シンデレラの靴のように、偽物確認法はできないものか

シンデレラの靴のように、偽物確認法はできないものか
 日経「春秋」(2015/6/3付)では、なりすまし対策について、ガラスの靴から話を展開している。「実写版のディズニー映画『シンデレラ』が大ヒットしている。おなじみの話なのに、なぜかひき付けられてしまう。苦境から復活するヒロインが国や時代を超えて、共感を呼ぶのかもしれない。最大の見せ場は「靴試し」だろう。グリム童話にある類話では姉2人が足を切って、なりすますものの偽物と見破られる。なりすましが横行する世の中である。日本年金機構個人情報流出では、偽装メールが使われた。息子に化ける詐欺の被害も甚大だ。来年から利用が始まるマイナンバー制にも同じ懸念がある。どうやら最新の対策も十分ではないらしい。シンデレラの靴のように、偽物をすばやく撃退してくれる確認法はできないものか。」
 他人を騙して、儲けを得る。世の中、技術が進歩しても、更にそれを上回る能力で、騙しに入る。正に、ウィルスであるが、それを作るのは人である。そんなことに力を注ぐより、額に汗して働けと言いたい。こんな輩が横行する以上、それぞれ個人が騙されないようにするしかない。他人を疑いたくないが、ちょっと待てよと常に考えねばならない。世の中とは、そんなものであるのだろうが、そのリスクが少ないのが日本の住みやすさではないか。こういった他人を騙す輩を如何に生みださないか、他人を蹴落としたり騙したするのを防止するのではなく、お互いの存在を大事にし、お互いを大事にする社会にしたい。そうすれば、シンデレラの靴もいらないであろう。