#地球規模の被害

『#地球規模の被害』<2021年12月13日(月)>
 インドネシアのジャワ島東部スメル山の噴火に『余録(211212)』は思う。「白玉千箱ありとも何ぞ能く冷を救はむ」。宣化天皇が凶作への備えを命じたのは536年とされる▲同じ年、遠く離れた東ローマ帝国、「太陽が月のように輝きを失い、一年中、日食のようだった」と。考えられるのが火山爆発である▲アイスランドや北米の火山説もあるが、インドネシアの火山島クラカタウも有力な候補で535年の爆発説がある▲この火山はジャカルタ西方のスンダ海峡にあり、1883年の爆発では島の3分の2が消滅して津波被害を含め3万6000人以上が犠牲になった。この時も噴煙が成層圏まで達し、北半球の気温が低下したという▲今回の4日の噴火で火砕流が発生し、40人を超える犠牲者が出た▲桜島を抱える鹿児島市など両国の自治体や研究機関の間では防災などの交流が進んでいる。時に地球規模の被害をもたらす火山災害。今後も協力を重ねていきたい。
 (私たちは)遠方の火山噴火であろうと、わが身のように戦く。火山の大爆発は近隣の住民を飲み込もうとおするだけでなく、上空や海上に幕を張り、広く影響をもたらす。それは我々の生活不安に、また様々な余波を呼ぶ。この火山の活動を食い止めることや正確な余地がまだできない。日本沈没とはならなくとも、国際間の研究協力や住民の受け入れを考えたい。
#スメル山
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#宣化天皇
#東ローマ帝国
#536年

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