気候変動の激化に『日報抄(230917新潟日報)』は思う▼「日本は四季から『二季』へ?」(ニューズウィーク日本版)▼世界も日本も6~8月は、観測史上で最も暑い夏だった。国連事務総長が「地球沸騰化の時代」と警告したように▼熱中症による救急搬送者は9月10日現在、本県で1990人を超え、去年より70%も増えた▼気候変動の激化で逆に豪雪が増えるという指摘も多い。本県は夏は酷暑続きで冬はドカ雪と、とんでもない落差に見舞われるのか。暖暑涼寒でほどよく彩られる四季が両極端な二季に近づくなんて。そんな味気ない郷土の暮らしは勘弁してほしい。
(私たちは)どうすればいいのか▼高温多湿の後には爽やかな秋が来る。カラカラの冬の後には明るく温かい春が来る。東京であれば、このような四季があたりまえであった▼しかし、それが小さい秋に気づかず冬が来てしまうとは悲しい。もう自然の中で紅葉を楽しむ機会がなくなって行くのか▼そんなことにならぬように、春や秋を維持するために、自然との調和を考えよう。