学び続ける 230924

 佐々木松夕の企画展に『あぶくま抄(230924福島民報)』は生涯学習を思う▼何事にも果敢に挑む。向学心の塊だったのだろう。本業は絵師。関心は文学や獣医学にも▼19歳になると、山を越え鶴ケ城下の画塾に通った。徒歩、片道だけでも10時間以上。73歳で画号を得るまで遠距離通塾。絵筆は96歳で亡くなる前年まで握った▼「生涯学習」は長寿社会を元気に生きる術。第2、第3の学び舎に招こうと、シニア向けの講座を開く大学も現れた。教養と知識が新たな生きがいをもたらす▼松夕の企画展、代表作「山水群鶴図」がひときわ目を引く。特長を的確にとらえる観察眼を生んだのは、自然への飽くなき好奇心に違いない。学びの達人をなぞり、ワクワク感をいつまでも。
 (自分は)何歳まで生きて行けるのだろうか。その間、社会は大きく変化し、生き方も変わっていくだろう▼そのためには、多くこのことを学び続けねばならない。趣味や学問の他、詐欺などの犯罪対策にも学びが必要か▼学びとともに、良く働き、よく食べそして良く寝る。若者が減り、高齢者は尚更、ボーっとしていられないか。いつまでもワクワクした生活を送りたい。