2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

デット・ハングオーバー おぅ〜雪

(日経/春秋)二日酔いは税金によく似ている、と喝破したのは作家の山口瞳。楽しみのあとの苦しみ、だれも同情しない。「債務の二日酔い(デット・ハングオーバー)」なる言葉をエルピーダメモリーの破綻で知った。借金漬けから抜け出せず二進も三進もいか…

イノベーションとの格闘

(日経/春秋)=小津安二郎(映画監督)、無声映画からトーキー、そして白黒からカラーと苦労しながら常に良いものを撮ってきた。今年の米アカデミー賞に輝いた「アーティスト」は、まさに白黒サイレント手法で当時のハリウッドを描いた物語。かたや3D作…

クレージーな若者が復興を 土用丑の日ピンチ

(日経/春秋)土地の8割が水没したニューオリンズが変身しつつあるという。原動力は二つ。一つはコミュニティー。小さな地区ごとに集会を開催し活動。もう一つは他の街にの若者たち。「先の見えない町に好んで来るクレージーな若者が復興を支えた」。いま東…

一票の格差 福島に絵を送らない米国

(日経/春秋)「三権分立」、子供向けの説明には、権力を握った人が勝手な政治をしないように権力を立法、行政、司法の三つに分けていると。国の仕組みの「いろはのい」である。大人ならそんな理屈は承知のはず。だが、当の政治家が承知していない。1票の…

資金が溶ける 22私大復興支援 「平均」理解できない

(日経/春秋)「資金が溶ける」。リーマンショックの後にも膨大な資金が溶けて流れて消え失せた。信用して預けたお金がすっかり溶けてしまった。AIJから2000億円の資金の大部分が消えてしまった。委託していたのは中小企業。細々と出してきたお金の積み…

年金2000億円消失 アナゴ産卵場所 携帯カンニング対策

(日経)年金2000億円大半消失。「AIJ投資顧問」の企業年金資金。きょう業務停止命令。「高収益」と虚偽説明。 (日経/社説) ◆TPP国内調整のテンポが遅すぎる。◆沈んだタイ経済立て直すには。 (日経)アナゴ産卵場所特定。沖ノ鳥島の南380キロ。 (…

ナマポ・ビジネス 超円高修正

(日経/春秋)生活保護のことを「ナマポ」と呼ぶそうだ。受給者207万人を超え、過去最多を更新し続ける。この多くの人が、すがる思いで窓口へ駆け込んだはずだ。その表現が「ナマポ」となんと軽い響きである。生活保護の受給者ばかりが入居する賃貸アパート…

モリー先生との火曜日 販売ソーシャルメディア活用 春入学一橋

(日経/春秋)蜷川幸雄は「千人の観客がいれば専任の人生がある」、だから自分は千のナイフを持つ舞台をつくらねばならないと言う。豪華な蜷川作品とは対極のような簡素な舞台、劇団四季の出身者らが先日、都内で公演した音楽朗読劇「モリー先生との火曜日…

少年と死刑 セブン&アイ給油所にコンビニ拡大

(日経/春秋)最高裁、4人のうち1人が反対。13年前の山口県光市の母子惨殺事件。裁判は5度目の判決で決着した。3年前から裁判員裁判が始まり「あなたはどう裁くのか」。そんな声がどこからか響いてくる。18歳と1ヵ月の犯行。死刑制度が今なお存在し、裁判員…

トマトブーム 外国人留学生の就職 ミャンマーへ

(日経/春秋)宮沢賢治はハイカラな西洋野菜を好んだ。先日から全国で時ならぬトマトブーム。健康に良いされる食品に人々が殺到する「フードファディズム」。かくも熱くなるとは世間にメタボオヤジがあふれているせいだろうか。最近は、特定ヨーグルトも品…

ヤマトの被災地活動の基礎 オープン戦開幕

(日経/春秋)会社の機材を現場が勝手に使った。ヤマトホールディングス、東日本大震災の被災地で、「できることをしよう」と。自分の提供できるのは運ぶこと。電話が通じず自分しか判断できない中、ヤマトの遺伝子が働いた。少子化で国内市場には期待でき…

テレビ価格急落 高卒内定率改善 インフル患者810万人

(日経)テレビ価格急落、40型3万円台。 (日経/社説) ◆電力改革と一体で地域超える送電網を。◆がれき処理に理解深めよう。 (日経)高卒の内定率、2年連続改善。昨年末時点。80.4%、被災3県上昇。 (日経)インフル患者累積810万人。

オリンポスの神々 スルメイカ卸値高騰 金需要4067トン

(日経/春秋)「神話」、真実なのか作り話なのか。その昔はれっきとした「信仰」だった。オリンポス山に12人の神々住むと信じていた。ゼウスを頂点に繰り広げる物語。男女が感情をぶつけ合い、だまし、だまされの権力闘争。難しい天界の営みは神々に任せて…

60歳以上雇用拡大 オリンパス前社長ら7人逮捕

(日経)60歳以上雇用5年で2倍。大企業の昨年、規制強化で拡大。 (日経/社説) ◆懸案山積の米中が見据える「次の10年」。◆実現せぬ米予算教書では困る。 (日経)「米中は止められない川」、習副主席が講演。15日ワシントン。 (日経)オリンパス損失隠し…

