#交通網は粗くなる

『#交通網は粗くなる』<2021年12月3日(金)>
 鉄道やバスの撤退に『天声人語(211203)』は思う。お年寄りより「足がなくて」という嘆きを聞く。そんな折、新しい公共交通の試み、山形県南陽市を訪ねた▼沖郷地区の住民専用タクシー「おきタク」。路線バスが撤退し、コミュニティーバスも廃止されたのは1997年。以来公共交通の「空白域」▼おきタクの料金は距離にかかわらず一律500円。60歳以上の住民、行き先は病院やスーパーなど54か所に限る。今月、国交省から表彰されることになっている▼国交省によると、日本の全人口の2割が公共交通の空白域に住んでいると▼交通過疎の実態は地域ごとに異なる。方程式の変数も違えば、得られる正解も違う。それでも、「出かけたい」という欲求は人間の本能だろう。おきタクの知恵が輝く。
 (私たち)年寄に運転免許状の返納を指示する以上、足の確保をせねばならない。過疎地域を何とかしてほしい。人も金もないところは国や都道府県が手当をすべきである。それから、為政者たちが小さなノートを持って年寄りの話を聴きに行ってはどうだろう。
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#出かけたい
*画像は沼津漁港のEVバス

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