2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

昔はよかった 231031

日本はGDP順位が3位から4位になるとの見通しに『日報抄(231031新潟日報)』は思う▼今秋、子どもの運動会、競技に参加した父親の11.6%が転んだり、けがをしたりしたことがあると▼年齢を重ねた体はついてこない、「昔はよかった」▼スイスの研究機関発表の23年版…

東芝考 231030

東芝のいまを『雷鳴抄(231030下野新聞)』は思う▼からくり仕掛けで動く人形や時計を作り、天才技術者と呼ばれた田中久重が1875年、東京・銀座に電信機の工場を建てた。これが東芝の発祥とされる▼1959年、東芝は東京証券取引所に上場。事業領域は家電から半導…

贈るい喜び 231028

7年目を迎えたNPO法人チャリティーサンタの「ブックサンタ」に『国原譜(231028奈良新聞)』は思う。1冊数百円から応援できる手軽さと、一定の規定はあるものの贈りたい本を自由に選べるのがいい。本を手にした時の子どもの表情を想像しつつ選書をするのは、贈…

書店文化を 231028

読書週間に『余録(231028)』は思う▲JR札幌駅。「三省堂書店」に勤務する工藤志昇さんは、エッセー集「利尻島から流れ流れて本屋になった」の著者▲利尻での少年期や、札幌で過ごした高校時代などを振り返りつつ、書店での日々をユーモアを交えつづった。「書…

虎党 231027

いよいよ明日から日本シリーズ、虎党の心を『日報抄(231027新潟日報)』は思う▼一年に一回しか食べられないチョコレートの方が、毎日食べるケーキよりおいしい。直木賞作家で阪神ファンの北村薫さん▼プロ野球が2リーグに分かれて以降、日本一は1985年の1度き…

首長のセンス 231026

四国の食事は「貧乏くさい」「うまくない」、これに『小社会(231026高知新聞)』は思う。秋田県の佐竹敬久知事の挑発に、愛媛県は「ぜひ再訪して堪能を」と応じ、高知県の浜田知事は「目くじらは立てない。私は秋田のきりたんぽも好き」。先方は陳謝。逆に四…

安眠できる日を 231025

「過労死等防止対策白書」より『日報抄(231023新潟日報)』は睡眠を思う▼労働者の6割は理想の睡眠時間が7時間以上なのに半数近くが6時間も寝ていない。睡眠の不足感が大きいほど、幸福感が低い傾向にあった。22年度の精神障害による労災認定は710件と過去最多…

生活者から戦地を見詰めよう 231024

続く紛争、『明窓(231024山陰中央新報)』は戦地を思う▼1980年代後半からパレスチナに通い詰め、イスラエルとの争いによる戦下の暮らしを撮り続けた出雲市生まれのジャーナリスト古居みずえさん▼2001年の米中枢同時テロを境に、激しさを増すイスラムと西欧の…

利用者との距離を遠ざけてはいないか 231023

消えて行く「みどりの窓口」に『余録(231022)』は思う▲通勤などで立ち寄る駅で、窓口が消えたことに気づいた人も少なくあるまい▲JR各社は駅員が応対しなくて済む自動券売機への切り替えや、ネットによるチケットレス化を進めている▲JR東京駅は丸の内北口1階…

すっぱりとやめるしかないのだろう 231022

JR東海、西日本、九州の3社が新幹線の一部車両にある喫煙ルームを来年春をもって廃止すると発表したことに『筆洗(231022)』は思う▼これにて東海道・山陽・九州新幹線のすべての車内でたばこが吸えなくなる▼64年の東海道新幹線開業時は全席で喫煙可。禁煙車の…

遠い他国から何ができるか 231021

国際反戦デーに『国原譜(231021奈良新聞)』は思う。1966年に労働団体がベトナム戦争反対を呼びかけたのがきっかけ。「国際」と付いているが、わが国だけの記念日。石原慎太郎さんが政治の世界に飛び込んだのは、ベトナム戦争の取材からだった。1966年暮れか…

遠くに行きたい 231020

10月19日の「海外旅行の日」に『編集日記(231019福島民友)』は思う▼「遠(10)くへ行く(19)」の語呂合わせだという。日本で海外旅行が自由化されたきっかけは、1964年の外為規制の緩和。そこから徐々に遠くの国々が私たちにも近い存在となってきた…

読書は過去の貯金 231019

「21世紀出生児縦断調査」に『国原譜(231015奈良新聞)』は思う。21歳の若者の読書量が、その小学生時より圧倒的に少ないとは。「この1カ月に読んだ紙の書籍(本)の数」に「0冊」が62・3%。この世代が10歳だった11年の調査で「1カ月に0冊」は10・3%しかいなか…

貴重な資料を後世に 231018

大英博物館の保管品2千点が不明であったことに『天風録(230930中國新聞)』は思う▼長野・善光寺のご本尊である阿弥陀如来は絶対秘仏として知られる。住職でさえ存在を確認することはかなわない▲既に失われていて、厨子内は空っぽと指摘する人もいる▲こちらは…

平和が欲しい 231017

パレスチナの思い、『天声人語(231017)』は詩人マフムード・ダルウィーシュ氏の詩(『壁に描く』)を紹介し、訴える▼<きみには家があるけど、ぼくにはそれもない。きみにはお祝いがあるけど、ぼくにはなにもない。なぜいっしょに遊んじゃいけないのだろう>▼…

