どんな組織であろうとも安閑としてはいられないのが現実だ。

どんな組織であろうとも安閑としてはいられないのが現実だ。
 年金機構も早大のお粗末な話について、日経「春秋」(2015/6/24付)は、日経サイエンス8月号でこんな冗談を紹介している。「世間には2種類の組織がある。サイバー攻撃をすでに受けた組織と、攻撃されたことにまだ気づいていない組織だ――。日本で相次いだ事件を思い浮かべて、その通りと感じた。年金機構も早大もお粗末だなあ。どんな組織であろうとも安閑としてはいられないのが現実だ。政府や企業が独力で安全を確保することはできないとのこと。いわゆるホワイトハッカーを生かせるような仕組みが必要だと指摘する。ウイルス対策のソフトをこまめに更新するなど一人ひとりの地道な対応が大切だ、とも。迂遠にもみえる取り組みが、求められているようだ。」
 便利になればなるほど、それなくしてはいられない。「いつでも」「どこでも」「だれでも」、インターネットのおかげで、欲しい情報をを速やかに取ることができるが、逆に、簡単に情報がとられてしまう。しかも、知らぬ間にウィルスに感染していて、気付かない。潜伏期間が長いと、その伝染も大きく広がってしまう。自分にはそれほど隠し立てする情報もないが、仕事の上で、多くの人たちの情報を預かっている者としては、怖い話である。隠そうとすれば、必ずそれを暴こうとする者がいる。隠すものに価値が有る限り、これは繰り返される。気をつけましょう。否、早く状況を調べましょう。実はもう感染しているのかもしれません。