『いまの日本にはエンゲル係数を引き上げる要因がそろっている』

『いまの日本にはエンゲル係数を引き上げる要因がそろっている』

 「この数年で日本のエンゲル係数はかなり高くなって25%を超えた」ことに、「天声人語」(朝日/16/7/16)は「約160年前、欧州大衆の困窮を測るために編み出された指標が、飽食のはずの現代日本で息を吹きかえす」と。「食の営みの変化も要因の一つだ。買い物カゴの中身は、女性客がお総菜、若い男性が即席麺、高齢男性はお弁当である。低い食料自給率、円安による輸入食材の高騰、年金頼みで収入の少ない高齢者世帯。いまの日本にはエンゲル係数を引き上げる要因がそろっている」と。

 今日の朝ドラで、花山伊佐次さんが、大事なのは庶民の生活である、というようなことを言っていた。そう、何よりも大切なのは食生活の安定である。それが現在、後回しになっているのか。そして、お父さんのお財布も厳しい。自分のお小遣帖を見てみた。私個人のエンゲル係数は、23%ほどであった。私は昼食をワンコイン以内でできているから、この数値である。しかも、交際費に計上してある食費分がこの食費の中に含まれていないから、実際はもっとエンゲル係数が高い。最近は医療費も上昇中、おこずかいの枠が変わらぬ中で、どう生活していこうか。(JN)