辞書戦争 231016

きょうの米国の「辞書の日」に『余録(231016)』は思う▲米国で南北戦争(1861~65年)が泥沼化していた頃、もう一つの戦い「辞書戦争」が続いていた▲英国から独立後、独自の辞書を求める声が高まる。ウェブスターは米語初の本格的辞書「米語辞典」を1828年に…

今を知り 過去を学んで 明日を読む 231015

新聞週間に『雷鳴抄(231015下野新聞)』は新聞を思う▼作家モンゴメリは、新聞記事などを貼り付けたスクラップブックを着想の源とした▼「しもつけ新聞スクラップ作品コンクール」には毎年、小中学生の力作がそろう▼昨年、優秀賞に選ばれた稲葉柊君の作品「ぼく…

近くでクマが出没 231014

外で体を動かすのが心地よい季節、クマに注意と『北斗星(231013秋田魁新報)』▼県内では「こんな所にも出るとは」と住民が驚くような市街地で被害が出た▼クマは本来、臆病で人を避けてやぶなどに身を隠しながら行動する習性があるという。思いがけず人と鉢合…

上には空だけがある 231013

分断に『あぶくま抄(231012福島民報)』は思う▼東白川郡から猪苗代湖の東岸方向へ走る棚倉構造線▼金沢学院大教授の佐藤淳さん。構造線の西側の会津は新潟に、東側の中・浜通りは宮城に似た印象を。阿武隈山地に硬水、西では軟水が。日本酒の味わいも異なって…

とんだ埼玉 231012

埼玉県の「虐待禁止条例」の改正案に『余録(231012)』は思う▲4年前にヒットした映画「翔んで埼玉」の続編が来月に公開される▲「子育てしやすい埼玉で! 色とりどりな秋の楽しみ方」。映画ともコラボした県主導のPR誌が最新号で特集を。そんなアピールポイン…

それでも地球は動いている 231011

「ブレイン・マシン・インターフェース」の技術開発を進めるパドバ大学と科学に『春秋(231011)』は思う▼パドバ大は「神」に挑んだ歴史を持つ▼ガリレオ・ガリレイは18年間の在籍中に月面の観察や木星の衛星発見など数々の偉業を成しとげた。パドアがあったベ…

国民が明るい未来を信じていた時代 231009

大阪万博の経費拡大に『談話室(231009山形新聞)』は思う▼半世紀前の大阪万博は米アポロ計画で採取された「月の石」や旧ソ連の人工衛星、異形の「太陽の塔」などが人気を呼んだ。高度経済成長期で国民が明るい未来を信じていた時代。約6400万人もの来場者の中…

あなたは立派な中古人体です 231009

きょうの「スポーツの日」に『編集日記(231009福島民友)』は健康を思う▼赤瀬川原平さんは健康診断を受けた後、「あなたは立派な中古人体です」とはがきを受けた▼いきなり突き付けられた言葉に最初はムッとしたようだ。しかし、この世に生まれてきた瞬間から…

ついに駅のホームから 231008

空白だらけの時刻表に『天声人語(231008)』は思う▼行き当たりばったりの旅に。内田百閒は『特別阿房列車』、「なんにも用事がないけど、貴社に乗って大阪行って来ようと思う」▼出発までは夜な夜な時刻表を眺める▼時刻表、最近は冊子の発行部数が激減。しかし…

鈍器本の魅力 231007

京極夏彦さんの新作「鵼の碑」に『あぶくま抄(231007福島民報)』は思う▼鈍器本、手に取るとずっしりと重く、頭をぶつけたら痛そうだ▼京極夏彦さんの妖怪をモチーフにしたミステリー小説「百鬼夜行シリーズ」。1280ページ、厚さ6.5センチ、重さは1.2キロ。本…

なぜ村上さんは 231006

「街とその不確かな壁」に登場したこの会津のまちを『編集日記(231006福島民友)』は思う▼一体どこなのか、県内で議論が。「喜多方っぽいような」「南会津しかない」「あれは坂下の雰囲気」▼先日、衝撃的な事実が。4日付の本紙に掲載された村上春樹さんのイン…

無人販売所は「究極の信頼」 231005

自動販売機に『国原譜(231005奈良新聞)』は思う。来日した観光客が驚く光景の一つが「自動販売機の多さ」と。日本の治安の良さがなせるわざ。日本農業新聞(9月18日付)で、東京都内で自販機を扱う農家の話を特集していて興味をひかれた。約30年前にロッカー式…

ネクタイの日 231004

ネクタイに『談話室(231001山形新聞)』は思う▼日本人で最初にネクタイを締めたのはジョン万次郎とされる。1851年に米国から帰ってきた際、所持品に襟飾り3個と記されていた。蝶ネクタイだったという。国内製造は東京の帽子商小山梅吉が1884年10月1日に開始し…

本塁打王 231003

大谷翔平選手の活躍に『余録(231003)』は思う▲「驚いたのは、日本選手の守備が上手なことと、ピッチャーにうまいのがいることだった」。来日で大歓迎されたベーブ・ルースは「国技」の隆盛を喜んだ▲だが、「打撃はさっぱりだった」と。150年の日米野球史を思…

急がば階段に回れ 231002

エスカレーターでの歩行追い越しについて『天風録(231001中國新聞)』は思う▲乗降中の接触トラブルや転倒で救急車を呼ぶ件数は増加傾向だと▲エスカレーターでは歩かず、立ち止まって乗る。そう義務付けた条例がきょう、名古屋市で施行。埼玉県に続く動きであ…