を訪れ、「戦没した若き画家たちの遺作や遺品から、彼らはどういう思いで絵筆を銃に持ち替えたのか」を感じている。「一、私には…

『空を見上げ、「あすは晴れ」と』

『空を見上げ、「あすは晴れ」と』 「東京で予報が復活したのは70年前のきのう」、戦争中は天気予報の発表が禁止されていたその天気予報、日経「春秋」(2015/8/23付)は、「その晩は『時々雨が降る見込み』との予報に反して暴風雨だった。当たらない天気予報…

『日本の将来そのもの。熱海は国の高齢化対策のモデルです』

『日本の将来そのもの。熱海は国の高齢化対策のモデルです』 高齢化問題、毎日新聞「余録」(2015年8月22日)は、熱海市の試みを紹介する。 「平日の昼間から駅前の食堂は満席だった。若い観光客も目立つようになった。静岡県熱海市は温泉町としてかつてのに…

『ユニクロ、週休3日制度の導入』

『ユニクロ、週休3日制度の導入』 「うちのことは顧みずダラダラ勤務、飲み屋でウダウダのそんな男社会のやり方が行き詰まっている」、日経「春秋」(2015/8/21付)は、ユニクロの週休3日制度に期待を? 「勤務は月3回だけ、なのに十分暮らしていける俸給を…

『子どもの自殺が一年で最も多いのは、九月一日だという』

『子どもの自殺が一年で最も多いのは、九月一日だという』 谷川俊太郎さんも、「学校に行くのが嫌で嫌でしょうがなかったそうだ」。東京新聞「筆洗」(2015年8月20日)は、そんな谷川さんのた詩集『子どもたちの遺言』を紹介している。 「<いやだ と言ってい…

『触発し、触発される』

『触発し、触発される』 デザイナーの佐野研二郎氏の騒動について、朝日「天声人語」(2015年8月19日)は、幾つかの事例を出し、「触発し、触発される。人が行う創作行為には当然そうした面がある」と述べている。 「模倣小僧」という芳しからぬ呼ばれ方をした…

『専門家は混乱やパニックを恐れるが、それより避難遅れの危険・・』

『専門家は混乱やパニックを恐れるが、それより避難遅れの危険の方がずっと高いのが現実』 桜島が噴火警戒レベル4(避難準備)に引き上げられ、毎日新聞「余録」(2015年08月18日)は、死者58人が出た大正の桜島噴火を想う。 「大正の桜島噴火は、鹿児島測…

『それぞれの地域の個性を活かした循環型社会を見直そう』

『それぞれの地域の個性を活かした循環型社会を見直そう』 徳川時代の江戸は、循環型社会が築かれていた。毎日新聞「余録」(2015年08月16日)は、「都市と農村をつなぐ循環システムを再生し、江戸時代に培った地産地消の食文化を大きく育てたい」と述べてい…

『戦争が終わっても平和は「パーッと」は来なかった』

『戦争が終わっても平和は「パーッと」は来なかった』 戦争は終わったが、これからどうなるのか、その時の安堵と不安、東京新聞「筆洗」(2015年8月16日)は、その後のことを思い出せと。 「俳優三木のり平さんの元に、召集令状の赤紙が届いたが、兵隊にとられ…

『敗戦から70年』

『敗戦から70年』 自分の立場を大事にしたいと思うのは、誰しもある。それは、個人だけではなく、国としてもあろう。それを代表するのが、日本であれば、内閣総理大臣でもあろうが、事実に対しては言い訳はいらない。我が総理大臣は、過去の総理大臣の代表者…

『戦前と戦後の日本は、かなりの程度まで地続きだ』

『戦前と戦後の日本は、かなりの程度まで地続きだ』 女性の社会への進出は、戦中に大きくなった。それが戦後の男女同権に砂がって行ったと、日経「春秋」(2015/8/14付)は説明する。 「先の大戦は、日本で女性の社会進出が進む契機になった。戦中、人もモノも…

『父よあなたは強かった 兜も焦がす炎熱を・・・・・・』

『父よあなたは強かった 兜も焦がす炎熱を・・・・・・』 軍歌、それは、「聴いてみればどれも秀逸だから驚かれよう」と日経「春秋」(2015/8/13付)、しかし、「しきりに戦意をあおったメディアの過ちにも自戒を重ねたい」とも。 「父よあなたは強かった 兜も焦がす…

