2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『天災から身を守り、人災を招かぬ心構えがいる・・・』

『天災から身を守り、人災を招かぬ心構えがいるとは。風情より備えか』 「災害級と指摘されるこの夏の天候への警戒心に欠けていたかもしれない」。『春秋』(180831)は、岐阜市の病院での高齢者の相次ぐ死を思う。「関東地方の際立って早い梅雨明けと、いつ終…

『コティスエルト』

『コティスエルト』 「カリブ・スペイン語の『コティスエル』」とはどのような意味かと、『筆洗』(180830)は問う。「日本語にすれば『シャツの裾を絶対ズボンの中に入れようとしない男の人』という意味になるそうだ。・・・だらしないなどの悪い意味ではないら…

『昭和に戻れる日本にはちょっと風変わりな・・・』

『昭和に戻れる! 日本にはちょっと風変わりなタイムマシンがある。』 さくらももこさんの死を各紙は悼む。『春秋』(180829)は、「53歳の若さだった。国民的な人気漫画『ちびまる子ちゃん』、作品の主題が近過去に対するノスタルジーであることは間違いない…

『午後早くの昼寝の推奨』

『午後早くの昼寝の推奨』 「今や勤務時間内の昼寝はグーグルなどの米企業で推奨されている。日本でもIT業界を中心に昼寝を取り入れる企業が増えているという」。『余録』(180828)は昼寝の推奨者としてチャーチルを紹介する。「彼は、前の海相当時の昼寝の…

『動物保護を名乗った手が虐待の冷たき手だったのか』

『動物保護を名乗った手が虐待の冷たき手だったのか』 「水戸市内で動物保護活動をしていたNPO法人の理事長が動物愛護法違反(虐待)の容疑で書類送検された」ことに、『筆洗』(180826)は「人間という動物のことが皆目、分からぬ」と言う。「犬や猫を飼っ…

『一斉型サマータイム廃止を求める声』

『一斉型サマータイム廃止を求める声』 「ある欧州駐在経験者は『夕刻以降も明るいこの季節が大好きだった』とブログに記す。ただし『もともと日が長く湿気が少なく、夏休みも長い欧州だからこそ1時間の変更が効果的だったのでは』と分析。日本は別だとみる…

『夏休みはまだ9日。大人のまねをせず、一歩ずつ進もうよ』

『夏休みはまだ9日。大人のまねをせず、一歩ずつ進もうよ』 今年の新学期は9月3日がスタートか。夏休みが2日多い。『春秋』(180825)は夏休みを先送りしてきた子供たちに言う。「『最後の2日で親も交え、バタバタと仕上げるのかなぁ』。・・・毎日コツコツでき…

『進む方の勇ばかりでなく、退いて守る方の沈勇も…』

『進む方の勇ばかりでなく、退いて守る方の沈勇も…両者が揃ふて真の勇気が成る>(新渡戸稲造著『修養』)』 「あくことのない技術革新の一方で便利さから距離を置こうとする機運が盛り上がっている」と『筆洗』(180824)は、プラスティックのストローの使用…

『ある家族の歴史』

『ある家族の歴史』 「この夏、北海道のローカル線・札沼線に乗った」と『春秋』(180823)は廃線の進む地域に思う。「輸送密度が低く赤字を垂れ流しているのだ。が、驚いた。車両は満席。・・・目当ては「終着駅到達証明書」だ。・・・2歳ほどの孫を膝に抱いた女性…

『灰いろのゴムのまり/光の標本を/受けかねて・・・』

『灰いろのゴムのまり/光の標本を/受けかねてぽろつとおとす(宮沢賢治)』 今年の甲子園が終わった。今回は金足農高の話題でいっぱいである。『筆洗』(180822)は「縁もゆかりもない人びとが秋田の農業高校に惹きつけられ、・・・その有利とはいえぬ野球環境…

『働く時間が長い人ほど学ぶ割合が高い傾向』

『働く時間が長い人ほど学ぶ割合が高い傾向』 「5万人強から回答を得た調査によると、昨年1年間に自分で勉強したり講義を聴いたりといった自己学習をした人の割合は、正社員で37%にとどまる」。『春秋』(180821)は自ら学ぶことを考える。まずは、「徒然草…

『盆踊りは妖術』

『盆踊りは妖術』20日(月)> 盆踊りについて小泉八雲は「これは妖術である」とつづった。 『春秋』(180818)は「時代は変わり、そんな素朴な風情にはなかなか浸れそうもないが、盆踊りの楽しさ、ゆかしさはいまも健在だと」。そして、「各地で『阿波おどり』と…

『高齢者ボランティアの時代だ』

『高齢者ボランティアの時代だ』 「山口県の藤本理稀ちゃんの3日ぶりの生還劇」。『余録』(180817)は、この発見者の大分県から来た78歳の尾畠春夫さんを称え、老人を考える。「昔話のおじいさんとおばあさんはこの世と異界を結びつける役回りである。一方…

『エアコン格差』

『エアコン格差』 猛暑続く中、『春秋』(180817)は公立小中学校のエアコン設置の格差を思う。「東京都などがほぼ100%なのに対し、暑い地域であっても設置ゼロや数%という自治体が散見される。整備が進まない理由はコストがかかるから、だという。しかし子…

『帰郷して思う』

『帰郷して思う』 お盆の時期、故郷へ帰り思う。『春秋』(180814)は文人の言葉を紹介する。「血につながるふるさと 心につながるふるさと 言葉につながるふるさと」(島崎藤村)。「ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの」(室生犀星)。…

