『「余ってる券買うよ」「いい席あるよ」』

『「余ってる券買うよ」「いい席あるよ」』<2019年6月14日(金)>
 「きょう、ネットダフ屋にも網をかける法律が施行される」。これに『春秋』(190614)は思う。「スポーツやコンサート会場の近くで『余ってる券買うよ』『いい席あるよ』などと行き交う人に声をかける。路上で見かけなくなったダフ屋・・・が大挙して移動した先といえば、何といってもインターネットである。・・・東京五輪を控え、駆け込み的に規制に乗り出した感は否めないが、抑止効果に期待したい。『転売ヤー』などと呼ばれるのは、いったいどんな人たちなのだろうか。ファンの思いを逆手に取り、上前をはねる瞬間、どんな表情でクリックしているのだろうか。
 (JN) ダフ屋を知ったのは小学校の高学年の頃であったろうか。水道橋駅から後楽園球場へ向かう途中で、まさに「余っている券買うよ」と言っているおじさんがいた。こちらは4枚持っていて、父と息子の二人であったので、私は「父さん、あげたら」と言った。父は慌てて「ダフ屋だから放っておけ」と。意味不明のまま巨人・タイガースに臨む。子ども心に、こういう表現ではないが、「売りたい人あれば、買いたい人あり、売買の自由がなぜいけないのか」と、不思議に思った。どうなの? 悪いことなら、なぜ今なの。もっと前から法制化できなかったのか。それより、オリンピックを儲けにするな。くじ引きの無料にしてしまえば良い。金はスポンサーが出す。身体はボランティアが行う。まぁそうはいかない資本主義。

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