自分の良さを見つけ、伸ばしてくれる上司や仲間がほしい

自分の良さを見つけ、伸ばしてくれる上司や仲間がほしい
 今、若者に「お仕事系青春小説」と呼ばれる小説が人気であると、日経「春秋」(2015/6/12付)は、そこから若者の気持ち考えている。
 「各地の本屋さんで、カレンダーが売り上げの上位に顔を見せ続けているのが、松岡修造さんによる叱咤激励の言葉を集めた日めくりだ。発行部数は90万部を超えた。『崖っぷち、だーい好き』『自我を捨てろ。雪ダルマになれ』。就職活動中の学生や仕事に向かう若者が、自分に活を入れるため部屋に飾っているようだ。似た動きは文芸書にもある。若手社会人の間で『お仕事系青春小説』と呼ばれる作品が読まれている。店の経営や街おこしなど目の前の仕事に全力でぶつかり、周りに助けられ、壁を乗り越え、成長する。そうした主人公の姿が共感を集めるそうだ。いまの若者にとって、自分が早く成長できるかどうかは職場選びの大事な物差しだ。『即戦力になれ』『労働力の流動化に備えよ』。そうせかされ続けた影響かもしれない。自分の良さを見つけ、伸ばしてくれる上司や仲間がほしい。そんな願いを日めくりや小説に重ねているようにも見える。」
 そうなのか。若者には、松岡修造さんのような乗りが良いのか。少々鬱陶しそうだが、篤いあの感じが。それにテニスプレーヤーとしての実績がある。実力では遠い存在であるが、あの乗りは身近に感じ、人気があるのか。片や「お仕事系青春小説」は、自分に近い存在の主人公の姿が、親しみを感ずるのか。また、自分の周辺には良い上司と仲間が欲しいという希望があるのか。でも、そのような職場は、身近そうで現実的ではどうであろう。況してや、松岡さんのような一流プレーヤーのような上司もなかなかいな。「お仕事系青春小説」と呼ばれるものを読んだことがないので、勝手な想像であるが、読んで行くのに楽なのであろうか。否、願いをかなえてくれるものは、楽しいのか。