#ニュース砂漠

『#ニュース砂漠』<2021年12月30日(木)>
 米国で“砂漠”の拡大が深刻な社会問題となっていると『滴一滴(211228山陽新聞)』。地方紙が経営難などで次々に姿を消している▼プロの取材記者がいなければ行政や選挙に関する報道は激減する。住民は足元の課題を知る機会を失い、投票率も下がりかねないという▼代わりのインターネット上の情報は、刺激的な内容を競う空間でもある。偽ニュースも紛れている▼バイデン政権の危機感は強く、看板の大型歳出法案に地元ジャーナリストを雇用する地方メディアへの税制控除案が含まれる▼もっとも「行政からの独立性が失われる」と懸念を表明している記者は少なくないが▼やっかいな砂漠は、首都ソウル一極集中が進む韓国でも出現の恐れがあると聞く。ネットが浸透する時代に地域密着型の記事をどう維持していくか。異国の話だからと捨て置けないものがある。
 (私たちは)都合の良い情報、心地よい情報、他人のトラブル等々に引き寄せられ、自分に大事な情報をどこまでとらえているのだろうか。まだ情報砂漠にはなっていないが、インターネット上は洪水常態でその波に溺れてしまったいる。じっくり新聞を読んでいたいのに、どんどん押し流されるのにも気を付けねばならない。
#社会問題
#地方紙
#大型歳出法案
#韓国
#米国
*画像は、2021年8月15日の朝日新聞

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