狡兎死して走狗煮られる 障害ある学生1万人超

(日経/春秋)「狡兎死して走狗煮られる」。春秋時代、越の将軍として宿敵の呉を滅ぼす立て役者となった范蠡が、知人に書き送ったと伝えられる。また300年近く後には、間の建国を支えた将軍・韓信が口にしたとされる。范蠡は「煮られる」前に越を去り商人と…

オリンピック招致 大衆魚卸値高騰 アップル右肩上がり

(日経/春秋)東京都は2020年夏季五輪開催計画の概要を国際オリンピック委員会に昨日提出した。日本が五輪に初参加したのは100年前の1912年ストックホルム大会。2人の陸上選手を送った。その一人がマラソンに出場した金栗四三。レースは前年ながら旅の疲れ…

寅さん曰く大学へ行くのは

(日経/あすへの話題)=>(日立製作所会長・川村隆)「男はつらいよ」の中で寅さんが甥の満男に「お前は大学に行こうとしている。何をするために大学まで行くのか?」と聞く。満男は答えられない。寅さんは諭す。「道が二股に分かれていて、どちらが正し…

出稼ぎ日系ブラジル人 秋入学

(日経/春秋)1世紀前、高鳴る思いでブラジルへ渡航した日系移民、その子孫が日本で苦しんでいる。円高や震災で、製造業の仕事が減った。そのため周辺環境が低下している。「異国に住むのだから日系人はブラジル人以上に努力しなくてはいけない」とブラジル…

船中八策 インフル患者211万人 ビール大手増益

(日経/春秋)大政奉還を前に、上洛する坂本竜馬が「夕顔丸」の中でつくった船中八策、この現代版を橋下徹大阪市長が近く発表する。政治塾には2000人もが応募してきたというから、平成の竜馬の勢いのほどがわかる。敵と戦うヒーローには人々は酔い、持ち前…

復興庁発足 三菱鉛筆最高益続く インフル薬の備え

(日経/春秋)西南戦争の凱旋した兵士を待っていたのはコレラの猛威であった。その闘いの中、一人の若い医師がいた。後藤新平である。彼はその体験から、なにより予防を重んじ、病が起きたら迅速な対処が大切と、日清戦争の帰還兵への検疫に奮闘した。関東…

日産業界首位 ウルトラ警備隊 小中学校の弁当持込み

(日経/春秋)オジサン世代が子供のころテレビにくぎ付けになったウルトラマン、不滅のヒーローが福島県警に。全国22都道府県から350人がウルトラマンのバッジを胸に、「ウルトラ警察隊」。故円谷英二さんが福島出身であることから、今回のコラボレーション…

GKB47 山口銀が中国融資拡大 中小のSNS

(日経/春秋)「日向の匂い」、これをぎりぎりになって署名を変えた。その結果、遠藤周作の代表作は「沈黙」として世に出た。作家と編集者、当事者間の真剣勝負。言葉一つを生み落とす厳しさ。「あなたもGKB47宣言!」さすがに使われぬことになった。…

ネット休養日 自販機新機種 タイ洪水影響

(日経/春秋)金曜夜寝る前から月曜朝まで、自宅のパソコンネット接続から切り離したらどうなるだろう。米国の元新聞記者が、家族とともにそんな実験に挑んだ。はじめは不自由を嘆いた。数週間後、変化が訪れる。家族水入らずの時間がよみがえる。デジタル…

メイテック パラレルキャリア

(日経/春秋)メイテック(技術者派遣)は、定年退職者ひとりひとりに、自らエンジニア人生を語ってもらう小冊子を作っている。派遣の道を選んだのも現場技術者であり続けたいから。「80歳で新しいものを生み出し続けるエンジニアというのもいい」と。定年…

俗人は水仙・バラ・チューリップ

(日経/春秋)埼玉県幸手市の権現堂公園、水仙約45万本。関東平野の容赦なく吹きすさぶ寒風のなか、うつむきがちに、白と黄色の小さな花が群れ咲いている。西洋では、水仙といえば自己愛の象徴。美少年ナルキッソス。うつむいて咲くのは水鏡の自分に見とれ…

立春 ユニクロ会社説明会 米雇用回復

(日経/春秋)雪、雪、雪。白、白、白・・・・・。「ひとすぢに逢いたさの迫りて、酢のごとく烈しきもの、胸ふかく走りすぐるときなれ。雪くると呼ばはるこゑす、はやも白くなりし屋根の上」(室生犀星)。雪が白いという事実は、人類にとって大変な幸運。もし黒…

パブリシティー 欧州大寒波 防災訓練

(日経/春秋)ピンクレディーの踊りでダイエットしようという5年前の女性誌の記事をめぐる裁判。「記事中に写真を無断で使われ、パブリシティー権を侵害された」と。問題の記事には我慢すべし、最高裁はそう説いた。パブリシティー権も表現の自由も大切。潮…

沖縄防衛局長講和 東証システム障害

(日経/春秋)みなまで言わずとも、心得ておられるな。沖縄防衛局長の講和。特定の立候補予定者を支持するような発言はなかったというが、世間に通るものかどうか。じつは以前から選挙に際して講和に及んでいたらしい。沖縄防衛局長が防衛省そのものが問わ…

転職者求人回復 八王子そごう閉店 プロ野球キャンプイン

(日経/春秋)憎らしいほど強い。全盛期の横綱・北の海。引退して27年、土俵の外でも強さは変わらない。日本相撲協会理事長にあっさり返り咲いた。相撲には古めかしいイメージの一方で、ビデオ判定の導入。幕内力士の3分の1以上が外国人。賜杯は6年も日本人…