2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『歴史の検証はもとになる史料があってこそだ』

『歴史の検証はもとになる史料があってこそだ』 台湾の「二・二八事件」について、近年、その犠牲者の情報が明らかとなってきているが、その加害者の究明がまだである。これについて「春秋」(170228)は、「関連する公文書の機密解除につとめる考えも明らかに…

『たかがビニール傘、されどビニール傘なのだ』

『たかがビニール傘、されどビニール傘なのだ』 「国内で年間約1億3000万本販売される傘のうち大半がビニール傘と言われる」。「余録」(170227)は、使い捨ての安物傘から、様々な人たちに役立つ傘として、「高齢者や障害者にとって雨の日の外出は転倒や…

『明日は来るのか』

『明日は来るのか』 「品物を注文し、当日の夕方に受け取れるのが当たり前になりつつある現代」に、「天声人語」(170226)は疑問を投げかける。「インターネット通販のあまりの普及にヤマト運輸の現場が疲弊している。ネット依存社会はすなわち物流への依存を…

『本の扉、それは自分の手で開こうとしなければ開かない扉だ』

『本の扉、それは自分の手で開こうとしなければ開かない扉だ』 「『夢の本屋ガイド』(朝日出版社)によると、そこには『本屋の奥の秘密の本屋』があるらしい」と「筆洗」(170225)はそんな世界を考える。「いったん入れば、馥郁とした時間が待っている。客は…

『「プレミアムフライデー」がきょうから始まる』

『「プレミアムフライデー」がきょうから始まる』 花金の復活?「華やいだ金曜日を復活させようという『プレミアムフライデー』がきょうから始まる」。「余録」(170224)はこれを「そう聞けば『仕事が減らなきゃ帰れない』『消費する金がない』『客や取引先に…

『開口部の少ない構造で消火しにくいという意外な弱点もわかった』

『開口部の少ない構造で消火しにくいという意外な弱点もわかった』 「アスクルの巨大倉庫での火災は、発生から6日たって鎮圧状態となった」。「春秋」(170223)は、「「明暦の大火」は江戸の都市づくりの画期となった。今回も防火体制の検証は無論だが、利用…

『きょう22日はネコの日である』

『きょう22日はネコの日である』 22日はネコの日ということで、「天声人語」(170222)は猫にかする句を紹介する。「芭蕉なら〈麦飯にやつるる恋か猫の妻〉。〈またうどな犬踏みつけて猫の恋〉。子規は〈おそろしや石垣崩す猫の恋〉。」更に「恋の名句を一…

『花粉症ゼロ社会』

『花粉症ゼロ社会』 「佐藤愛子さんの話題作『九十歳。何がめでたい』によると、花粉症をむかしは単に『春先のハナ風邪』と呼んだ」。いよいよ花粉の季節、「天声人語」(170221)は「花粉ゼロ社会」を思う。「無花粉スギは1992年に富山市の神社で発見され…

『砂川市の「いわた書店」には「1万円選書」という仕組みがある』

『砂川市の「いわた書店」には「1万円選書」という仕組みがある』20日(月)> 世の中、本の題名や物語のテーマが明らかにされず、予約受付がされた村上春樹さんの「騎士団長殺し」が発売される。こういうのはベストセラーになるだろう。だが、街の本屋さんは…

『約六十年にわたって世界中の子どもに愛さてきた「うさこちゃん」』

『約六十年にわたって世界中の子どもに愛さてきた「うさこちゃん」』 オランダ人絵本作家ディック・ブルーナさんが亡くなったことを「筆洗」(170219)は惜しむ。「ミッフィーの輪郭をよく見てほしい。一定ではなく、かすかな揺らぎや変化がある。理由は作者自…

『経済的に恵まれない人が大学教育を受けられるよう税金・・・』

『経済的に恵まれない人が大学教育を受けられるよう税金をさらに使ってもいいという人は、2割から3割しかいなかった』 受験シーズン、「天声人語」(170214)は「声」の欄で辛い投書(お金が払えなくて大学の入学を取りやめた)から日本の教育へ思う。「経済…

『柵などでの流入制限に加え、すべての難民を鉄の箱に・・・』

『柵などでの流入制限に加え、すべての難民を鉄の箱に集めて、外出もさせない』 ハンガリーには、幸せを連れてくる白の民話があるが、現実では移民たちを押し込めるために、コンテナーの施設を作った。これについて、「春秋」(170217)は、欧州各地での移民抑…

『正男のひょうひょうとしてアジア各地に出没する姿は・・・』

『正男のひょうひょうとしてアジア各地に出没する姿はやはりフーテンの寅であった』 「春秋」(170216)は、正男氏らしき男性がマレーシアの空港で殺害されたことを寅さんに例えた。正男は正恩の異母兄弟、兄は足の向くまま気の向くままの自由人だ。そんな寅さ…

『自発的に本を読むための時間と体力が子どもたちに残る・・・』

『自発的に本を読むための時間と体力が子どもたちに残ることを祈る』 「筆洗」(170215)は、次期学習指導要領の改定案について、「効果を期待したいが心配もある。まずは読む喜び、読み解く楽しさを教え子どもを読書好きにし、その結果、子どもの語彙が自然と…

