『これは図書館のほんの一部にすぎない』

『これは図書館のほんの一部にすぎない』<2019年6月16日(日)>
 「硬派のドキュメンタリーだが」長蛇の列ができる。『余録』(190616)は映画「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」を紹介する。「『図書館は単なる書庫ではない。図書館は人。主役は知識を得たい人々』。・・・図書館とは、未知の異なる考えや見方に出合い、世代を超え生涯をかけて学ぶ場、進化し続ける民主主義の学校だった。予算の半分を民間の寄付で運営するからこそ『公共』を名乗る。そこに市民社会の土台を担う強い自負を見る。・・・ワイズマン監督は『これは図書館のほんの一部にすぎない』という意味を込めたという」。
 (JN) まだ公開が始まったころの5月下旬の平日に行ったので、長蛇の列にはならなかった。でも、岩波ホールは満席であったろうか。「風と共に去りぬ」のように前半後半に分かれる長い映画を皆見入っていた。聊か長いが、「これは図書館のほんの一部にすぎない」のである。図書館の行えることはまだまだある。貸本屋ではないのである。市民への情報提供のために、日々、奮闘する。「なるのほど」「そうか」「そういうことができるのか」。この映画自体も図書館であり、私たちに様々な情報を与えてくれる。娯楽の要素はないが、退屈することのない、刺激ある図書館である。

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