ワグネル 230905

 ロシアのワグネルに『国原譜(230904奈良新聞)』は思う。その名は作曲家ワーグナーに由来するといわれる。ワーグナー反ユダヤ主義思想。作品は愛国心に訴える内容が多く、ヒトラーワグネリアンであった。「ワルキューレの騎行」は、映画「地獄の黙示録」で爆撃のシーンに使われた。日本の戦時ニュース映画にも同様に登場していた。ただし、ワーグナーの音楽自体に罪はなく、西洋音楽の一つの頂点ともいえる美しさがある。筆者は日本ワーグナー協会会員、この団体は政治的思想はまったくないワグネリアンの集い。先月、上演された「ローエングリン」を聴いて、平和の尊さを思った。
 (私も)ワーグナーファンである。ロシアのワグネルの名が出る度に不快に思っている。同様の方もおられよう。ヒトラーワーグナーの曲を使っていたが、ワーグナーファンは別にナチスの親衛隊でもない。しかし、音楽の響きは様々な人の心を惹きつける。魔術かもしれない。その心躍らせる曲にのって、鉄砲を担いで、黄昏に走らぬようにしたい。
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