穏やかな天候が続くことを 230903

 厳しい気象に『北斗星(230903秋田魁新報)』は宮沢賢治の言葉を思う▼「ヒデリノトキハナミダヲナガシ/サムサノナツハオロオロアルキ」▼7月中旬の記録的大雨は県内各地に被害を。今度はその後の猛暑と少雨が農業に暗い影を。多数の地鶏が死んだ。稲の葉が枯れたような状態▼ブドウは「日焼け」や「裂果」。水田の被害は約70ヘクタールに上る▼きのうは久しぶりに降雨。最高気温が30度を下回り、やっと秋到来を感じさせる。ただ一部地域で一時、大雨警報、洪水警報▼猛暑か大雨かの両極端では人も動植物も堪え切れない。涙を流したり、オロオロしたりしないで済む穏やかな天候が続くことを望む。
 (私たちは)個々にその対策を実行したい。沸騰する地球はどうなるのか。激しい気象の変化、自分たちを守るためには何をすればよいのか。何をしてはいけないのか▼地球温暖化に、人類がどの程度の影響を与えているのか。大量生産や大量廃棄をいかに抑えていくのか。大量破壊、戦争をやめることはできないのか▼個々の生活から政治まで、考えながら選択せねばならない。
*画像は、和田誠展(2021年11月)より。