『大会が目指すのは、悪意を持った攻撃と戦う「正義の・・・』

『大会が目指すのは、悪意を持った攻撃と戦う「正義のハッカー」の育成だ』<2017年2月14日(火)> インターネットの時代になり、ハッカーたちは、守られている情報への挑戦を繰り返してきている。「春秋」(170214)は、そんな「ネットは頭と技術をフル回転させ…

『情報を軽んじ、都合のいいように変える。それが、どんな・・・』

『情報を軽んじ、都合のいいように変える。それが、どんな悲劇をこの国にもたらしたか』 「南スーダンで昨夏、何が起きていたのか」。この解釈で防衛相は戦闘行為の戦闘ということばを廃棄したとのことで、何やらやり取り。「筆洗」(170209)は、これを第2次…

『立花隆さん曰く「アメリカ大統領選は完全に終わった・・・』

『立花隆さん曰く「アメリカ大統領選は完全に終わったわけではなく、まだ途中経過ぐらいに考えたほうがいい」』 日米首脳会議、「ふたを開ければ、同窓会で旧友に再会したかのごとき接遇だった」と「春秋」(170212)。そして、「首脳同士がこれほど親密さを前…

『「創」という字には「きず」という意味もある』

『「創」という字には「きず」という意味もある』 「創造の創も絆創膏の創も同じ創なのだ。創造らしい創造をする精神は、そのいとなみに先立って、何等(なんら)かのきずを負っているのではないか」。「筆洗」(170211)は、創から生物学を考える。「植物の挿…

『バッハの自筆譜が、ナチスの蛮行から逃れて国外に流出し・・』

『バッハの自筆譜が、ナチスの蛮行から逃れて国外に流出し、没後約260年の里帰りとなった』 銭形平次親分の生みの親の野村胡堂は、大のクラシック音楽好き、書斎にバッハの肖像を飾り、レコードを聞きながら書いた。「春秋」(170210)は、そのバッハの自筆譜…

『きょうは文豪の生誕150周年にあたる』

『きょうは文豪の生誕150周年にあたる』 二松学舎大学にて、「天声人語」(170209)の筆者は夏目漱石にあって来た。アンドロイドであるが、「低い声で『夢十夜』と『吾輩は猫である』の一節を読み上げてくれた。声は孫の夏目房之介さんが吹き込んだ。高えり…

『ヘイトスピーチ、具体例は自治体の要請で作成したと・・・』

『ヘイトスピーチ、具体例は自治体の要請で作成したと聞くが、こんなことを国が例示しなければならないこと自体、寂しい』 「○○人は殺せ」「○○人は海に投げ入れろ」「この町から出て行け」。「筆洗」(170208)は「法務省がヘイトスピーチ防止で例示した不当な…

『トランプ大統領は神秘的なゴルフをやるといううわさである』

『トランプ大統領は神秘的なゴルフをやるといううわさである』 「権力者のゴルフといえば故金正日総書記が初のゴルフでホールインワンを五回やってのけた伝説を思い出す」と、「筆洗」(170207)は、いよいよトランプ大統領と安倍首相のゴルフに不安を述べる。…

『メーターにハラハラせずに済む、21世紀版の円タクが街・・・』

『メーターにハラハラせずに済む、21世紀版の円タクが街を走ってもいい』 「東京23区などで運賃が大幅に安くなった」ことに伴い、「春秋」(170206)は円タクを想う。「いまの値段だと何千円だろう。戦前の東京や大阪では、1円ポッキリで市内ならどこにでも行…

『和菓子の老舗「岡埜栄泉」の五代目、岡野俊一郎さん・・・』

『和菓子の老舗「岡埜栄泉」の五代目、岡野俊一郎さんが85歳で亡くなった』 岡野俊一郎さんが亡くなった。「天声人語」(170205)は、選手や監督、日本サッカー協会長として活躍した一方、家業に戻れば大福やどら焼きの秘伝を守る二足のわらじをはいていた岡…

『小説家は楽譜を書いていて、読者はその楽譜を演奏して・・・』

『小説家は楽譜を書いていて、読者はその楽譜を演奏してくれる演奏家だ(宮原昭夫)』 青少年読書感想文全国コンクールの高等学校の部で毎日新聞社賞を受けた2年生の野澤夏枝さんは「コンビニ人間」を読み、テーマは「私であるために」。「余録」(170204)は…

『「死にたい」という言葉の裏には「生きたい」という・・・』

『「死にたい」という言葉の裏には「生きたい」という思いが張り付いている』 昨年の自殺者は、二万一千七百六十四人。嘗ての三万人ではないが、と「筆洗」(170203)は『絶望手帖』(青幻舎)の一部を紹介する。「<手荷物の重みを命綱にして通過電車を見送っ…

『大谷選手は二刀流で行くべきか』

『大谷選手は二刀流で行くべきか』 大谷翔平選手は二刀流を続けるべきか。「春秋」(170202)は、二刀流について、ベーブ・ルースのことや経済学者の分析を紹介する。「いまから100年前、レッドソックスで入団4年目の左腕投手はこの年、24勝を記録。その後、…

『弱者の友なんだ。こんな単純なこと、僕は忘れていた。・・・』

『弱者の友なんだ。こんな単純なこと、僕は忘れていた。僕だけじゃない。みんなが、忘れているんだ』(2017年2月1日(水)) 太宰治の「畜犬談」から、「筆洗」(170201)は「弱い者の味方」を考える。病気の愛犬に毒を混ぜた肉を与えるも薬が効かず、「私はゆる…