『昔の自民党は「雑食政党」、幅広い人材を抱えていた。』

『昔の自民党は「雑食政党」、幅広い人材を抱えていた。』
 無投票の安倍総裁が再選、朝日「天声人語」(2015年9月9日)は、偏食気味か、バランスが悪い自民党、右の方に傾いて、やせぎすとご注意申し上げる。「好き嫌いはいけません。多様な栄養素を満遍なく摂取しないと、からだに障る。脳も同じらしい。色々なことをバランスよく経験すると、若々しさが保たれると茂木健一郎さん。右利きだが、なるべく左手を使うそうだ。単調な使い方だと脳は弱くなってしまうという。偏食はいけない。昔の自民党は、右派からリベラルまで、官僚出身から党人派まで、幅広い人材を抱えていた。自民党は「雑食政党」、胃の丈夫な集団だった。よく肥えた健啖家の面影は、今の自民党にはない。きのう安倍総裁が再選された。この道を行きすぎて栄養不足にならないか。時には左手も使ってバランスを取って、などと言ったら怒られるに決まっているが。」
 自民党、昭和のころはマッチョで長く政権を独占していた。でも、その中は派閥があり、党のように常に派閥争いを繰り返し、それぞれの派閥の特徴を出していたと記憶している。あのころの自民党と今の自民党では、何が大事なのか考え方が異なるのか、個々の党員の懐が狭くなったのか、大勢に靡いて行くのか。これで党は大丈夫なのであろうか。特に、今の自民党を支持しているわけではないが、心配である。自民党の個々の人たちはそれぞれに違った考えがあるはずである。であるから、SNSにて物議を醸し、党を離れた者もいるではないか。それが良いという事ではないが、歪んで傾いた身体を直すために、肉食ばかりでも、草食ばかりでもだめだ。偏食を止めて、左右上下のバランスを取って船出していただきたい。(JN)