『自転車活用推進法が一日に施行された』

『自転車活用推進法が一日に施行された』<2017年5月6日(土)>
 昨日五日の「自転車の日」に、「筆洗」(170506)は自転車の在り方を思う。夏目漱石の四苦八苦の話、ジョン・レノンの初めて買ってもらった自転車への想いなど、私たちには自転車への思い出がある。その自転車の「自転車活用推進法が一日に施行された。これを機に専用道路の整備や自転車を借りるシェアサイクルが先行する欧州レベルまで進むことを期待する。排ガスも出さず、騒音もない、自転車は環境にやさしく、災害にも強い。それを生かすためにも、まずは運転ルールの厳守とマナー向上を図りたい。残念ながら、まだまだ車道の右側を堂々と走る人や、歩行者そこのけで歩道を突っ走る人を時折見かける。漱石ではないが、危険な思いをさせ自転車嫌いを増やせば、その試みの車輪はパンクする」と。
 (JN) 日本の道路は何を優先に作られたか、歩行者や自転車にとって使いやすいものではなかった。半世紀以上前の話、当方が自転車に乗り始めたころは、歩道を自転車が走るということは少なかったような記憶である。ドロップハンドル10段変速に乗り思いっきりスピードを出す輩には、歩道など利用できなかったか? 否、歩道が少なかったか? 道路の整備が利用者を考えたポリシーを持ち合わせていなかったのではないか。まずは道路を舗装して自動車がどんどん走れるようにする、それが任務であったろうか。とにかく日本の道は狭い。人も車も自転車も、どれにも使い勝手が悪い。四半世紀ほど前は乳母車を走らせていたが、狭くて起伏があり困った。それが親の車いすを押すようになり、まだ改善がなされていない道路に苦労した。道路を使う者のマナーは大事だが、道路事情を考えたい。