『犯人でないというなら30年前のあの日、どこで何を・・・』

『犯人でないというなら30年前のあの日、どこで何をしていたのか』<2017年5月25日(木)>
 渋谷暴動で警官を死亡させた疑いで、過激派とみられる男が46年目にして広島で逮捕された。「春秋」(170525)は、これについての今後の展開に意見を申す。「詰めの捜査はくれぐれも慎重にお願いしたい。なにしろ古い事件であれば、証拠の散逸や記憶の薄れなども危惧される。万一、我が身に覚えのない疑いがかけられたら、と思えば恐ろしい。『犯人でないというなら30年前のあの日、どこで何をしていたのか』と問い詰められても、どうしていいのか分からない」と。
 (JN) 1971年に起きた渋谷暴動のころ自分は何をしていたか、何を考えていたであろうか。高校生2年生であったろうか。長髪にしてジーパン姿で学校に通っていた。ノンポリであったが、体育館での生徒集会には参加していたような記憶がある。何を壇上で言い合っていたか、全く覚えていない。主体性のある行動でもしていない限りは、あるいは衝撃的な体験でもしていない限り、46年前のある一日のことを覚えていようか。犯人でなければ、ただの時間であったろうから覚えていまい。逮捕された者が犯人であれば尚更その時のことを記憶にないとしているかもしれない。