『自動車運転などについては自らの力についての幻想を持たないこと』

『自動車運転などについては自らの力についての幻想を持たないこと』<2019年6月8日(土)>
 「人間は常にありのままの自分を意識していると抑うつ状態になるのだとか」。『余録』(190608)は高齢者ドライバーの相次ぐ事故と日本の現状を思う。「人がうまく生きていくには、自分についての楽天的な幻想--ポジティブイリュージョンが欠かせないということらしい。・・・こと自動車運転などについては自らの力についての幻想を持たないことも含めてだ。・・・高齢者の免許の自主返納が・・・1割に満たない現状である。・・・高齢者の運転の頻度は、車が『生活の足』となった小規模な市町村ほど多かった。もし『運転もだめ』となっても、『満足に生きていける!』と高齢者に驚いてもらえる環境を早く整えたい」。
 (JN) 日本は手当平等主義で、弱者への支援が弱い。我々は高齢になると、様々な不自由が生じる。『余録』の中でのクローデルの言葉の通り、「目もだめ、耳もだめ、歯もだめ、足もだめ、呼吸もおぼつかない!」のである。それを人々や制度からの支援がなければ、機械に頼るしかない。それが高齢者の自動車利用であったりする。そう思うと、早く自動車が自動運転にならないかと思う。それはともかく、日本が障害者へ優しいところになっていかねばならない。私たちはそういった取り組みを行う人々を応援するとともに、自分たちの心の中をそうせねばならない。それは基本的な道徳的精神を持つことであろう。先ずは、身近な通勤通学から自分たちの行動を変えていかねばならない。

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