『あの人は天使だったのでは。あめちゃんを持った天使』

『あの人は天使だったのでは。あめちゃんを持った天使』
 『いじめストップ読本』、この本を、毎日新聞「余録」(2015年09月01日)は、以下の通り紹介している。「少女は入学した高校で激しいいじめに遭う。弁当や教科書が捨てられた。ゴミ箱の中を必死に捜す自分を同級生が笑って見ている。先生に相談しても取り合ってくれない。学校の最寄り駅の待合室で睡眠薬を一気に飲んだ。見ず知らずのおばちゃんが駆け寄り、『いつもこの時間にここにおるねん。しんどい時には甘いもんや、しんどなったらおばちゃんとこおいで。あめちゃん、なあんぼでもあげるから』。退院して駅の待合室に行った。「よう元気になったなあ」。抱きしめられ、一緒に泣いてくれた。勇気を振り絞って校長室のドアを開ける。あの人は天使だったのでは。あめちゃんを持った天使。日本中にいてくれたら。」
 何がいじめの始まりなのだろうか。なぜ、いじめが始まってしまうのか。私たちは、いじめに喜びを見出しているのか。だれかをいじめなくてはならないのか。なぜに、群れを作り、仲間外れを作り出し、いじめを行うのか。自分たちのエネルギーを使うべきことは違うだろう。私たちは、いじめに無力であってはならない。自分の身近なところで、様々な形で起きているプアーな行動をまずは撲滅させよう。