『ローマ帝国の末裔、インフラの短い寿命を嘆き・・・』

『ローマ帝国の末裔、インフラの短い寿命を嘆きたくなるところだろう』 約50年前にできたイタリアのジェノバで高速道路の橋の崩壊に、『余録』(180816)はローマ帝国の建造物の現存を思う。「ローマの名所パンテオンは一度焼失後にハドリアヌス帝が再建した…

『国家とは、現存する者、既に逝った者・・・』

『国家とは、現存する者、既に逝った者、将来生を受ける者の間のパートナーシップである』 8月15日に、『春秋』(180815)は思う。「月遅れのお盆と、終戦の日が重なったのは歴史の偶然だ。が、平和国家の建設には幸いだったかもしれない。・・・18世紀の英国の政…

『富田林が「とんだ話」ではシャレにもならぬ』

『富田林が「とんだ話」ではシャレにもならぬ』 「フィクションの世界で脱獄とか逃走といえば、あの手この手の計画と工夫が必要だが、現実ではそうでもないのか」と『筆洗』(180814)は皮肉る。通常、脱走には時間と工夫が必要である。映画「ショーシャンクの…

『人工知能を搭載し空飛ぶ暗殺ロボットが誕生しかねない』

『人工知能を搭載し空飛ぶ暗殺ロボットが誕生しかねない』 軍事で「空を飛び、鳥の目を持つことで地上の人間に対して優位に立てるからだろう」。『余録』(180812)はこれについて、漢王となった劉邦の知将の韓信は敵上空へ凧を上げた例に始まり、「気球や飛行…

『「夏の甲子園」は、1918年に開かれなかった』

『「夏の甲子園」は、1918年に開かれなかった』 「『夏の甲子園』は、・・・1915年に始まったのに104回目となっていない」。『春秋』(180812)は夏の全国高校野球が途切れている年を紹介する。42年から45年にかけては太平洋戦争、41年は日中戦争の激化、そして、…

『富士山頂の測候所「カンテラ日誌」は破棄されていた』

『富士山頂の測候所「カンテラ日誌」は破棄されていた』 本日は「山の日」のためか、『余録』(180月11)は富士山測候所の「カンテラ日誌」について伝える。戦時中は気象以外の観測を命じられており、灯火管制の状況を点検していたという。米国の空爆が始まる…

『翁長雄志さんの胸の内は』

『翁長雄志さんの胸の内は』 沖縄の古い琉歌、「言ちも役立たぬ 事どまたやすが 言やねばやすまらぬ 肝のくりしや」。『余録』(180810)は翁長雄志の胸の内を思う。「言っても叫んでもどうにもならないことだが、やはり叫ばなければ心のつかえはおさまらない…

『さざなみの雲が広がったところに巨大でグロテスク・・・』

『さざなみの雲が広がったところに巨大でグロテスクで陰惨な色彩のきのこ雲が不気味に浮いていました』 1945年8月9日の長崎、『筆洗』(180809)は『100年のあゆみ』(長崎海洋気象台)の記録を伝える。「<落下傘が二つふわふわ降りてきよるバイ、お…

『スポーツ界の大掃除こそ至急』

『スポーツ界の大掃除こそ至急』 「『スポ根』の名作の多くは1960年代後半に世に出ている」。『春秋』(180808)は、その時代を振り返り、今を思う。「それに耐えた選手たちの物語が国民のあいだに行き渡り、精神主義や勝利至上主義、ワンマン指導者への信奉を…

『サマータイムの導入案がにわかに浮上した』

『サマータイムの導入案がにわかに浮上した』 「『早起きは三文の徳』は灯油の高かった昔、夜ふかしを戒めた言葉といわれる」。『余録』(180807)は、ここへきて浮上してきたサマータイムを考える。「第一次大戦で各国が燃料節約や労働時間延長を企図したため…

『あの日から七十三年』

『あの日から七十三年』 8月6日がやってきた。各紙、広島に思う。『春秋』(180806)「計画は無慈悲に遂行され、安芸門徒の国はおびただしい数の命を失った。73年前の、きょうのその朝まで無事を保っていた都市を一瞬にして滅ぼした非道である」。『余禄』(180…

『夏の甲子園に懐かしさを覚えるのは、現在と過去が・・・』

『夏の甲子園に懐かしさを覚えるのは、現在と過去が、若者と大人が交錯する場所だからだろうか』 「甲子園の夏がまたやって来た」。『筆洗』(180805)は彼らのその姿に思う。山田太一さんは雨中の小学校の運動会を見て、「心に残ったのは、転ばずに一番で走っ…

『ローマ帝国が東西分裂後、残った東のビザンツ帝・・・』

『ローマ帝国が東西分裂後、残った東のビザンツ帝国は貿易への国家介入を強め、ビザンツ商人の市場開拓意欲は衰えた』 その昔、ロードス島はエーゲ海の商業の中心地として栄えたいたが、デロス島に関税のない港を開くと、ロードス島は衰退していった。一方、…

『女性医師の数を抑えることに躍起とは本末転倒の・・・』

『女性医師の数を抑えることに躍起とは本末転倒の極みではないか』 「『女、帰れ』――。吟子は孤軍奮闘、ついに東京・湯島に医院を開く」。『春秋』(180803)は、東京医科大の女子受験者への点数一律減点に、日本初の女性医師である荻野吟子さんの孤軍奮闘を思…

『噴火の振動は4日の間、降灰は12日間も続いた』

『噴火の振動は4日の間、降灰は12日間も続いた』 「1707(宝永4)年12月の富士山宝永噴火・・・噴火の振動は4日の間、降灰は12日間も続いた。その後も『風が砂を家の屋根より吹き落とし、世間は、ほこりが目に入って、ことごとく難儀』」。『余…