『もっと強くなれる。宝はまだまだ先にある』

『もっと強くなれる。宝はまだまだ先にある』<2017年5月30日(火)>
 大関昇進をほぼ各自にした高安は、相撲部屋生活になじめず何十回と逃亡をしているそうである。「筆洗」(170530)は、そんな高安の行動が、父親の重い病気を知って当方をやめたことを紹介する。そして、寺山修司の『家出のすすめ』より引用している。「家を離れ、一人になることでしか、自分をつくりあげていくことはできない。家出とは逃避ではなく、出発である」と。そして、「高安にとっての本当の『家出』の日だったのかもしれぬ。自分ひとりで歩かねばの決意と精進は今、大関までたどりついた。もっと強くなれる。宝はまだまだ先にある。」
 (JN) 高安は優しいママが恋しかったのかな。あの相撲からは想像できぬようだが、でもなんとなくやさしさのある風貌、辛かった新弟子時代であるか。脱走を繰り返しているうちは甘えがあったが、転機を以て変わるものであろうか。私のようなダラダラ人間は、転機もなく、結婚するので出て行った訳だが、寺山修司はそれ以前に出ろと言っているのであろう。そう、高校を卒業するころ、選挙権を得る18歳で家出すべきであろう。大学に行くなら、親の金に頼らずやっていけと言いたいが、日本の高等教育への予算の少なさよ。子供たちを家出させるためにも、憲法を改正しなくてもよいから、高等教育の学費支援を願う。子供たちが強く生きていくための方法の一つにならないか。