『保護主義との闘い』

保護主義との闘い』<2019年6月29日(土)>
 大阪G20の最終日、『余録』(190629)はその結果を期待はしていない。「で今や自由貿易を守るのに『保護主義との闘い』もうたえず、気候変動対策でも合意形成の難しいG20である。一方、米中の貿易交渉のように世界に大きな影響を与える問題も2国間の交渉に委ねられることになってしまった。世界の運命が自称『交渉の達人』のはったりに託されるのも危ういが、めざす来年の再選にむけて大統領の原点回帰はさらに頻繁になるのか。笑いものにするも何も、顔が引きつるG19の首脳たちである」。
 (JN) 20もの国が集まり、意見をまとめることは難しい。更に、強い国がわがまま放題なら、調子を合わせるなど真っ平御免である。戦後、74年の中で、第2次大戦の戦火を受けた諸国は、もう2度とこのようなことを起こすまいと、ヨーロッパではEUをつくりあげてきた。近隣諸国と如何に共存するか、努力をしてきた。米国は、第2次世界大戦で街が戦火とはなっていないし、偉大な国であるからして、EUや小国の努力など知ったことではない。本日の午後、ホスト国の首相は、「海洋プラスチックごみは、2050年までにゼロにする目標を導入することで一致した」といえようが、保護主義の件はどうなったろうか。決まらない会議は、どこがやっても大変である。小田原評定は続くのであろう。

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