#二重計上

『#二重計上』<2021年12月17日(金)>
 「建設工事受注動態統計調査」を書き換えていた問題に『筆洗(211216)』は思う。武田信玄上杉謙信にこんな句を送った。<杉枯れて竹たぐひなき明日かな>。上杉は枯れて弱くなり、竹(武田)がこれまでにないほどに勢いを増す▼謙信はその句を少々書き換え、信玄に送り返した。<杉枯れで竹だくびなき明日かな>。わずかに濁点をつけたり、とったりしただけで意味は大きく変わってくる▼国土交通省が二〇一三年度から八年間にわたって勝手にいじっていたのは濁点どころではない▼建設業者が公的機関や民間から受注した工事実績に関する統計で、国の景況判断指標の一つにもなっている。当然ながら、本物の数字より過大に算出されてしまう▼今年四月、会計検査院に「精度が低い」と指摘されるまで同省ではこうした二重計上も問題ないと考えていたと聞く。こっこうしょう。謙信をまねて「ごつごう(ご都合)省」と、書き換えたくなる。
 (私たちは)行政の管理を、私たちが選んだ者、或いは首相の指名を受けた者に、任している。しかし、官僚に甘く見られていた大臣がいたようで、このようなことが生じたようだ。人は石垣、人は城。私たちは、きちんと人を選ばないとこういう事が起こる。
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