『現場の安全を担っているという、プロの使命感と自負を感じさせる』

『現場の安全を担っているという、プロの使命感と自負を感じさせる』 「日航ジャンボ機が御巣鷹の尾根に墜落し、520人が亡くなった事故から、きょうで30年」、日経「春秋」(2015/8/12付)は、最期まで自らの職責を果たそうとしたプロたちの思いを受け継ぎ、事…

『現代史が面倒なのは、すべての選択がまだ可能だった・・・』

『現代史が面倒なのは、すべての選択がまだ可能だった時期を人々が記憶しているため』 8月14日に発表される首相の戦後70年談話について、日経「春秋」(2015/8/11付)は、「過去を直視し、その上で平和国家として歩んだ70年に胸を張ってこそ、歴史に残る談話と…

こんな汚染から/もう一度、きれいなからだになれ

こんな汚染から/もう一度、きれいなからだになれ 「海がプラスチックのスープになっている」、朝日「天声人語」(2015年8月10日)は、「生態系をむしばみ、海産物を食べる人間への影響にも不安はおよんで、国連機関は警鐘を鳴らす」と。 「無限に思える海の、…

『原爆の広島そして長崎への投下の意味』

『原爆の広島そして長崎への投下の意味』 「都内で今、被爆前日の長崎を描いた映画『TOMORROW/明日』がリバイバル上映されている」。日経「春秋」(2015年8月9日)は、この様な原爆のその惨禍を伝えていく努力を「海を越えて世論を変えつつあると信…

『熱を帯びすぎた政治は「兇暴な怪物」となって・・・・・』

『熱を帯びすぎた政治は「兇暴な怪物」となって・・・・・』 小林秀雄の「政治家」と題する古い文章が、きのう発売の文芸誌「新潮」で発掘されたことについて、朝日「天声人語」(2015年8月8日)では、その洞察力を紹介する。「小林は、大臣という存在を『才腕ある…

『まさに炎の衣をまとわされたような気分』

『まさに炎の衣をまとわされたような気分』 日本の酷暑の暑さを、上田敏(びん)の名高い訳詩集『海潮音』で表現する朝日「天声人語」(2015年8月7日)。「〈「夏」の帝の『真昼時』は〉と歌い出され、〈耀く虚空、風絶えて、/炎のころも、纏ひたる地の熟睡の…

『それぞれにそのときの体験が伝承されるように』

『それぞれにそのときの体験が伝承されるように』 「ヒロシマのデルタに青葉したたれ」、日経「春秋」(2015/8/6付)は、「キノコ雲の下の地獄をさまよった作家の原民喜の言葉を伝える。また、国立市の被爆体験の語り部の育成に取り組みを。「沢村智恵子さん(…

『武藤貴也衆院議員がツイート出来るのは何のおかげであるか』

『武藤貴也衆院議員がツイート出来るのは何のおかげであるか』 武藤貴也衆院議員のツイートに、日経「春秋」(2015/8/5付)は、その内容について「目まいがする」と。「ツイートは世界中で1日に5億件を超える。その中で、武藤氏のツイートに、世の中は騒いで…

『夏休みのお父さん、図書館に、いるわ・・・・・』

『夏休みのお父さん、図書館に、いるわ、いるわ、よく似たポロシャツ姿で』 夏休みのお父さんに「本当はきょうも行きたいんだろうな、会社に」と、皮肉を日経「春秋」(2015/8/4付)は述べる。「オフィス街を留守にした我が同輩たちは今ごろどこにいるのだろう…

『戦後本格的に花開いたミステリーの活況を誇りたい』

『戦後本格的に花開いたミステリーの活況を誇りたい』 江戸川乱歩、「昨年は生誕120年、今年が没後50年。つい先日、7月28日が命日だった」。彼が生み出してきた推理小説、日経「春秋」(2015/8/3付)は、それが「盛んな国には特徴が2つある。理の重視と人権…

『日本人の振るまいを都合よく解釈したりする・・・・・』

『日本人の振るまいを都合よく解釈したりする傾向もみえるから用心したほうがいい』 「『浮雲』は戦争の傷痕を描き出して哀切である」と、日経「春秋」(2015/8/2付)がそれは「ともすれば強いられた自己犠牲を美しく描いたり、アジアでの日本人の振るまいを都…