ストと聞いて 230902

 8月31日の池袋東口に『春秋(230902)』は思う▼「ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありません」と道行く人たちに謝っている▼丁寧で低姿勢な語りかけは、ストと聞いて連想する往年のたけだけしい姿とはだいぶ違う。「池袋の地に百貨店を残そう!」。自分たちの雇用の維持ではなく、職場が地域で果たすべき役割を第一に掲げる▼百貨店は店、扱う商品、客との会話が好きな社員や店員が多い。生モノや流行の服は日ごとに鮮度が落ちる。ストをした人たちも、おとといはつらかったのではないか。その熱意が今後の店作りに生かされるよう願う。
 (私は)そう教わった。労働者側が自分たちの雇用・条件を守る方法としてストライキがある。自由主義の社会では、従順であるとどんどん雇用者側の思う壺である▼給与を上げるのは、政府の号令ではなく、労働者自身が闘わねばならない。連帯し、要求する。日本の労働者の給与、連帯して要求していけないものか。